MASTER PIECE

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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

2016年04月19日 16時52分57秒 | 映画



せっかくなので部屋にある未見のDVDを観ました。

ちょっと強烈でしたね、アラン・パーカー作品の中でも「うゎぁ~っ」ていう終わり方。
直訳すればデビッド・ゲイルの人生ってなるが・・・。

雑誌記者ビッツィーは死刑囚デビッド・ゲイルに指名され、死刑執行の3日前に彼のインタビューを行うことになる。
死刑執行反対派の大学教授だったデビッドは、レイプ事件で大学を追われた後
元同僚の女性コンスタンスを殺害した罪で死刑を宣告されていた・・・

なぜデビッド・ゲイルの人生なのか? なぜデビッドが大学の哲学講師なのか?
なぜ雑誌記者ビッツィーに自分のインタビュー記事を書かせるのか?
伏線を張り巡らせ最後の最後に見事回収してしまう、ある意味恐ろしく計算された作品でした。

この主人公デビッドと同僚のコンスタンスの関係は純愛なのだろうか、それとも一つの信念につながれた絆なのだろうか。
アメリカのテキサス州は全米でも死刑が多い州だそうです、そこで死刑制度に鋭くメスを入れるメッセージ。

しかし強烈なのはラストに尽きる・・・
観る側は知らなくてもよかったであろう真実を知るというのが後味悪い・・・
最初、バッドエンドと思いきや少しハッピーエンドに持っていくアラン・パーカーの手腕というかセンスというか。。。

まぁ良くも悪くも忘れられない作品になりました。

熊本地震 ライフライン

2016年04月17日 21時35分42秒 | その他

14日の時はライフラインは止まらなかったが、16日はガスが止まり、停電が発生(1時間ほどで復旧)
16日の夕方から断水した。。。

16日の夜は備蓄のペットボトル3本で過ごしたが全然足りない
熊本は水が豊富だと思っていたけど、地下水からの供給っていうだけで、やっぱり地震ってのは想定外なのか。。。

水がないと何も出来ない。
電気が止まりました=しかたないけど我慢できる。
ガスが止まりました=使うのはお風呂だけです。
水が止まりました=飲み水確保しないと・・・トイレが使用できない、薬も飲めない、食器も洗えない、お湯も沸かせないので
カップラーメンも食べれない。。。

17日の朝からミネラルウォーターを買いに久留米まで行ってきた、ゆめタウン久留米には無かった。。。
3号線を南下しながら熊本までの帰り道、コンビ二やスーパーにも寄ったがすべて品切れ。
考えることはみんな一緒だね、欲しいものをゲット出来るかどうかは行動の早さにかかっている(笑)
そういえば東日本大震災の時も、熊本でもペットボトルが品薄になったので全国から支援に使うと言う事か。

3号線を南下し熊本に向かっているとき、京都府警の車や、滋賀県警のパトカーなどを見た。
凄くありがたい。。。日本人の絆っていうのか国民性っていうのは本当に素晴らしい。
次は自分が何らかの形でお返ししよう。。。そんな気持ちになる。

カーラジオの災害情報を聞きながら帰っていた時、家の近くの温泉施設が18時から営業再開とのニュースがあった。
「もしかすると家の断水直っているかも?」なんて考えながらマンションに帰って水道の蛇口をひねったら水が出た!!
「うゎぁ!!でた!!! 水がでた!!!」
凄く当たり前だが蛇口をひねると水が出る(笑)その時は魔法かと思ったほどに感動した。。。

こんな当たり前な事が嬉しい。
日頃どれだけインフラの恩恵を受けているのかあらためて思います。

熊本地震 被害

2016年04月16日 20時31分22秒 | その他

4/16の午前1時25分頃に本震がきました。
ちょうどテレビのナイトスクープが終わった頃で、ベットで読書中だった。

大きな揺れが30秒ほどあり、前回よりひどく家具など倒れました。
すぐ停電になり、揺れが収まって外に出ると同じ階の住人が「大丈夫ですか?」と声をかけてきた。
彼の部屋の中も家具などがぐちゃぐちゃになっていた。

