俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒木

2022-01-26 | 俳句・冬・植物




寒木の高々として入日かな




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「寒木」は「寒林」の中の一本の木を指す。







枯木となった木は寒さにじっと耐えているように感じられる。







夕方の寒木は特にそのシルエットが美しい。







寒木の中を歩くと、黙って立つ木の静かさに驚く。







天に聳える寒木があった。

その下に入日が見られた。






仰ぎをり夕日の当たる寒木を




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寒雀

2022-01-25 | 俳句・冬・動物




一斉に枝に停止や寒雀




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寒中に見かける雀をいう。







雀はもっとも人家近くに棲む鳥である。







だが、近づくとすぐに飛び立ち人にはなつかない。







極寒のときに、羽の中に空気を入れて膨らんでいる雀を

「ふくら雀」という。







一斉に飛び立って木の枝に止まった寒雀は、じっとして

動かなくなった。






電線に正しく並び寒雀




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寒茜

2022-01-24 | 俳句・冬・天文




富士見れば人も見てをり寒茜




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寒中の寒々とした夕暮れに、西の空が茜色に染まった状態

をいう。







寒茜には雲が無く晴れ渡った空が茜色に染まるイメージが

ある。







空が茜色に染まるのは、日没直後から始まり、三十~四十分

ほど続き、次第に色が濃くなり、やがて闇が迫って消える。







冬の夕焼は夏とは違い短いが、寒茜の場合はかなり長く

見られる。







日没後、富士山の姿が薄墨色に現れた。

バックの寒茜が濃くなるにしたがって、富士山のシルエットも

濃くなってきた。

佇んで夕暮れの富士を見ていると、ほかの人達もやってきて

眺めていた。






武蔵野の林透けたり寒茜




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寒雲

2022-01-23 | 俳句・冬・天文




寒雲や犬のリールの伸びきりて




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寒々とした雲をいう。







冬の雲という意味もある。







冬空を一面に覆う灰色の雲は陰鬱な感じがする。







「凍雲」は凍てついたように動かぬ雲をいう。







寒雲が空を覆っていた。

女性の散歩させている犬のリールが伸び縮みできるもので、

伸び切っていた。






凍雲の果てに向ひて歩きけり




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寒暮

2022-01-22 | 俳句・冬・時候




川沿ひを歩いてきたる寒暮かな




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寒中の夕暮れをいう。







一年中で一番寒い時季なので、夕暮れは一層

寂しさが増す。







まだ日が短いので早くから家々の灯がともる。







暮れてくると、空には寒々とした星が瞬き出す。







散策をして川沿いを歩いて来ると、いつの間に

か暗くなり、寒暮となっていた。






麺麭買つて寒暮の道を帰りけり




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