或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

あ、暑そうですね

2008年06月24日 | 2007-12 帰国後つれづれ
ハンガリーも雨続きで憂鬱な日々が続いていらっしゃるようだと
思って、梅雨に入って洗濯物をどうやって干すか毎日思案して
いる日本生活をしながら共感を持っていたのですが・・・

ふっと思い立ってブダペストの天気予報を検索したら、すでに
30度を越える予想が続いてるじゃありませんか?

あ、暑そうですねぇ

カラリとしていて木陰に入れば涼しく、オープンテラスのカフェが
たくさん出て、早くも軽装に変わるハンガリー人の姿や、
世界各国から訪れる観光客で賑わい始めると気分も明るくなると
いうものですが・・・



2003年に欧州を襲った熱波では、「フランス国立保健研究所が
8月の最初の20日間で、熱波により1万4800人以上が死亡と発表」
といった報道があって耳を疑ったものでした・・・

熱中症は気温だけでなく、湿度が高いと症状が出やすいそうです。
また、室内にいても起こり得るそうです。

私自身は夏になると室内干しの洗濯物が出す湿気、広い窓から差し込む
日差しの熱さ、既に温められた空気しか入らないため窓を開けらない、
など午前中から暑さでゲッソリしていました。

午前と午後で涼しい部屋が違うので、なるべく日差しの動きに
応じて窓を開ける部屋も自分がたたずむ場所も変えたりして、
アイロンがけは早朝の涼しい時間帯に纏めてなど工夫しつつも
あえぎあえぎしのいでいた記憶が・・・



でも、日本と違って「これじゃなくちゃ」という流行や、年齢による
人目を気にして服を選ばないでいいのがハンガリー在住の良い所。

ジーンズは暑いし、薄手コットンのパンツなどサイズも豊富で、デザインも
価格も色々出回っているし、「下着透けまくりの皆さんのなかなら平気!」と
(そこは気が小さいので一応透けにくい色の下着で)思い切って薄手の明るい
色のパンツも履いてました。



2003年にハンガリーへ移った時、他の駐在夫人から話を聞いたときは
「欧州の夏は、朝夕は涼しいし、暑さのピークは数日で、それほど
きつくない。日本人の住む家にもエアコン完備のところはあまりない」
とうかがったものでした。

しかし、温暖化を肌身で感じるという体験で、欧州の夏は年々厳しく
なってきているように思いました。

そして、ハンガリー滞在も終わりに近づきつつあったころ、つわりの
時期を迎え、暑さと重なり大変苦しみました。冷風機を購入して
試しましたが、あれは湿気が増す分、気分が悪くなったので個人的には
オススメしません。

その後、夏も終わった頃、来年の夏を思ってbabyのためにと
住居オーナーに頼んでエアコンを設置してもらいました。

シーズンオフのほうがエアコンの価格も安いからお安い御用だと
言っていました。いずれつけようと考えている方は、なるべく
早めにオーナーと購入の相談をされるようおすすめします。



涼しい装い、出かける時間や日陰を選ぶ、意識して水分をとる、出来れば
オーナーにエアコン設置を掛け合ってみる、など、皆さん快適に暑さを
乗り切れますようお祈りしています・・・。

                         



参考:
・なぜなる!?熱中症のメカニズム
・夏の熱波で5万2千人以上のヨーロッパ人が死亡


誕生日プレゼント

2008年06月16日 | 2007-12 帰国後つれづれ
先週、誕生日を迎えた私に夫が買ってきてくれたケーキ。
冬にお誕生日ケーキを食べて以来の久し振りで、babyは大喜び。

私もサプライズプレゼントで香水とEasy Listening系のCDを
貰ってとても嬉しかった。

戴いて初めて知った香りは、ブルガリ オムニアクリスタリン
ママがつけていても嫌味なさそうな優しいフローラル系の香り。
お仕事をされている方ならオフィスでも使えそう。

