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裸足のピクニック

2016年04月22日 19時24分19秒 | 映画



「スイング・ガールズ」や「ハッピー・フライト」の矢口史靖監督、商業映画第一回作品。
チープで安っぽくて映画オタクが作りましたよ~って感じの作品ですが、これがまた超がつくほど面白い!!!
矢口監督作品って、段々と商業的に洗練されていったのがこの作品を観ればよく分かる(笑)

物語はごく平凡な女子高生、鈴木純子がキセル乗車がばれたことを切っ掛けに
怒涛の勢いで雪だるま式に不幸に巻き込まれていく・・・うーん、私が本当に観たかったものはこういう作品です(笑)
別にセットとか映画にかけた予算とか、役者のキャスティングは二の次でどれだけストーリーやシナリオが面白いかって事。
スコセッシの「アフター・アワーズ」やテリー・ギリアム作品も好きだし、やっぱり映画ってのはアイデアですね。。。

でもって主人公を演じた芦川砂織は完全な素人だったはず(ドトールか何かの喫茶店でスカウトされた)
考えてみれば信じられないシンデレラストーリーなんだけど・・・出たのはこの作品だけだと思う。
鈴木砂羽が同級生役で出ていたのは気づきませんでした。

今回なぜこの作品を観たかって言うと、人生どんどん不幸になっていく少女が最後には
「私、なにがあってもへっちゃらだよ!!へこたれないもんね!!」っていう漂々とした表情で終わるのが好きです。
なんという幸福感に満ちたハッピーエンドなんだろうか。。。

たまーに観たくなる作品でした。