お稲荷さんの1300年記念のお祭りでの、金剛のお家元による能、コカジ、小書(特殊演出)はハクトウ。
基本は赤頭で赤ら顔の小飛出の面に紺、金、赤の派手な装束であるが、格の高い舞台のための白頭に大飛出の面、白と金の装束。
前シテも少年が老人に変わって、ここは微妙。
筋書は、天才刀鍛冶の三条小鍛冶宗近が神剣をを帝に納めよとの勅を受けてがんばる話。
神剣を作るにあたっての相槌(相棒)を務められる実力者が居ないため困る宗近だが、まず氏神のお稲荷さんに神頼み。
すると怪しい人物が現れ、日本武尊の草薙の剣の話などを引きつつ、神剣は甘いもんやおへんのやと説く。
写真は、話が佳境に入って身振り手振りが入ったところ。
相槌はお稲荷さんである俺直々にやったるさかい斎戒潔斎しときや、と。
事前に知識はあったので、ここでシテとワキを綺麗に収められる席を取るか、他でシテだけ綺麗に撮れる席を取るか考えたが、後者を選んだ。
えらいことになった、とは言わず三条小鍛冶宗近、仕事場に戻って謹上再拝。
俺、降臨。
この瞬間ほど例の掘り出し物レンズを持っていて良かったと思ったことはない。
「ここまでは出来てますので、これを鍛えます」「ウン、ええんでないの」
トンテンカン、ちょう、ちょう。
「出来ました」「ええ汗かいた」
「作者銘に小鍛治宗近と打つ」「俺は“小狐”で」
「“小狐丸”、会心の出来」
そういう話。
大飛出の顔は本当に邪気がなくて、好きだ。
ちょっと今までなかった眼福であった。
基本は赤頭で赤ら顔の小飛出の面に紺、金、赤の派手な装束であるが、格の高い舞台のための白頭に大飛出の面、白と金の装束。
前シテも少年が老人に変わって、ここは微妙。
筋書は、天才刀鍛冶の三条小鍛冶宗近が神剣をを帝に納めよとの勅を受けてがんばる話。
神剣を作るにあたっての相槌(相棒)を務められる実力者が居ないため困る宗近だが、まず氏神のお稲荷さんに神頼み。
すると怪しい人物が現れ、日本武尊の草薙の剣の話などを引きつつ、神剣は甘いもんやおへんのやと説く。
写真は、話が佳境に入って身振り手振りが入ったところ。
相槌はお稲荷さんである俺直々にやったるさかい斎戒潔斎しときや、と。
事前に知識はあったので、ここでシテとワキを綺麗に収められる席を取るか、他でシテだけ綺麗に撮れる席を取るか考えたが、後者を選んだ。
えらいことになった、とは言わず三条小鍛冶宗近、仕事場に戻って謹上再拝。
俺、降臨。
この瞬間ほど例の掘り出し物レンズを持っていて良かったと思ったことはない。
「ここまでは出来てますので、これを鍛えます」「ウン、ええんでないの」
トンテンカン、ちょう、ちょう。
「出来ました」「ええ汗かいた」
「作者銘に小鍛治宗近と打つ」「俺は“小狐”で」
「“小狐丸”、会心の出来」
そういう話。
大飛出の顔は本当に邪気がなくて、好きだ。
ちょっと今までなかった眼福であった。