主婦でも普段使いして良さそうなやわらかい感じのが欲しいと思っていた
ところだけにナイスな贈り物!(話してないのに買ってきてくれて嬉しい)

           
高校時代は毎月のお小遣いを貯めて、デパートの売り場に行き、
迷った結果、トロピカルな香りとボトルに惚れ惚れして手にした
アマリージュ。

すると「あなたにはまだ早すぎる香りなんじゃないかしら?」
と販売員のおばさまにたしなめられ、「小娘に似合わない」と
脳内翻訳した私は気恥ずかしさのあまり真赤になって、お札を
財布に戻すと売り場を去ったという今思えば強烈な想い出があります。


大学時代も香水好きは変わらずでも、高価でなかなか買えなかったので
親戚のおばさんが海外旅行のお土産にくれたミニボトルを大切に使って
たなぁ・・・


で、勤めるようになると先輩のお姉さま方から漂うかぐわしい香り
にウットリ。年齢を重ねた女性だからこそ似合う香りや、若いから
こそ嫌味なくフィットする香り、職場ではキツく感じる香り・・・
など随分勉強になりました。

そして結婚しても、ハンガリーに移ってからも、好みが安定したり
気分が変わって合わなくなったものは人に差し上げて整理するなど
買うペースは減ったものの常に傍にあってお守りのような存在に。


以前読んだ本に「メイクをして香りのない人はドライフラワー。
素顔でも香りの良い人は白バラのよう」とあったのが気に入って、
忙しくて日焼け止めを塗って眉を描いただけで飛び出す時なんかに
調子よく思い出したりします。


ただ、帰国して気が付いたけれど、主婦の生活圏で擦れ違うひとに
香水をしているひと少ないなぁ

ママさんは自然で人工的なところがなく、石鹸かシャンプーかお洗濯の
香りがするくらいで丁度いい?

誰に何か言われたわけでもないのですが、なんとなく日本では
家庭の主婦とかママさんが香水をするのは広い意味で「大げさ」
に受け取られてそう。


しばらくつけるのを我慢してきたけど落ち着かなくて。最近は、
抵抗のある人にも我慢できそうな、伝統的に「つけやすい香り」
とされているフローラル系の無難な1本ばかり使っていました。

ごく少量を膝下につけて、人様の鼻先に届く香りを最低限に抑え、
なるべく自分だけで楽しむようにしていますが、何年も前から
時々使ってきた1本だけに飽きてきていたので新しいのは嬉しい!


夫さんは「(ママがつけているとあんまり良く思われない感じがすると
話したら)気にしなくていい!普段からつけな(楽しんだらよい)」
といってくれました。

というわけで、小さなこどもがいても今日もフンワリ香りを楽しんで
1つ増えた歳もプラスに変えていけたらと思う月曜日です。

気になる記事を発見

2008年06月12日 | 2007-12 帰国後つれづれ
王様のブランチだなんて、メジャーな長寿番組でハンガリーが
取り上げられたと知ってビックリ。

休みの日は夫と二人、babyちゃん中心に生活していてテレビは
録画した幼児番組の再生する程度しかつけません。
ニュースも見られないくらいでバラエティなんて夢のまた夢。

なので、放送は見ていないのですが記事を発見したという。
思わず魚拓をとってしまいました。
『ハンガリー料理店でフォアグラ丼 安いしお味も「ンフフフフ」』

※ウェブ魚拓
ウェブ上の記事画面を魚拓のように残せる無料のサービスがあります。
通常、時期がくると削除されてしまう情報がブログで保存できるので
重宝ですね。


さてさて、番組で取り上げられたとあればしばらくは興味を誘って
お客様で賑わいそう・・・

小さい子もいるし、そうそういけないけどブームが落ち着いたら
行ってみたいなぁ・・・


産院での食事 おまけ

2008年06月09日 | ハンガリー(妊娠・出産)
私の場合、出産で日曜の夜に入院し、土曜の午前に退院しました。
その間に、食事メニューも一通り把握してしまい、自分好みのもの
で注文が一定するようになってきました。

