庭園の入口遠し竹の秋
春になると、竹は養分を地下の筍に送るため葉が黄ばんだ状態になる。
これが他の植物の秋の様子に似ていることから、竹の秋という。
陰暦三月の異名ともなっている。
辺りの緑の中にひときわ目立つ彩の竹の秋の情景から、静寂と晩春の明るさが伝わってくる。
日本庭園の竹が竹の秋になり、黄ばんでいた。
だが、庭園の入口は遠かった。
用水沿ひを歩いてをれば竹の秋
庭園の入口遠し竹の秋
春になると、竹は養分を地下の筍に送るため葉が黄ばんだ状態になる。
これが他の植物の秋の様子に似ていることから、竹の秋という。
陰暦三月の異名ともなっている。
辺りの緑の中にひときわ目立つ彩の竹の秋の情景から、静寂と晩春の明るさが伝わってくる。
日本庭園の竹が竹の秋になり、黄ばんでいた。
だが、庭園の入口は遠かった。
用水沿ひを歩いてをれば竹の秋
をだまきや大八の道見下ろして
キンポウゲ科の多年草。
高山帯に野生するミヤマオダマキを母種とする園芸品種。
四~五月頃、茎の先端に一~五個の花を下向きにつける。
花びらのような萼片が青紫色で五枚。
花弁も五枚あり、萼片と互い違いにつく。
花色は、日本のものは青紫と白色があったが、近年欧州産のものは濃紫や淡紅色のものがある。
花の形が、紡いだ麻糸を中を空にして丸く巻いた苧環、または苧玉に似ていることからこの名がある。
昔、大八車が通った道を、今は苧環の花が見降ろしていた。
をだまきや人影のなき昼下がり
芝桜日の高きうち散策に
ハナシノブ科の多年草。
北アメリカ原産。
四月頃、直径一センチくらいの深く五裂するサクラに似た小花を、株一面にびっしりとつける。
花色は、紅、白、淡青色などがある。
道の脇に芝桜が一面に咲いていた。
日が高いうちに散策に出て、日差しを遍く受ける芝桜が見られた。
信号を待つひとときや芝桜
藤の花七百年の時超えて
マメ科フジ属。
野田藤系と山藤系に大別される。
ともに山野に自生する蔓性落葉木本で、他の樹木や岩などに巻きついて高く這い上る。
四~五月頃、淡紫色または白色の蝶形の花を長い総状花序につけて垂れる。
鉢植にしたり、藤棚を作ったり、古くから栽培鑑賞されてきた。
埼玉県さいたま市にある天然記念物青葉園の藤を見に行ってきた。
鎌倉時代末期に発芽した大木で、樹齢七百年になるという。
正に七百年の時空を超えて今に咲く藤の花であった。
藤房の長しやライトアップされ
山吹や昔水車のありしとふ
バラ科ヤマブキ属の落葉低木。
渓流沿いなどのやや湿った山地に生えるが、観賞用としても広く植えられる。
四月頃、黄色い五弁花をつける。
八重山吹は重弁の園芸品種。
白花山吹は変種だが、白山吹はシロヤマブキ属のもので、白い花弁は四片しかなく、黒い実を結ぶ。
川沿いに山吹が咲いていた。
昔、この川には水車が設けられていたという。
自転車の下校学生濃山吹