或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

diabetic(糖尿病用)は割と一般的

2006年01月27日 | ハンガリー(日常)
ハンガリーに肥満のひとが多いのは、時々メディアに登る欧州の成人病
ランキングのようなもので国民的にも知られているようす。ただ、「自分は
肥満じゃない」という感覚が他国の人が思う基準に比べ、ユルめだという
アンケート結果も同時にあって、体型に関してはおおらかな感じは受けます。

一般に、冬でもアイスクリーム好きだし、コーヒーにはホイップクリームを
山盛り載せて飲むのも普通だし、そえられるお砂糖の袋は当然のように大抵
3つ。そして、高脂質、高カロリー、高塩分の肉料理が大好き・・・と来たら
かなり成人病リスクは高そう。

そして、肥満に真剣に悩む人も多いと見えて、どんなに小さなスーパーでも
糖尿病むけのチョコペーストやフルーツジャム、チョコバー、ウェハース
甘味料などが売られているのは実に感心。

ダイエット中の私のお気に入りはCukor STOPクッキー。Cukorはハンガリー語
で砂糖のこと。糖尿病の人向けに売られている砂糖を入れていない、懐かしくも
シンプルな味のクッキー。これが驚異的な安さで60円くらい。口寂しいとき、
間食の誘惑に耐えたいときにコーヒーと一緒に食べてます。

当地ではマクドナルドでも頼めば、人工甘味料を出してくれます。日本みたいに
お通じをよくするカロリー控えめのオリゴ糖だとか、そういうのは皆無だけれど、
一応、糖尿病のひとむけの商品なら売られているので、旧共産圏にあるわけない
と心配していた人は安心してください。


いつも一瞬の停電

2006年01月26日 | ハンガリー(日常)
昨日は1日中、家でじっとしていたけれど、素晴らしく効率の良いハンガリーの
暖房を入れても少し背中が寒く。外は相当の寒さに違いない・・・と思っていました。

その後、26日夜の天気予報は、最低気温が-17度、最高気温が-9度、
27日午前の天気は、最低気温が-13度、最高気温が-8度。午後に向かって段々、
寒さも緩むようだけれど、それでも最高気温は-3度の予報。

T-onlineが提供しているお天気情報
※ejszakaは夜、delelottは午前、delutanは午後の意味。
(注:文中に出てくるハンガリー語は発音記号等省略しています。)

さて、連日お天気で話を繋いでいますが、これに関連しているのかどうか、
暖房のために電力消費量アップが影響してか、昨日の朝6時、まだ暗いうちに
ファックスから「通電が落ちた」というリポートが印刷されるガガガガガガと
いう音に起こされ、今日は今日で正午過ぎにJSTV(日本語衛星放送)を視聴
中、プツーンと画面が真っ暗に。どうせ一瞬だろうと、そのままの姿勢で待つと
すぐに復帰。何事もなかったように続けて番組を見ましたが。

この瞬間的な停電はハンガリーに来てから割と体験しており、特別驚くことも
なくなりました。でもさすがに2日続けては頻発の印象。

何分も電力が落ちると不安になったり、国情に不信感を持たせたりしますが、
ブダペストの場合、いつも一瞬なので、特別、ろうそくつけて何時間も生活する
ということはありません。だからこそ、のんびり構えていられますが、ビデオや
オーブン・アラームラジオなどのデジタル時計表示がリセットされてしまい、
その都度、再設定するのは面倒だったりします。

この寒さでロシアからのガス供給が減り、国民からは不安の声が聞かれても、
連日のニュースではエネルギー省か何かの役人さんが会見して「供給量は備蓄も
あるし大丈夫」と言ってるもよう。仮に厳しい状態になっても、工場などでガス
から石油利用に切り替えれば乗り切れるということのよう。また、今年はこれまで
比較的暖冬だったので、家庭用電力消費が一時的に伸びたとしても、一冬として
みれば大した量にはならないという解説をしているようです。

外で寝るより地下道で・・・

2006年01月25日 | ハンガリー(日常)
24日に出かけた感想は、「冷えた耳が痛く、鼻の粘膜もツーン」となる寒さ。
マフラーで頬かむりみたいに耳を覆っても「帽子持って出ればよかった」と
思いました。(寒さを見越してタクシー利用だったけど待つ間も寒かった。)