結局、駐車場に出て一時間ほど路上に座り込み、余震が引くのを待っていた。
しばらくして復電したので戻ったが、余震が10分周期でやってくるので、眠れずにそのまま朝まで起きていた。

朝6時になって水前寺界隈を歩いてみた。

  
マンションのエントランスと壁。

  

  


水前寺競技場。

  
武道館。



熊本市でも水前寺は中心地なのですが、被害は多分、少ないほうだと思う。
今回の益城町のように阿蘇側に近いほうが被害が大きい。九州の中心部から放射状に各県へ影響していると思う。

このブログを観られているみなさん、心配してくださってありがとうございます。

大きな被害も無く私は大丈夫です。


熊本地震

2016年04月15日 18時17分14秒 | その他

夜の8時30分にマンションに帰ってきて、ぼぉーっとテレビを観ていた。
「アンビリーバボー」でどこか外国の合唱団がポリスの「見つめていたい」を歌っていた。

夜の9時からまた寝転んでネットのニュースを見ていた。
天井を見つめながら「そろそろお風呂に入ろうかな・・・」なんて考えていたら天井が動いた!!!
「えっ、なに?」
それから右に左に部屋が動く、寝転んだまま20秒から~30秒ほど・・・(実際はもっと短かったと思う)
上半身を起こして「やばい!!」と思った。
思ったのではなくて実際に声に出た!!「やばいやばい!!」と。
テレビラックが迫ってきた、DVDとCDラックからソフトの半分が落下した。
キッチンのほうから大きな音がした、フライパン、お皿、鍋などすべて落下した。

瞬時にテレビ画面に地震速報がでた。揺れが止まってから、外にでた。
同じマンションの住人も外に出ていた。

もう一度部屋に戻り、時計と財布とスマホと部屋の鍵をもって外に出た。
会社に電話するもつながらず、上司の携帯も実家の電話も不通。
ソフトバンクを持っている先輩のスマホにはつながった。。。。

とりあえず自転車で会社に行く。会社には支社長一人だけ。
安否確認報告後、自宅待機でいいとの事なのでマンションに帰った。

帰りながらも駐車場の中や道路に座り込んでいる人を見かける。
自転車をマンションに置いて、水前寺界隈を歩いてみる。
暗くてよく分からないが、車で逃げ出せるように多くの人が車内に待機していた。

部屋に戻っても余震がひどい。体感的には15分に一度揺れる。。。。
何回も外に出て余震が落ち着くのを待つ。

吐くほどに気分が悪くなった、水を飲んでも戻してしまう。

「今晩は寝れないなぁ~」って思いながら目をつぶっていたらいつの間にか眠っていた。

正直、死を思った。覚悟はしていないが怖くて気分が悪くなって。。。
こんなに怖い思いは今までない。
20年以上前の台風19号の被害でもここまで怖いとは思わなかった。。。。


* 今のところ無事です。

あん

2016年04月12日 16時55分49秒 | 映画



ネットで観ました。

小さなどら焼きやで働く雇われ店長の男、一人こつこつとやっていたのだがアルバイトの広告を見て
一人の老女がやってきた・・・

静かなる作品ですね。
一年を通じで出会いと別れが描かれている。
人との出会いや交流を通じて生きる意味とは何か?をテーマにした深い作品でした。

雇われ店長を演じた永瀬の存在感と樹木希林の神がかった演技、実際に樹木希林の孫、 内田伽羅の初々しさ(笑)

ストーリーにはハンセン病の差別と偏見など重いテーマがありながら
本質は普遍的な人との出会いや別れが主なので、思ったほど暗い気持ちにはならない。。。



映画が始まって8分からずーと涙目で、ラスト10分間は号泣でした。。。
隔離施設でのカナリアの話は、使い古されたメタファーなんだけど
あそこで、あれはグッとくる。(笑)

こんな素晴らしい映画作品は二度と観ません。。。
アラフォーの大の大人が泣きっぱなしなんて、なんてひどくていい映画作品なんだろうか。。。