ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

胃カメラと格闘

2016-01-22 17:47:54 | 釣り
胃のファイバースコープを挿入された時には、無我夢中で防具の口当て(写真下)を噛んでバタついておりました。管が釣り糸のようで、私は、まるで、釣りあげられないようにあがいている魚でした。



午前五時の目覚ましのベルで起床。すぐにコップ1杯の水を飲み、残した水で定期の降圧薬、抗凝固薬、痛風治療薬をのみ、7時まで仮眠しました。麻酔をされると運転はできませんので、昨夜のうちにタクシーを頼み、カミさんも薬が切れかかって、一緒です。病院に行ってすぐに、PT-INRのチェック。半年くらい安定した範囲にありました。

怪しい箇所の生検で出血が中々止まらなくなったなら、その時は、その時でしょう、と高をくくっていました。内視鏡室で、胃の内部のガスや泡を取るガスコンジュースをのみ、ゼリー状の局所麻酔薬キシロカインをのどに溜めながら5分間顎を天井に向けて仰向けにリクライニングに寝ていました。次いで、スプレー式のキシロカインでのどが十分に麻酔されました。受診時高血圧症で普段は、150から170位の血圧が、140-70といつもより低いせいか鎮静薬の注射はなしのままに、内視鏡検査が始まりました。

難関ののど元を過ぎたあたりから、背中をさすられて、鼻から吸って口から出す呼吸の練習をしているうちに、終わりました。特に問題のあるところはありませんでした、と術者の先生に言われ、次いで、診察室に呼ばれ、写真を主治医から説明を受けました。ピロリによる前がん状態の部分はなし。次いで、大腸がんが判明したころの胃カメラの写真と対比して説明を受けました。今日の粘膜の状態と比べ、貧血がひどく、浮腫状でした。よく生きてこれたものだと感慨深く眺めておりました。少しづつ、がんの陰から遠ざかっているようです。生きていることが一番、と感じられる、がんを患ったものしかわからない一瞬です。