或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

家事ときどきおやすみ

2009年11月25日 | 2007-12 帰国後つれづれ
NHKの「家事苦手主婦の変身」という番組を録画して、何度も見ています。

イギリスの番組なのですが、国は違えど同じ主婦。
毎日寄せては返す波のように続く片付けが面倒になり、部屋全体が日常に
追われて雑然とし、問題は感じているものの解決する元気がない主婦を
鍛えなおすというのがテーマ。

おろおろしたりイライラしたり落ち込んだりしながらも、次々と積年の汚れを
落とし、山積みになった不用品を処理。最後には、片付いたお部屋でスッキリ
した笑顔を浮かべる奥さんたち。

散らかったまま何処から手をつけていいかわからず途方に暮れ、そんな家を
恥じるあまり、お客さんを呼ぶのをためらうなんて私そのもの。
他人事とおもえず、「現状を直視するようビデオ撮影された自宅」のひどさや
家族のコメント、「掃除の神様の使い」なる先生のコメントと畳み掛けられて
涙ぐむ出演者をみて一緒に涙ぐまずにいられません。

そして、私自身が掃除するときにも、再生。掃除のとちゅうで画面が目に入ると
自分に打ち勝とうと健闘する女性たちに勇気付けられて、もう一度とりかかる
元気がわいてきます。


そんな基本的に家事逃避願望のある私にとって最大の誘惑であり、癒しなのが
編み物。以前、「指先をリズミカルかつ連続的に動かすのは、脳に心地よい刺激
を与え、ストレス解消になる。農閑期に縫い物やはた織りをしたのは長く続く
冬を乗り越える女性たちの知恵。」という紹介を見て以来、編みながら「うーん
ストレスがとれてく~」なんて想像しながらリラックス。


別に「ある、なし」によるメリット・デメリットを論じようというのでなく、
私に訪れた生活の変化を言えば「こどもがある生活」には、秩序より混沌が
生まれやすく、物事のすべてにおいて未完の状態が続きやすく、こどもに自我が
芽生えてくる1歳後半くらいから更に加速した感があります。


それまでの夫婦二人の生活なら主婦の裁量で進められたこといちいちが
変わってきます。最短の生活動線を歩けばよかったときのようにいかなく
なってくるといえば分かりやすいでしょうか。


「いいからこれきてなさい!」「いやなら食べなくてよろしい。」「いやなら
でていきなさい。」と親から雷を落とされ、泣きながら「こどもの自由は制限
されるもの」と学んだ育ちは過去のもの。
今や、子どもの人権を無視しないよう気をつけて、といわれる時代。


何でもやってみたいという「相手の裁量」をどこまで受け入れ、どこから断り、
「ママにとってラクで時短につながるやり方」をあきらめ、妥協するか。
強権的になってないかと気にしつつも疲れてるときや急いでるときは、気長に
なんてやっていられない。

こどもに「がまん、がまん。そんなー、なんでもかんでもはムリだよー。ね?」
「ママは魔法使いじゃないよ。」「ママは手が何本もあるわけじゃないから、
順番。」「ママ、後でこれやってくれる?といいなさい。今すぐはムリ!
ママが今なにしているか良く見なさい!」と言い方は変われどイライラは
募る。本当はママである自分が一番がまんのしかたを知りたい!


カーッとなって「もう悪いママでもいいもーん」となってしまい、ガミガミ
ガミガミとやって反省。「ごめんね。ママ、大きい声出して。」と謝って、
「いいよ、ママ、怒った顔も可愛いんだから。」と「泣いた顔も可愛い。
○○ちゃんが大好きよ。」という私を真似て言ってくれると仲直り。

そして、手編みしながら「だいすきよ」という気持ちをこめたりします。
幸い、そんな風に手間ひまかけて形を成していくものが自分に贈られるものだと
思うと嬉しいらしく「これ、いいね。」「これ、大切にするね。」
「ママ、作ってくれてありがとう。」などとムギューしにきてくれたりすると
頭にピンク色のお花がいっぱい咲いたような癒しが訪れます。(笑)