夜になって、つたないハンガリー語でニュースサイトを開くと路上生活者には
「寒いなかでパーリンカはダメだ」という記事が出ていました。束の間でも、
体の内側から暖を取ろうと思って、なけなしのお金をアルコールに使ってしまう
彼らから直接話を聞いたりして、健康への害を唱えているようでした。
※パーリンカ:さくらんぼや洋ナシ、すももといった果実を蒸留したアルコール
度数40度前後の透明なお酒。比較的安価なものからあり、国民的なお酒。

記事の結論は「お酒飲むより、まず道を選べ」ということらしい。全部読めない
ので地下鉄の駅に入る地下道の写真がそえられているところと、鉄道会社のひと
にコメントをもらっているところから想像するに、ふだんはともかく寒波の来る
今夜から明日にかけては地下道で寝ろという話のよう。路上に凍死した人が一杯
出ちゃったら悲劇だから、こんな話になっているのでしょうね。

ちなみに予報によれば、24日夜は、最低気温が-23度、最高気温が-12度、
25日午前の天気は、最低気温が-15度、最高気温が-7度。はやばやと何処へも
出かけないことに決めました!

寒波は来ているか?

2006年01月24日 | ハンガリー(日常)
ちょうど1週間前に、数十年ぶりの寒波到来のロシアはモスクワで-27℃を
記録したと盛んに放送していたけれど、その数日後に少し降雪があったくらい
で、ハンガリーでは「大寒波到来」と騒ぐほどでもなかった。

ただ、今週初めは寒波が来ると天気予報が出て、最高気温も-5度前後となる
予報が出るなど、ちょっと緊張していた昨日、夕方のドナウテレビ(ハンガリーの
TVチャンネル)を分からないながらも流し見していたら、正午にブダペスト
西駅前の電光表示板に-7℃と出たところを映し、続いてホームレスの人に
インタビューしていた。

この寒さでは、市内の建物の屋外に寝転がる人々が凍死してしまう・・・という
危惧の取材だったようで、路上生活者が泊まる施設の管理人のようなひとにも
コメントをもらっていた。火曜になってインターネットを見ると日本のメディア
ではポーランドやドイツが猛烈な寒波に襲われ、やはりホームレスが一晩で
随分亡くなったと伝えているから、実際、被害は出ているのかも。

また、地方道路の除雪のもようを伝えているときは、リポーターが-18℃と
いっているのが分かったので、ハンガリーもそれなりに寒くなっているようす。
昨日はともかくとして、今日は出かける予定があって、どれほど寒いかと思う
と少し怖い・・・。

First Med Centerとテルキ病院

2006年01月23日 | ハンガリー(妊娠・出産)
「妊娠・出産・育児」でカテゴリーを設けました。こちらで妊娠、出産を
考える方、既に小さいお子さんが居て何処でどんなものが手に入るのか
など不安のあるひとに役立てばと思います。

当地出産経験者から教わった貴重な情報、私一人で終らせてはもったいない。
当サイトで、誰かに聞きたかったことが一つでも多く見つかってお役に立てば
幸いです。

以前、「妊娠検査薬」(2005/8/9)「医療機関」(2005/8/11)にて紹介しましたが、
もしかしてと思ったら妊娠検査薬を薬局で買いましょう。最初の検診は、モスクワ
テール近くの英語が通じるクリニック、First Med Centerへ。定期検診は、ずっと
こちらで。最終的に、分娩施設のあるブダペスト郊外にあるテルキ病院という私立
病院で出産になります。(First Med Centerの医師と助産士が立ち会い。)

テルキ病院は最新の医療設備を整えており、基本的に現地の富裕層と外国人が
通っているようです。通常の入院でも個室。ベッドは二つあって、付添い人も
一緒に泊まれるようになっているほか、シャワーボックス・トイレ・洗面台が
あり、部屋から出ないで生活できる仕組みでプライバシーが保たれます。
食事も部屋に置かれたメニューを見てフォームに書き込めば部屋まで運んで
きてくれます。もちろん、付添い人の分も頼めます。1階エントランスの受付
の脇には小さなカフェがあり、来客とお茶を楽しんだりできます。

