或る双子座の日々

這是一個雙子座的生活日記。
つれづれなるままに

小児科 つづき

2007年12月30日 | 2007-12 帰国後つれづれ
小児科に行った朝、帰宅してすぐに処方してもらったタンを切る作用の
あるシールを背中に貼り、バナナヨーグルトを食べさせて処方された
粉薬の抗生物質を飲ませようとしましたが嫌がってダメ。

咳止め作用のあるシロップだけは甘いので、熱のある体でも受け入れ
やすいようで飲んでくれました。

普段は元気で男の子かと思うほどよく駆け回り、家の中でもドタバタと
忙しいbaby。でも、このときはグッタリとして自分では起き上がること
もできませんでした。

本人も不安なようで眠るにもネンネのとき必ず抱えて寝るクマちゃんと
一緒に母親のおなかに抱っこされていなければじっとしていることも
眠ることもできないといった状態。

午後2時には熱が39.4度になり一層苦しげ。おむつがえを利用して
坐薬を投与。

「38.5度以上になったらね。使ってもいいけれど、ある程度お熱は出さ
せたほうが良いので・・・考えながらね。大人の38度と子供の38度は
違うのよ。」と笑った看護婦さんの言葉を思い出す。

坐薬の効果は覿面で、ほんとうにウソのように熱が下がりました。
体がラクになるのかbabyも少し機嫌が直り、ちょっと眠ったり食べたり
してくれてホッとしました。

その間、外出は避けたかったものの、食欲の萎えたbabyのためにも
ビタミンCの入った清涼飲料水やノド越しの良いゼリー、オブラートを
買いたかったので近所のドラッグストア兼スーパーに向かいました。

赤ちゃんにも粉薬を処方する日本に驚いている私のような親のためとも
思えた、飲むゼリー状のオブラートがあり、即買い。

でも私の腕が悪く、うまくゼリーの内側に入れられず、純然たるゼリー
とは違った苦さに気づいたようで本物のゼリーと交互に食べさせようと
しても警戒して両方とも食べてくれなくなってしまいました。

少しでもラクにしてあげたかったのですが抗生物質は断念し、シロップ
だけ飲ませました。

午後3時頃には熱が戻り、38.6度。babyの機嫌も悪くなってきました。
坐薬は、次回までに6時間以上空けてとあります。不安になり、朝訪ねた
小児科へ電話して出た看護婦さんに相談。

「ひどい熱だけ一時的に下げるを手伝うのが坐薬。あくまで一時的にお熱を
さげるものですから、時間が経てば熱は戻るでしょうね。カゼですから、
熱はあって自然といいますか・・・ご説明したと思いますが、熱はある程度
出したほうが良いものでもありますので考えて使用してください」。

午後6時を過ぎると再び39.4度まで熱が上がり、体を横にしたまま不安
がって小さな声で泣くbaby。午後8時を待って再び投与。昼間の再現
のように一旦落ち着く。

しかし、午後10時を過ぎると熱は坐薬である程度抑えられているのですが、
babyはムズがって、抱っこも嫌がり、手のつけられない泣き通し状態に。

直感的に深夜を迎えるまえに夜間救急へ連れて行って相談したくなり、
ちょうど帰宅した夫と相談し即決。幸いにして自宅からすぐ近くにある
地域の夜間救急診療所へ連れて行きました。


小児科

2007年12月23日 | 2007-12 帰国後つれづれ
ブダペストに居た頃は、妊娠・出産・産後の検診、予防接種など
すべてFirst Med Centerで行っていました。

つまり、私は日本で妊婦生活もしていなければ、出産も育児も
経験していませんでした。日本でお医者にかかるとどんなで
あったかも忘れていました。

babyが熱を出して朝になるのを待って連れて行った小児科。
初めての受診のため、診察が始まる9時より少し早く行って
おきました。簡単な質問メモに答えてカルテを作ってもらい、
無事9時過ぎには先生とご対面できました。

が、あらかじめ看護婦さんに伝えてあったことを確認する
だけで母親の私には「どうしましたか?」の一言もなく、
「胸を見ます」ということで服を急いでまくりあげました。

なんと正面から胸に2回当てただけ。背中は見ないので、
あっけにとられていると、すぐ「次はクチをあけて」と
いわれ、間髪おかず横から看護婦さんの「お母さんは
(赤ちゃんの)手をつかんでください」という声。

そうか、暴れないように掴むんだと思いながら、38度以上
の熱があるbabyのおなかを隠すためサッと服の前を下げた
その間、わずか1、2秒?