写真は、ブダペストにいた頃買ったトルコ製の毛糸で編んだ帽子。
チョット地味で大きく作りすぎたトップが間延びしてみえたので、フェルトで
こどものすきなクマの顔を縫いつけたら、とても気に入ってくれました。

気張りすぎもNG

2009年11月11日 | 帰国後ママのくらし
赤ちゃんのときは毎日かけていた掃除機も、二歳になり三歳になり散らかし方が
広くなり、本人の体も大きくなり、言って聞かせれば分かるようになり手洗い
うがいもしてくれる、何でも口に入れる心配もない、となったら気が緩んで
来ていた掃除。


ずっと気になっていた玄関前のクローゼットは小さくなったりデザインが気に
入らなくて着なくなったジャンパーや掃除用具、紙袋その他が積みあがって
いました。とりあえず、と置いてそのままになった古雑誌やスリッパなど
こもごも取り出してみたらば綿ぼこりがふわぁ~

慌てて拭き掃除しながら、家中にこういう場所がコチョコチョ一杯あるなあ、
いつかやらなくちゃと思いながらも引越し後に疲れ、取り敢えずで収納場所に
突っ込んで見ないふりしてきたモノが掃除の妨げになっていると自覚しました。


それにしても、その間は当然ながら子どもには一人遊びを繰り返してもらい、
退屈そうな姿や「ホコリいっぱいだからこないで」といわれても「抱っこして」
と定期的にスキンシップを求めて寄って来るのを断るのも不憫でした。

申し訳なくて何度「遊んであげられなくてゴメンね」「ちょっと待っててね」を
言ったか知れません。普段もタオル類や下着は毎日洗濯するし、構って欲しい
のも出かけて行きたいのも我慢してねと待たせることはありましたが・・・。

アレルギー原因がわかって以来、掃除も洗濯も必死の形相だし、捨てるのが苦手
なだけに不用品の始末をつけるため強いストレスを感じていて不機嫌な声を
出してしまうダメ母の私。子どもに罪は無いのに…なんだか悪循環。

               
しかし、ダメ母返上とばかりに急にギュンギュン動いたら精神的にも体力的にも
参ったらしい・・・昨日は、ここ何日か掃除機を片手に高いところを掃除した
変な姿勢がたたって首の痛みが増してきたところへ、貧血のようなめまい。

とにかく目が回って、子どもの夕食のお世話が終わると少し横になって休まずに
いられませんでした。それでも、気合で風呂に入れたところで夫が帰宅。
まだ寝かせていないのか的目線の彼にお手伝いを頼めないどころか夕食の支度も
あってきりきり舞でした。

ハミガキや念入りヘアドライまで頑張って、その頃には夕方飲んだQPコーワ
が聞いたのか何とか頑張れる力がよみがえって、今週は外食がほとんどだと予告
されていた夫にも温かい食事を用意して、子どもを慰め慰め、なんとか眠らせた
のが10時半頃。もう、お掃除ぜんぶサボりました。


昨日から続くめまいもあって、今日は雨ふりで洗濯も難しい。出来ない日も
出来ないこともあって仕方ない・・・


彼と二人、座り心地やデザインが気に入って大枚はたいて手にした布製ソファも
防音のために敷き詰めたタイルカーペットも、あっというまに傷めそうな畳を
保護するために敷いたカーペットもカーテンも巣窟に見えてきて・・・
ココも掃除!ココも掃除!と迫られているようなプレッシャーを感じます。

わが子のアレルギー性鼻炎は、レベル1~6のうち4段階。今より少し、寝具の
洗濯と掃除をすれば、あんまり神経質にならなくても簡単に改善する余地ありで
のんびり構える夫が正しいのでしょう。


