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Brugge Style
war requiem
今年は第一次世界大戦終戦から100年目。
ベンジャミン・ブリテン作、イングリッシュ・ナショナル・オペラのWar Requiem「戦争レクイエム」(死者に対する鎮魂ミサ曲)のオープニングナイトへ行ってきた。
第一次世界大戦で戦死した詩人ウィルフレッド・オーエンの「死すべき定めの若者のための賛歌」とラテン語の鎮魂ミサ曲から成る。
1962年、英国のコヴェントリーにある聖マイケル教会の献堂式のために作成された。
コヴェントリーは第二次世界大戦時にドイツ軍の空爆により徹底的に破壊された街として有名である。ちなみにチョコレートの「ゴディバ」のトレードマーク、「ゴディバ夫人」の伝説がある。
終演後のパーティーで、ある英国人に、この作品は英国人にとって馴染みのある作品なのか、モーツアルトのオペラのように誰でも知っているようなものなのか、と質問したら、母親が大のオペラファンであるというその人は「自分は全然知らなかった。モーツアルトみたいに知られているとは言えないと思う」と言っていた。ちょっと驚いた。
わたしもこの作品を見るのは初めてだった。
娘の、英国へ引っ越してきてから7年間きっちりお世話になったピアノの先生が見たいというのでご招待し、彼女が見たいのだからすばらしいのだろうと真っ白な心で鑑賞してきた。
イングリッシュ・ナショナル・オペラの新作は、3人のソロ、80人のオペラ歌手、40人の児童合唱、フルオーケストラ、室内楽団で構成され、歌声もオーケストラもぞっとするほどパワフルな瞬間がいくつもあった。
わたしが無知であるゆえか、何かが足りない気がしたことも書いておこう...
もともと教会で演奏される鎮魂歌として製作されたものなので、お門違いの意見なのかもしれないが、舞台上にオペラの舞台が期待している「キャンプ」(悪趣味あるいは皮肉な価値のために、その中で何かが魅力を持っている美学のこと)性がなかったからだと思う。
まあ鎮魂歌なのだから大真面目に取り組まなくてはならないのだろう、それならば演出をもっとそっち寄りにした方がよかったのでは...と思ったのだ。音楽がいいのにもったいないのでは、と。
素人のアホな感想です。
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