坂道の車を避けて枯葎
ものに絡みもつれたまま枯れ果てている葎をいう。
主に金葎(かなむぐら)のことだが、これと限定せず、枯れたままものに絡みつく蔓草ととらえてよい。
夏の間は繁茂するが、冬の枯れ朽ちた様子は哀れである。
狭い坂道を上ろうとしたら車が来たので端に避けた。
すると、そこには暖かそうな色をした枯葎があった。
青空を独り占めせり枯葎
坂道の車を避けて枯葎
ものに絡みもつれたまま枯れ果てている葎をいう。
主に金葎(かなむぐら)のことだが、これと限定せず、枯れたままものに絡みつく蔓草ととらえてよい。
夏の間は繁茂するが、冬の枯れ朽ちた様子は哀れである。
狭い坂道を上ろうとしたら車が来たので端に避けた。
すると、そこには暖かそうな色をした枯葎があった。
青空を独り占めせり枯葎
冬晴や畑のなかの屋敷森
冬の晴天をいう。
太平洋側では晴れの続く日が多い。
寒い日が続いたあとに青空が広がり、穏やかな暖かい日がやってくる。
「冬日和」は、穏やかに晴れ渡った冬の日和をいう。
冬晴となり、風物がはっきりと見えた。
そんな景色として、畑の中の屋敷森があった。
真白きは給水塔や冬日和
漆黒の空に聖樹の灯りけり
クリスマスマーケット
クリスマスの前夜。
12月24日の晩をいう。
キャンドルナイト
クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝う祭りで、12月25日に行われる。
最近では日本でも各地でクリスマスマーケットが開かれ、若い人たちで賑わっている。
広場に大きなクリスマスツリーが設けられていた。
それは、漆黒の空のもと点灯され、美しい輝きを放った。
クリスマスイブの歌声コンコース
枯芝に犬を連れねば手の空きて
庭の芝生や野原の芝草が冬に枯れること、また、その芝草をいう。
一面茶色になった芝は、日が降り注ぐと暖かそうに見え、風や曇の日にはいかにも寒々とした感じになる。
枯芝には椋鳥や鶫が降りて、虫を啄んでいたりする。
枯芝には犬を連れて歩いている人があちこちに見られた。
こちらは犬を連れていないので、手持無沙汰であった、
人を見ずマレットゴルフの枯芝に
雲浮かぶ冬至となりぬ川堤
二十四節気の一つで、太陽の黄経が二七〇度に達したときをいう。
陽暦十二月二十二日頃に当たる。
北半球では一年のうちで昼が最も短く、夜が長い。
この日を境にまた日が長くなってくるところから「一陽来復」ともいう。
川堤を歩いた。
今日は冬至。
切れ切れの雲の浮かぶ日となった。
近づくは月と木星冬至の夜