1969年のディープ・パープルの作品ですね。
元祖ハードロックバンドのまだ開花していないプログレともクラシックともとれる、なんとも言えない味わい深い作品。
ちょっと舐めてましたが、思いのほか世界観の統一というか完成度が高い作品でした。。。
ジャケットアートにあるように15世紀の画家ヒエロニムス・ボスの「快楽の園 地獄」の中にメンバーを置いて
その世界観を表現するような、まるで魔術的な音楽に仕上がっています。
一曲目の「影を追って」のイアン・ペイスのドラミングも圧巻だし、どことなく土着的な(宗教的な)イメージです。
七曲目の「小鳥は去った」など物凄くイメージしやすいし、アートロックの真髄を感じてしまう・・・
考えてみたらディープ・パープルなるバンドは土台というかコンセプトがしっかり考えられているバンドですね。
まぁこの頃のイニシアチブはジョン・ロードが握っていたのですから、ハモンドオルガンが前面に出た宗教音楽をイメージする
ロックになったのは当然といえば至極当然ですね。
第一期はこのアルバムで終了し、ボーカル、ベースが変わり「インロック」につながるわけですが
多くのギターフォロワーを生む「インロック」の前のオリジナルアルバムがかなり音楽的にも構成的にも完成度が高いというのは
正直、驚きでしかないです。。。(笑)
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