或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

出産のこと 4

2008年12月16日 | ハンガリー(妊娠・出産)
妊娠・出産を考えていて、関連カテゴリーを読み進まれる方のために。
ひさしぶりに以前書いた文章で、更新しますね。

出産が終わって、「これを一人でも多くの方に伝えられたら」とブログを始めた
当初を思い出しました。

プライベートな体験になりますが、ココで出てくる助産師さんは、その後、
First Med Centerを離れてどちらにお勤めか聞いておりませんので
今現在First Med Centerにかかっている方が遭遇することはないと思います。


      
            

無事に出産を終えて、そろそろ退院する頃、病室を訪ねてきた助産師さん。
私のたどたどしい言葉でしたが心をこめて御礼を申し上げました。

happy deliveryができて嬉しい!日本女性の間ではbad caseの話が
一人歩きしていて、妊娠した女性は確実に日本へ帰ると言うようになった。
だけど、私は、知人(同じ先生と助産師さんで出産した。私の妊婦時代、
実に細々と体験を伝えて安心させてくれました)と先生とあなたに会えて
ほんとに良かった。」


そのとき、彼女は、少しためらいがちに個人的な印象として、、、と
前置きしてから色んな気持ちを打ち明けてくれました。


「日本人女性もたくさん出産している。知られていないだけ。
happy caseが10あっても、not happy caseが1つあればオシマイ。
ショッキングな話はパワーがあるから一人歩きしちゃう。」

「そもそも、お産が100%帝王切開にならないって保証ができる?
さまざまなコンディションを考慮して、臨機応変に最も良い方法を考えて
進めるしかないし・・・」

bad caseになるタイプは、クリニックへ通訳と一緒にきて、自分では何も話さない。
その間、ずっと不審そうにしている。そして、出産までの定期検診中はほとんど
なにも質問らしい質問をしない。こちらから尋ねても、じっと静かにしている。
会話らしい会話も無い。そして、出産が終わって落ち着くと途端に様々な不満を
ぶつけてくる・・・。」

「あなたはカタコトのハンガリー語と英語とmixしながら、とにかく一生懸命、
意思疎通しようと努力してくれたし、心を開いてくれたでしょう?それがhappy
に終わった一番の理由よ!よく頑張ったわね」と言ってくれたのでした。



      
            


そういうわけで、もしも妊娠出産をハンガリーでしたいと真剣にお考えになって
いる方はぜひ「自分はhappy caseに入るんだ!」という強い意志を持ってほしい
なぁと思います。一念岩をも通すということばもあります。

出産は現実離れしていて、妊娠とわかってからもうんと先で、どうしてもなにか
他人の身に起きたことのような違和感があります。が、そこでぐっと踏み止まって
これは「私のお産」、この先必ず、私が体験する、「私が頑張る」と思って?

大切なのは主語は「私」であるということ。お医者様や助産師さんや施設の問題
だけで解決できない。私の身体が出産のその日まで健康でなくてはならないし、
出産そのものに耐えなくてはいけない。それは日本に居ても同じ・・・

「私」が真ん中にいて、周りの人は赤ちゃんが出てくるのを助けてくれるひと、
と肝をすえられたら、あとは頑張っていく力がわいてくることと思います。
後続の女性たちがみんな「happy case」のお産を体験できるよう、心から
お祈り申し上げます。


旧友と再会

2008年12月01日 | 帰国後ママのくらし
先月、公園で偶然、かつての友人と再会。
互いに同じ年の子どもがいるのに驚き、私が長く会っていない共通の友人にも
双子の子どもが生まれてママやってるよと。それで、その彼女にも声をかけて
3組の親子で会う段取りをつけてくれて今日行って来ました。

こどもにも個性があり、ママにも個性が。
キラキラまぶしいような元気なママの姿に頭が下がりました。

ブログの更新が少なくて、長く読んでくださってる方には申し訳ないのですが
最近、私自身はあまり元気になれません。

ハンガリーは大変に平和でめったに怖い思いもしませんでしたが、私たちに何か
あったら夫に合わせる顔がない!という覚悟で、いらぬトラブルに巻き込まれない
ように、病気を重くしないように、言葉を覚えて人々との交流に支障をきたさない
ように、と考えて緊張していたもの。

帰国以来、緊張の糸がプツンと切れて、毎日が温かいお湯の中に浸かってる様な
なんともいえないマッタリとした感覚ですごしてしまいます。

道行く同じママさんをみても、ものすごくおしゃれをしていて、こどもにも
おしゃれをさせて、ビシッとした姿を見て圧倒されるし、ママ自身が運動系の
習い事に打ち込んだり、子育てにテレビは極力つけないで臨んでいるとか
見聞きして自分のことがふがいなくなったりします。

ブログにネガティブなことは書かない、というのを意識しすぎると何を書いて
いいやら、更新が難しくなって。あんまりネガティブばっかりでもいけないの
ですが、ちょっとこぼさせてもらうと、今の私は目をキラキラさせてひとに
なにかをお話しする状態にないという・・・。

日本で意思疎通の心配もなく買い物して暮らしてお医者に行けて、、、そんな
お気楽さにプッツリしたのか体調は常にぱっとしない。

太った身体にあうサイズの服もあんまりないから、ウィンドウショッピングも
面白くない、興味を失って。

ただもう、同じ年くらいのママさんたちをみて「若いな偉いなかわいいな」と
思うばかり。自分はそこから抜け落ちて、何もする気がわいてこないというか。

ボンヤリと毎日を送っている間に、こどもはグングン大きくなってしまう。
後悔しないためにも、いま頑張って、ちゃんとしたママをやっておかなくちゃ
いけないのにな、私はダラッとしていて子どもに失礼していたかな、と思った
昼下がりでした。


いまは編み物してるときと録り溜めた好きなTV番組(ドキュメンタリーなど)を
あとでユックリ見るときが一番リラックスしていて。きわめて静かで、あんまり
動きのない、ちょっと低めが心地よい暮らしをしています。

海外から戻っての暮らしはリハビリと表現している方がありましたが、
気持ち的にはそれがピッタリのような・・・


ハンガリーにいたときほど、家庭の温かさを守る奥さんに同志という感覚はなく
なったらしく、必要最低限で終わる夫婦の会話。たまには子どもの話題で和む
けれど、あとは業務連絡とニュースの感想くらい。

絆らしいものを感じる機会が減って、夫大好き教徒だといっていたのが遠い昔の
ように感じられます。これが新婚を過ぎた夫婦の普通の感覚なのかなぁ。

でも、今日会ったママたちはご主人と仲良しで、週末に互いの子どもをみてて
もらって、ママふたりだけで都心でお食事&ショッピングなどしていると聞いて
ちょっとしたカルチャーショックも受けました。


とにかく忙しくて、なにかしら心労を抱えている企業戦士さんは、帰宅しても
仕事のことが気になるのか不機嫌顔のことが多くなったし。くだらないことで
話しかけてピシャリと上司が部下に言うようなセリフを聞かされてはコチラも
嫌な気持ち。

疲れて帰宅してこまごまとした話を聞かされれば不機嫌になって当然。段取り
よく育児をして家事をこなして、家庭のほうは奥さんがしっかりさばいて下さいよ
というのが世の常識なんだろうな、それが出来ない私は不甲斐ない、でもなんか
苦しいな、と思いながら日々を送っていたりします。

ねぇ?ネガティブ~

そういうわけで、低調なので更新ペースもゆるいです。ごめんなさい。
では今日はこの辺で。