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未知との遭遇

2013年10月09日 22時25分04秒 | 映画



久しぶりにベタな作品を観ましたので感想でも・・・

あれ?、イメージではこんなDVDのパッケージだったかな?って事です。
何回となく観ていますが、もうこれでは未知との遭遇=UFOですね。(ネタばれしています)

たしか映画公開時の1978年はポスターにはUFO自体が無くて、道の先に激しい光があるだけだったような・・・
まぁ原題が「第三種接近遭遇」なので英語圏だと原題だけでUFOの搭乗人物との接触って分かります。
もともとUFO自体が「なにか分からない未確認の飛行物体」って意味ですが・・・

初めて観る人はもろSF作品って思うんじゃないかな。
でも、あのスピルバーグが単なるSF科学映画作品を撮るはずも無く、かなり宗教的な解釈が出来る作品ですね。

けっこうハチャメチャな展開が起こるストーリーでした。(笑)

電気技師の主人公ロイはUFOを目撃したことによって行動が変になります。
UFOからのメッセージを受け取ります。
それでもって家族は呆れて家を出て行ってしまいます。
一つの場所(デビルズタワー)のイメージにとりつかれる・・・

「あそこに行かなくてはいけない!!」
「あそこからのメッセージがこの私を突き動かす!!」

でもって最終的に山に登るのですが。
建前ではアメリカ軍がデマで有毒ガスが発生しているから立ち入り禁止と警告しているのに
危険を顧みずに登るロイ・・・もう狂信的です(笑)

そこで行われていたのはUFOとのコンタクト計画の現場。

思ったんですが、なんでこんな一大イベントのトップシークレット現場に一般の人間が簡単に入れるのか?
中に入った主人公には誰も警戒しない・・・マザーシップの出現に、多くのエンジニア、科学者、政府関係の要人が
幻想的なUFOに魅入っているし、もう部外者である主人公には見向きもしない(笑)

ちょっと、これってアメリカの防衛力やセキュリティーシステムって大丈夫なのか?

なぜか、ロイはUFOに乗り込む地球を代表する搭乗員として選ばれる。
ロイはそれを喜んで受け入れて、希望に満ちた表情でUFOの中を見るところでEND。

えぇ~、大丈夫なの?って思った、これからの仕事は?出て行った家族は?自分の人生は?

凄く希望に満ちた終わり方に見えますが、凄く腑に落ちないです(笑)

危険かどうか分からない(設定的には宇宙人は凄く友好的なようです)未知の世界に希望を託す男。
これって今まで生きてきた地球の常識や考え方、ライフスタイルまでも変わってしまうかもしれない冒険。
それでも自分の信念を貫き通す主人公のロイ・・・この先の物語は神のみぞ知る、みたいな終わり方なので
よくよく考えると狂信的になった主人公が家族を捨てて、神の領域に自分を託したバッドエンドな作品ですね。

作品としてはとっても凝った作品でメッセージが強く、映像も凄いのでスピルバーグ監督の作品としては
ジュラシックパークなんかよりもはるかに面白くて見る価値がある作品でした。


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