でも、他人事のように言われると「掃除洗濯は君の責任。育児は君の責任。
アレルギーにしたのは君の責任。」と思われているようで、気が重くなって
しまいます。


いまのひとは洗濯機も炊飯器も掃除機もあるし、化学バタキや雑巾があって、
よく落ちる洗剤もあって、格段に楽な家事なのに出来ないの?となれば
ぐうのねもでません。

でも、一昔前ならありえないほどの清潔信仰は何でしょう?反論の余地も
ないほど毎日目にする除菌と抗菌の文字、家庭の主婦には見えないプレッシャー
がいっぱい。

今は、新型インフルエンザの流行もあって、マスクや除菌ティッシュを持ち歩き、
状況に応じて使わせたり、小児科や準備教室といった場所から帰宅すると上下共
服を着替えさせたり、とにかく見えないものへの脅威におびえる日々。

いいかげん、疲れちゃうなぁ。みんなすごいな。よく頑張れるな。
私チョット疲れちゃったな。押しつぶされちゃいそう。

まだ、ペースができあがっていなくてどうやって家事と育児と体調の折り合いを
どうつけたらいいのかな、母になったのは自分で決めたこと、頑張らなくちゃと
戸惑いつつも、なんとか日を送っています。

アレルギーでドタバタ

2009年11月10日 | 帰国後ママのくらし
生活の落ち着いた今、わが子はといえば、鼻水がグズグズして夜は寝苦しそう
だというのでお医者様に通ってタンをきりやすくする薬を貰い、眠っているとき
鼻水がノドに落ちて息苦しくならないようを処方していただいてきました。

しかし、その間にも耐性の弱った鼻やノドの粘膜には簡単に普通のカゼばい菌
がとりつくらしく鼻汁の色が悪くなり、受診。抗生剤をプラスしてもらうという
のを何度も繰り返してきました。

毎月必ず受診、多い月は3回もあるとなって、先生と「これはもしや何かの
アレルギー?」という話になりました。

エーンエンと泣く声に胸をいためつつ、採血。1週間後に訪ねると案の定で
出た出た。それも、ハウスダスト!ヤケヒョウヒダニ!?(T_T)

すでにショックを受けているのが見えたのかどうか、お医者様からは「という
ことで、まぁ、お掃除ですね。フローリングなら掃除機かける前にモップを
かけると良いですよ。ぬいぐるみは洗濯できるものにして、ちょっと清潔を
心がけてみてください」とサラリとありました。

帰る道すがら、「ダメ母だ。」と思えてきて、辛くて辛くて涙がいっぱい
出ました。とはいえ、「ママ、泣かないで」と心配されるので、気の済むまで
泣いてから立ち直る!ことすらかなわず、何とか気持ちを奮い立たせて情報を
収集すべくパソコンの前へ。


いろいろ調べて分かったことには、寝室がカギだということ。

・寝具の洗濯で中にあるダニのフンは水溶性のため綺麗にできる。

・布団ローラーを取り付けてベッドに掃除機をかけると、微細で空気中に
 浮遊しやすいダニのフンや若いダニのえさにもなるダニの死骸を少しでも
 減らせる(ダニの寿命は成虫になってから2ヶ月。次々、生まれて
 死んでいくため、死骸の始末が重要らしい。)


アレルギーを起こすダニは、刺さないので自分の家にはいないと思っている人が
ほとんどだけど十中八九いるとか。通常わたぼこりには必ずいるといわれ、チリ
ダニとも呼ばれるらしい…


先週金曜に結果を知ってから、ネットで色々調べてみて、間違った掃除や衛生
概念でノンビリやってきたのが良く分かったので、やり方を変えればいいと
思いました。

そして、不用品の始末をつけ、整理整頓をし、掃除しやすい環境をなんとか
生み出さないと・・・とあせりまくり。

見えないもの相手の掃除は苦しいですね。想像力を逞しくして、今、ダニの死骸
を始末しているはず…と思い描きながら強力布団ローラーにブラシを付け替えて、
ひたすら寝具に掃除機かけ。