そのときから、思い違いかと思いましたが注文したのと違うものが
ドカドカとやってくることがありました。

私は、ハンガリー人が大好きなサラミが苦手です。
ハムは何とか食べますが、市販のジェムレ(丸いパン)にスライス
チーズとレタスなどが入ったものが一番口に合いました。

テルキ病院では、それだけ専門スタッフを用意している証でもある
のですが食事においては専属の栄養士さんがいらっしゃいました。

入院してすぐにご挨拶しましたし、ときどき部屋を回って食事の
ほうはいかがですか?と聞かれることもあったように思います。


退院を明日か明後日に控えた頃には、出産以来、慣れない授乳・
おむつがえ、babyの予防接種や生活リズムの記録をとるなど忙しく
退院後は夫の出勤後ぜんぶを一人でこなせるかなど不安で一杯
でした。

看護士さんやベビーケア専門スタッフさんの説明には辞書を片手に
ノートをとり、ケアの仕方で分からないことは質問事項を纏めて
おくなど、神経質に過ごしていました。

授乳が軌道に乗ると、じっとしていてもどんどん噴出してきて
授乳パッドを使用していても気が付くと上着に染みていて
日に何度も着替えなければなりませんでした。

それだけ多量の水分が出て行くわけで、飲んでも飲んでも喉は渇き、
体温が高く頭に血が上っているのか暑くてたまらない。空腹感も
強く、出産前後に見舞われるという精神的な不安定も、私とて
例外ではありませんでした。


給仕さんが食事を持ってくると、いつものようにテーブルに
置いてくれたのですが例によってオーダーと違う苦手なサラミや
ハムが見えた途端いらないといって泣いてしまいました。

我ながら子供じみていますが、いつも律儀にハンガリー語で
ご挨拶をし笑顔でお礼を述べるアジア人が突然泣き出した
インパクトは大きかったようで、すぐに栄養士さんが部屋を
訪ねてきました。

なぜオーダーしたのと違うものが出てくるのか?
チーズが好きなのにサラミやハムばかり出てくると訴えました。

すると彼女曰く、「あなたは出産後で栄養価の高いものが
必要です。あなたが毎日出してくるオーダーでは量も種類も少なすぎて
栄養が足りません。ですから、私のほうで相応しいものを幾つか
加えたり差し替えたりしたのです」と胸を張っています。

なんと、親切心、それも私の身の上を思ってのことでした。
しかし、このときばかりは精神的にも参っていたので
思っていることを率直に伝えるよりありませんでした。

「私は日本人です。お米が好きです。でも食べられないので
パスタやサンドイッチを頼んでいます。塩辛い食事は苦手です。
肉類のなかではサラミが特に脂っこくて苦手です。チーズが
好きなので、チーズ系のものをオーダーしています。」と。

泣きながら「いま、私が選べるのはチキンスープとチーズ系の
サンドイッチくらいで他には食べたいものがない」と訴えると
親切でしてきたことだけにショックだったようで、しばらく
話をすると「とにかく食べなければ。お好きなものを食べなさい」
という結論になりました。

いまとなっては栄養士さんに気の毒なことをしたと思います。
ですが、あのときは私も必死でしたし、やっぱり堪忍ね、という
キモチで振り返る出来事です。



注:
食事の好みには個人差があって、この先入院する日本女性が
皆さん私のようにしょげかえるとは思いません。
あくまでこんなことが在りました、程度に受け止めてください。
病院やハンガリーを中傷するものではありません。


追記:
毎日見舞いに来てくれる夫に頼んで、夏の買い物に使うような
プラスチック製の保冷ボックスを1つ部屋に持ち込んでいました。
そこへ、フルーツジュースやトマトジュースを買って入れて
おいてもらい、食事時間以外の喉の渇きや空腹を慰めていました。