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Brugge Style
カルナ・ヴァル(肉よさらば)
謝肉祭。=カーニバル(=カルナ・ヴァル、しかし語源は諸説あり)。
今年はこの時期が巡ってくるのが早いこと。
ついこの間、クリスマス/お正月休みが終わったばかりなのに。
謝肉祭は復活祭(イースター)を前にして行われる、キリスト教の乱痴気騒ぎである。
復活祭(イースター)の前40日間を四旬節と呼び、イエス・キリストの受難を偲ぶため、この期間、キリスト教徒は自らを省みて懺悔を行うのだが、獣肉を絶つなどの精神的修行行為もこれに含まれているのだ。
この苦行を始める前に、食いだめ、遊びだめを目的に酒池肉林するのが謝肉祭。四旬節の1週間前から3日前くらいに開催される。
最近は受難は偲ばずにもっぱら酒池肉林だけするようだが。
....
そして街のキリスト教系の幼稚園や小学校の生徒は仮装を許され、みなファンタジーの限りを尽くして(?)登校。
校庭でコンフェッティ(紙吹雪)をまいたり、走り回ったりできるのである。
これが子どもの酒池肉林。
健康的やね~。
午後、お迎えに行くと、女の子は目につく限り全員お姫さま。
すごい色。ピンク、ピンク、ピンク....ピンクが嫌いな女の子はいないの?
一方、男の子はゾロ。
ちらほら海賊フックや騎士で差異をはかる姿も見える。
おお、かわいい。
帰り道、ピンクのお姫さまドレスをまとった5歳の娘に「どうして女の子はみんなピンク色のお姫さまで、男の子は黒いゾロなのかしら?」とするどいジェンダー的質問を投げかけたが、
「だってママ、例えばアルテュール君がピンクのドレスを着てたら笑っちゃうじゃない?」
「ま、そうだけど。でも女の子がゾロの仮装をしててもカッコいいし、アルテュールがお姫さまドレスを着てたら、それはそれで『違いを認める社会』的にははいいんじゃないの?」
母、自分で何を言っているのかわかりません(笑)。
相手、5歳です。
この年令にしてすでに性別役割が刷り込まれているのかと、きっとある種のグループは敏感に反応するのであろう。
おもしろいなあ。
でもばか騒ぎなのだから、やっぱりアルテュール君にはドレスを着て欲しかったぞ。
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