日中こどもと過ごす時間も長く、食べこぼしや工作くずに、髪を結んであげたり
して抜け毛のありそうな居間と食堂と子供部屋の繋がった三室を優先して掃除機
かけてきたわけなのですが、後回しにされ掃除頻度の低かった寝室こそ、最も
アレルギーに影響すると分かって優先順位を変えました。


物干し竿の容量と天候を見ながら寝具も洗ったり、掃除機かけたりするために
漏れのないようやろうとチェックシートも自作。


夫婦二人の時は気にならなかったデザインは良くても掃除しづらい家具が、家中
にあって、どれもみんな憎らしいくらい。家具やインテリア小物もみんな見る目を
変えてしまうアレルギー判定となりました。



ようちえんの見学後

2009年11月09日 | 帰国後ママのくらし
もう1軒、見学に行った一番近いようちえんは噂通りに「園長先生がかわって
激変」していました。とてもよい雰囲気なので、準備教室に通うようちえんが
あるにもかかわらず、気持ちも揺れました。

去年電話をかけて、大変に心象が悪かっただけに恐る恐るの訪問でしたが、
ふたを開けてみれば真新しくなった遊具や、園長先生から伝わる温かな空気。
子どもの内側から出てくるやりたい気持ちを尊重してくれる活動方針。
制服があり、私服では競争心が出やすい女の子たちの親御さんを安心させている
といったお話にもぐっときました。

正直、それまであまりに悪評が立ってしまったせいか、いま住んでいるマンション
の立ち並ぶ地域では不人気で入れる人が少ないようで、園児も見るからに少ない。
そのおかげといっては失礼ですが、先生たちに余裕があり、自信を持ってひとり
ひとりに目を配っていることも、その子の特性にあった指導や援助を行えている
ことも短い間にも見えました。

しかし、在園児ママが「マンションで同じようちえんの子がひとりもなく、
園バスを待つ間に人気ようちえんのバスを待つママさんたちからヒソヒソと
後ろ指差されたことに傷ついた。」とメールで教えてくれたのには驚きました。
昔のこととは知らず、あんなようちえん?と白眼視されて辛いと聞けば、
色眼鏡の怖さを思わずにいられませんでした。

いま準備教室に通っているようちえんは、地域でも「のびのび系」では人気の
園で知られているので、ムリに偏見を誘う園を選ぶこともないか・・・と
世知辛いこと考えたり・・・(でも、もう一方のようちえんで一対一で園内を
案内し説明してくれた元小学校の校長を長らくやって退職後に園長になった方は
人柄も方針も共感でき、「来て欲しい」気持ちがひっしと伝わっただけに
なんだか申し訳ない気持ちもいまだにあったりします。)

私服で通わせることになるので、不安だと夫に相談しても「小学校は私服じゃ
ないか?ずっと制服で行かせられないなら同じことだ。変な話、1週間分、
5組の服を用意してそれを着せていけばいいようなものだ。あんまり悩む
必要ないんじゃないか?」とサラリとご回答。

去年、自分なりにようちえんを見てまわって、ココだと思ったから準備教室に
いれたんじゃなかったのか?せっかく通って本人もなれてきただろうし、先生も
顔を覚え愛情がわいてきているはずだろうに、わざわざ他へやるのか?と夫から
言われて気持ちを鎮めました。


そうだなぁ。見学行ったようちえんは、週2回給食センターから運ばれる
お弁当。今、準備教室に通っているところは園で作る温かい給食が週3回。
自分でつくるお弁当は2回で済むなぁ・・・とか家事苦手主婦らしい弱気も
入って、、、やはり準備教室のようちえんを選ぼうと。


と、さまざまな逡巡を繰り返して、面接を迎えました。
準備教室に来ている子は入園の約束されている子で、形ばかりのものという
在園児ママに聞いていた通りの短さでアッサリと入園許可証を渡されて
必要な用具等注文してきました。