BOOKOFFにて400円でしたので購入。
かなり有名な漫画作品だそうですけど、今まで知りませんでした。
ほのぼのとしたやさしいタッチの画風ですけど、とても悲しくて切ないお話でした・・・
戦後10年たった広島での一人の女性と、現代の遠い親族の女性の話ですね。
特に前半の(夕凪の街)は涙が止まりません・・・・ちょっと駄目です、こんな切ないストーリー。
こういう過去と現在の家族関係の話は、【嫌われ松子の一生】を思い出します。
嫌われ松子は数奇な人生でしたけど、これは主人公の皆実が原爆後遺症で死んでしまう話なのですが
松子は「人生楽しめたじゃん・・・」っていう感想ですけど、(夕凪の街)は生きたいのに生きることが出来なかった
主人公の祈りの感情がとてもせつなくて・・・
「ひどいなあ、てっきりわたしは死なずにんすんだ人かと思ったのに ああ 風・・・・夕凪が終わったんかねえ」
作品自体は35ページのほんとに短いですけど、テーマもメッセージも主人公の心情もよく表現されていて
とても感情を揺さぶられる作品でした。