日本人駐在員でブダペスト出産の場合、First Med Centerを経由して、テルキ
病院で出産となるケースが一般的なようです。(現地の方と結婚されている場合
はハンガリーの保険制度が利用できるようで、この範囲ではありません。)


参考:

First Med Centers (旧 American Clinics International)
Hattyuhaz 5F H-1015 Hattyu utca 14 Budapest
Tel: 06-1-224-9090
Fax: 06-1-224-9091
http://www.firstmedcenters.com/index.php?page=17

Telki Private Hospital
H-2089 Telki, Kórház fasor 1
Tel: 06 26 372 300
Fax: 06 26 372 267
http://www.telkihospital.hu/en/index2.php

パラジクロロベンゼン99%

2006年01月22日 | ハンガリー(役立ちメモ)
クローゼットにある綿100%のTシャツなどに小さな穴を発見。最初は、洗濯で
ひっかけたとか?などと気にしないことにしていたけれど、段々、不安に。
しまいには、小さな穴が2つ並んで開いていたりして、いよいよなにやら虫に
やられている予感が。

以前、ダンボールに入れたままの衣類が心配で探した防虫剤。郊外型大規模
スーパー(ハイパーマーケット)で発見した防虫剤を再び買い求めました。
どこにも防虫剤と書いていないけれど、匂いで判断したもの。

今日は、しみじみと裏書を読んでみた。使い方の説明は、「1・2個ずつ」「典型的な
不快な臭いを出して、気化する」と書いてあるくらいのもの。その下には肌についた、
子どもがどうかしたとかいう場合、石鹸使ってよく洗えとか、実物を持って医者に
行けといった記述のみ。どこにも防虫効果については書いてない。そして、商品名
と共に「防臭剤」と大きく表示されていた。

成分欄はパラジクロロベンゼン99%とのみ。そこで、「パラジクロロベンゼン」で
日本の辞書を引いてみると、「衣類の殺虫剤として広く用いる」と出ていて安心。

しかし、この防虫剤、使いにくい。なにがどうしてって何にも包まれていないから。
厚さ1.5cm、直径4cm位の強烈な匂いを放つ白い塊が10個、無造作に袋に入って
売られており、砕けた粉末が粗末な袋の端から少し漏れおちている始末。それでも
ほかに、防虫剤らしきは無いので購入。

日本なら和紙に似た質感の包装紙で使いやすい大きさの小袋になっているものだけど
そうは行かないのがハンガリー・・・。普通紙で包んだら、成分が出て行け無そう。
紙ナプキンで包んだら破けそうで心配。ということで、古布を切って三方を縫い、
中に白い塊を入れてギョウザみたいに縫い閉じて出来上がり。しかし、チクチク
縫いながら「なんて手間なの!」という想いがフツフツと。ハンガリー人は、これを
どうやって使用しているのでしょうか?謎です。

とにもかくにも、防虫剤ってあるの?という方、郊外型大規模スーパーの洗剤棚付近
でお探しを。Pissoirという商品名でszagtalanító;(防臭剤)と書かれています。何処
へいっても同じものしかありませんから店員に頼むためにメモして持参されても良い
かもしれません。(写真参照)

外国人からみた郵便局

2006年01月16日 | ハンガリー(日常)
家の近所に新たに郵便局がオープンして嬉しいと小躍りして書いたのも束の間、
「これで筆不精ともおさらば」と思って週末にしたためた封書を持って訪ねると
長蛇の列。

どこの郵便局も同じことだから、、、と気を取り直して並ぼうとすると、窓口5つの
うち2つは閉鎖。そこでは客そっちのけで話し合う局員が3人。開いている窓口3つ
のうち1つが郵便、2つは郵便振替専用になっていました。

ハンガリーでは郵便振替が盛んなので、公共料金の支払などで郵便局の窓口へ
並ぶことは多いものです。時に10枚以上の請求書を持っているひとがいて、
後の人は全員大変待たされることもありますが、それでも我慢強い日本人の
目から見ても「大人しい」と思えるくらいジッと耐えるのがハンガリー人。
そりゃたまに焦れるひともいるけれど、基本的には社会主義時代に培われた?
列に並ぶ耐性のようなものがあり「時間がかかって普通」といわんばかりに
ジッと待ちます。

