エンゼル・ハート

アラン・パーカー監督でもう一つ印象的だったのがこの作品。
考えてみたらパーカー作品はどれも完成度が高いと思う。

これは映画館で観ました。
スタイリッシュな映像美と伏線を張り巡らしたストーリーに引き込まれましたね。

映像の中に挿入される印象的なシーン。
換気扇の回転、エレベーターの昇降、階段の人影、タップダンスを踊る足元のクローズアップなど
一見、これって意味あるの？って思うがその段階ではなにか分からないので
不安感を掻き立てられる演出・・・

１９５０年代、ニューヨークで探偵業をやっているハリーエンゼルの元に依頼が舞い込む。
ルイス・サイファーという人物から戦前にジョニーという歌手が行方不明になっており
彼の捜索を依頼されたのだが・・・・

ハードボイルド調でサスペンスでホラーってある意味凄い話です（笑）

私が好きな物凄く印象深いシーンがあります。
後半にハリーが真実を知ってしまって、昼間の雨の中を走り出すシーン・・・
土砂降りの中を叫びながら走る主人公ハリーの絶望感を表現した演出。
映画のイメージとかけ離れて、なんとも美しいシーンでした・・・

映画の原題が【天使の心臓】で原作が【堕ちた天使】なので
頭がいい人はストーリーの前半でオチが分かります・・・
もっと頭脳明晰な人は多分、題名だけで全て分かります・・・（笑）

謎解きの映画としては凄く完成度が高い作品だと思います。