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Brugge Style
カルロ・クリヴェッリの奇妙な魅力
先日、カルロ・クリヴェッリ(ヴェネツイア・ルネサンス初期の画家)に対してわたしが抱いている奇妙な感情をここに書いているうち、さらに魅入られてしまったようだ。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館にも何点か収蔵されているのを早く見にいきたいと思いつつ、来月はイタリアのコモ湖へ旅行する予定なので、ベルガモのアカデミア・カッラーラに立ち寄ってそちらにあるという一点もぜひ見たい...!
大量の写真フォルダを整理していると、気になる一枚があった。
今年1月のヴェネツイア訪問時にカ・ドーロで撮影したものだ。
シロウトのわたしが指摘するのもなんだが、デッサンは狂っているし、当時は様式的に重要人物像を大きく描いたとしても右下の聖オノフリオはコミカルすぎる(好き)。
しかし、夜空の色の美しさ、砂漠のような背景、聖母の表情の妖艶さ、手の美しさ!
カ・ドーロのフランチェッティ・コレクションにはマンテーニャの聖セバスティアンを目的で行ったのだったが、わたしはこの奇妙な絵の前から離れられなくなったのをはっきり覚えている。なぜこんな変な絵がこんなにも好きなのか...マンテーニャの方が数百倍優れているではないか...
これは...
今調べたらカルロ・クリヴェッリだ。
逃れられない、逃れたくないので、しばらくはこのあまり知られていない画家を追いかけるつもりだ。
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