しかし、それでイラッと来たらしい小児科医から語調も
強く「お母さん、いけませんね。口を見るときは、手をつかむ。
知らないんですか?すぐですよ、これは必ずです。」と
いった注意が入りました。

熱があり、機嫌の悪いbabyは素直にクチを開きませんでしたが
ムリヤリねじあけてチラッと明かりで中を照らして見た
先生は一言「はぁ、綺麗なもんです」

「熱があるだけね、鼻水は出ていないのね」と看護婦さんに
確認して診察終了。全部で2分あったでしょうか?

慌てて「鼻水は出していませんが、タンが詰まるようで
夜中に何度もむせて咳きこんでました。それで眠れない
ようでした」と付け加えました。

先生は、私の顔を見ようともせず肩越しに聞いている
のかいないのかといった様子で診察室を後にしました。

ああ、これが日本の診療の仕方なんだ・・・とはじめての
小児科受診が終わって会計を待つ間にブダペストでの診察
の手厚さを思って急に震えるような気持ちになりました。


恐らく、日本で予防接種といったら指定の施設へ母子で出向いて
並んで一斉に受けるのでしょう。そういうものに慣れていれば
ごく自然に身につく、習慣のように手を掴むといった仕草で
あったでしょう・・・。


First Med Centerでは、あらかじめ電話を入れて予約して
いきますから、一定時間は個人の時間として確保されます。

健診に連れて行っても一旦裸にして、身長と体重をはかり
熱をはかり、先生が体中をくまなく観察してから、胸と
背中に聴診器を当ててジックリ確認。その後、耳の中と
口の中を確認。

その後は、母親が服を着せながら先生と変わった点はないか
不安なことはないか、なにか聞きたいことはないか、という
問診&コンサルティングの時間でした。

予防接種を受けるにしても、カゼなどに処方を受けるにしても
babyと母親、どちらにしても話を聞く準備ができるまで
着替えや荷物の出し入れなどをじっと待ってくれるものでした。

決して急かされるといったことはなく、じっくりとbabyや私と
向き合ってくれるのは普通のことでした。脅かさないように
笑顔を絶やさないものでしたし、細かいことを神経質に尋ねる
母親の私に対しても上から下へモノをいうわけではなく、変な
表現ですが公平な口調でした。

私にとっては、既にそれが標準でした。


帰国してすぐに行った小児科での応対は機械的で、時に高圧的。
流れ作業のような診察は2分で終了し、説明はなし。
看護婦さんから薬の説明を受けながら、人口の多い日本で必要
とされる母親の資質について意識させられたのでした・・・


お久しぶりです

2007年12月16日 | 2007-12 帰国後つれづれ
この数ヶ月、お休みをいただいていたにもかかわらず
毎日必ずサイトチェックに来てくださった読者の皆さん
ありがとうございました。

なかなか更新できず心苦しかったのですが、その間も
アクセス数をみて感じる愛情には励まされました。


ブログタイトルは変えておりませんが、少し前から
日本生活をスタートしました。

丸5年ぶりに迎えた日本の冬は寒く、人口過密のアジア
に帰ってきた証に早速インフルエンザにかかってしまい
ました。

夫に始まり、babyにうつり、最後は私がノックアウトされ
両親に助けを願って乗り切りました。

そんなわけで、11月はハンガリー生活時代もニュースなど
で見聞きしていた噂のタミフルも体験しました。

インフルエンザにかかったのは生涯でもウン十年ぶりで
とても身体がきつく、治るなら何でも飲みますという気分
でした。

babyは粉末を飲みましたが、たった1回か2回飲んだ
だけでウソのように元気になって驚きました。


再開第1弾の話題は、なにからはじめたらよいかと
考えると何もかも今では昔の出来事のようで、
なんの値打ちもなさそうだという思いにとらわれて
なかなかはじめられませんでした。

帰国してしまった私が当ブログを存続してよいかといった
疑問も少し残りますが今しばらくお付き合いいただけますと
幸いです。

日本は商業主義的に盛り上がるクリスマスで、何を見ても
なかなか楽しい気分になれません。どうせ、クリスマスを
過ぎたら手のひら返しで大掃除グッズとお正月飾りなどが
売り出され、世話しない年末の気分をあおることでしょう。

この時期、ブダペスト各地に立つクリスマス市。
ガラスやろうそく、皮革製品、手編みのセーター、刺繍など
盛りだくさんの手工芸品が並び、ソーセージを焼く煙が
もうもうとあがり、ホットワインの香りが鼻をくすぐって
出来る長蛇の列、その他もろもろが大変なつかしいです。

みなさま、風邪もひかずお元気でいらっしゃいますか?
楽しいクリスマスをお過ごしでありますように。