さて、今日はといえば、郵便窓口は私の前の人1件で何と15分も並んでしまい、
他の窓口に並ぶ人が絶え、スタッフのなかにヒマな人まで出てきたのを横目に
「新しいのは入れ物だけ」という古くて新しい想いを抱きました。欧米の気質か、
それともハンガリー人の気質なのかわかりません。ただ、郵便局に限らず労働に
おいて、自分の仕事はコレコレと決められたら絶対に他のひとを手伝わないし、
その必要性も感じない。だから外国人から見て非効率この上ないと思う仕事ぶり
に翻弄されることが珍しくないのです。

日本の郵便局もサービスに関しては不満をもつ人も多いようだけど、私が以前よく
利用していたターミナル郵便局のひとは「忙しさ」のなかで「他人の時間」にも
配慮してくれるというか郵便だけの窓口に長蛇の列が出来ているとサッと閉めて
いたカウンターをあけ「郵便の方どうぞー」と声をかけてくれたものです。2列、
3列と分かれると格段に処理が早くなって、待っていたひとも窓口で一人頑張って
いたひとの負担も減って見ていて気持ちのいいものがありました。

ようやく自分の番がきて、「エアメイル、日本まで」といったら「440Ft」、
封筒に数字をメモしてサッと後方の机に置かれたけど(そこに置いて忘れないの?)
という私の不安をよそに、もう次のひとへ。エアメイルとハンガリー語で書かれた
シールも切手代わりの支払済みシールも貼られない。放置されたように見え、
ちゃんと友達に届くのだろうかという心配とともに家路につきました。

考えてみると郵便局ほど外国人に観察されている場所はないかもしれません。
日本では民営化が現実のものになるようですが、価格や便利さだけでなく、
「公共性」を考え、良い意味で親切さや誠実さが失われない未来像であって
欲しいと思った今日でした。

ブダジュンジェ郵便局

2006年01月13日 | ハンガリー(役立ちメモ)
ブダジュンジェが最寄りのショッピングセンターである私、近所で買い物ができる
ことは重宝で有難いと思ってきたけれど、唯一不満を述べるなら郵便局がないこと
でした。(ちなみにブダジュンジェは、ブダの真珠という意)

ほかにブダ地区で日本人が多く住んでいる地域のショッピングセンターといえば、
ロージャケルト(バラの庭、の意)やロージャドンブ(バラの丘、の意)があり、
さらに、少し離れたモンパーク(こちらは、小さ目のショッピングモール)付近に
お住まいの方も郵便局がテナントとして入っており不便はないと聞いていました。

「ブダジュンジェもあるでしょう?」と聞かれるたびに、「それが無いんです」と
答えて来ましたが。ついに出来ましたとも!真新しい郵便局は、ハンガリー式で
1階、日本式で2階のコーナーに出来ました。嬉しい!

これで支払も郵便も、ヤーノシュ病院前やパシャレーティ広場前の小さな郵便局を
路面電車使って訪ねなくて良くなりました。ブダジュンジェ付近にお住まいで、
まだ気づいていらっしゃらなかった方、便利になりましたよ。


クリスマスの飾りは、いつまで?

2006年01月12日 | ハンガリー(日常)
当地の数少ない日本語情報誌パプリカ通信2006年新春号で、毎回楽しみに
読んでいる鷲尾亜子さんのエッセイに「ツリーを片付けるのは、クリスマスの
直後ではなく1月6日か2月2日である」「1月6日は公現節(東方の三博士が
キリストを訪問して祝辞を述べたことを記念する日)、2月2日は「聖母マリア
の清めの日」である」と読んで勉強になりました。

さて、では近所のスーパーマーケットはどうかとといいますと、建物入口の壁面に
今も電飾をよじ登るサンタクロースのお人形がそのまま。建物の前にある大きな木
につけられた雪の結晶をかたどったイルミネーションも夜には、昨年末同様に点灯
されています。さらに、さまざまなハンガリー関連サイトで話題に上っていた
クリスマス名物、切り株型のドーナツのような味のパン(ケーキ?)を売る屋台も、
まだ焼き立てを売る湯気をあげています。

