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土曜日、ブラッセル




土曜日をブルージュで過ごす場合、友人を招いたり招かれたり、森や海岸に散歩に行ったり。


ブラッセルで過ごす土曜日は...
ブランチの後、サブロン広場のアンティーク・マーケットで銀器をひやかし、同じ広場にあるフラマンでインテリアを見て、画廊のウインドーに足を止めながら、そこから少々歩いて特別展のあるときは王立美術館、買い物気分のときはウォータールー通りのお店を見て回る。
それからかなり遅めのランチ。
ランチの時間帯に間に合わなければ、お茶で空腹を癒す。






空も暗くて、印象の悪い写真だが、
サブロン広場のアンティーク・マーケット。




夫はフラマン人の例外に漏れず、ブラッセルが気にくわない派だが、我慢強くつき合ってくれる。しかし未だに「嫌い」気分が顔に出て、「せっかく来てるんだから楽しみなさい」とわたしに説教されることがたまにある。

その気持も分からないこともない...


言語ひとつを取り上げても、例えばお店でフラマン語が伝わらず、フランス語を話すのもしゃくなので、英語で会話する、という状況はなんだか気の毒だ。そりゃ民族意識も高まろう。民族意識は自己意識と同じで他者を必ず必要とし、「あなたとわたしはちょっとだけ違う」という時に最も高まるのである。

仏蘭の両言語が首都ブラッセルの公用語であるにもかかわらず、実際話されている言語の94パーセントがフランス語だ。2位はフラマン語ではなく英語である、という結果が出たのはついこの間のことである。
ブラッセルとその周辺の住民は、移民も含めて「サラダボウル」状態で生活していると思われる。今後東欧諸国からの移民が増えるのは必須、いずれはフラマン語はブラッセルでは完全に通じなくなるかも...


やっぱりフラマン独立かな(笑)。

無責任な想像をもてあそぶならば、どの街が首都になるのだろうかとか、国際空港はやっぱり必要なのだろうか、などど...
ブラッセルは他の欧州の都市のようにすごく魅惑的な街というわけではないが、手放すのは惜しいな。
土曜日のブラッセルが好きなのだ。



今日の格言:言語とは民族の奥深い精髄の忠実な表象である(ミシュレ)



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