屋台の切り株型の甘いパンは、普段くちにするハンガリーの焼き菓子より柔らかく
美味しいので前を通るたびに買ってしまいます。2月2日まで屋台が居てくれたら、
1ヶ月くらい楽しめちゃってうれしいなぁなんて思いつつ、幾らなんでも2月まで
は居ないかも・・・と、クリスマスの飾り付けと一緒に屋台も消えるだろうと思う
と寂しい今日この頃・・・。

ショッピングセンター入口の飾りつけはクリスマスのままでも、昨日訪ねた文具・
ラッピング・カード類を置くお店では、店員さんが次の発注にどんなものがいいか
を相談しあっていて、話題は「イースターには、これよ!」などと真剣でした。
すでに長い冬の終わりに待つ、春のお祝い、イースターへと関心がうつっている
のを聞きながらハンガリーの春に想いを馳せました。


オーストリアとハンガリー

2006年01月07日 | ハンガリー(日常)
ブダペストは雨ばかり・・・で気分も沈みがちでしたが、今年に入って初めての晴れ間が
のぞき、今日は朝から穏やかな天気に和みました。

さて、今年はモーツァルト生誕250年を祝って各地で盛大な催しが行われるようです。
1月27日はモーツァルトの誕生日とあって、ここブダペストでもモーツァルト祭と
冠した演奏会が2件。

オーストリアは、彼の生家があるザルツブルグは勿論、首都ウィーンを主として1年を
通じ様々な催しを繰り広げて世界の観光客を集め、国を挙げてのお祝いになるようです。
お土産によく頂くモーツァルト・チョコも、今年はたくさん売れるのでしょうね。

ここハンガリーは、かつてオーストリア・ハンガリー二重帝国と呼ばれた時代がある
ため、隣国の中では心情的に最も親しみを覚えている西側経済圏の国といって間違い
ないかもしれません。歴史上、様々な国から干渉や抑圧を受けたという暗い面が強く
意識されるハンガリーですが何事にも例外というものがあります。二重帝国時代、
エリザベートに愛されたという誇りがオーストリアに対する古き良き時代という
イメージの根幹となっているようです。皇女エリザベートとハンガリーの関係に
ついては、探せばスグに色んなエピソードが見つかるので蛇足になりますが、
かいつまんで話すと格式と伝統を重んじる堅苦しいウィーンの王宮生活を嫌った
美しい皇女が、欧州にあって最も難解と呼ばれるハンガリー語に興味を示し熱心に
勉強されたこと、何かと理由をつけてはハンガリーにある離宮での時間を持たれ、
ハンガリー国民を良く愛したことなどが知られています。ちなみにハンガリー人が
つけた彼女の愛称はシッシー。

ウィーン風のカフェ文化もブダペストに根付き花開いた過去があり、社会主義から
資本主義への体制転換後には、かつて老舗と呼ばれたカフェが次々と復活、新規出店
も相次ぎ活況を呈したとか。私たち外国人から見ると今見るカフェのたたずまいは
懐かしい感じすら漂い、ずっと昔からそうだったかのように自然に溶け込んでいます。
日本でイメージするフランチャイズ制の一律な店ではなく、個人の店が「こんなに
カフェがあるけど経営大丈夫?」と心配になるほどあるという感じです。最近は
趣向を凝らしたオシャレ系も多く、昼間も軽食を出してレストランに準じる形で、
若者向けに夜はアルコールを出すタイプのお店も増えています。

また、ウィーンとの国境まではブダペストからで3時間くらい。ちょっとクルマで
飛ばせば華やかなウィーンへ出られるとあって、国境近くに出来たアウトレット・
モールは毎週末ハンガリー人で大盛況。私たちのような外国人が、「これこれがなく
困っている」と聞けば必ず「ウィーンへ行くといいよ」とアドヴァイスするほど
「ウィーンへ行けば何でも有る」というのが常識になっています。(実際に、ものの
溢れる日本から来た私たちにもそう感じられます。)

「隣同士の国は仲が悪い」という世界的な傾向にあって、オーストリアとハンガリー
は例外ともいえる関係のようです。