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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春陰

2024-02-09 | 俳句・春・天文

 

 

春陰や畑道に誰(た)も出会はずに

 

 

 

 

 

 

春の曇り空をいう。

 

 

 

 

 

 

「花曇」と似た季語であるが、初春から晩春まで花時に限らず使われる。

 

 

 

 

 

 

明るい春にあって憂いを帯びた陰りを感じさせる。

 

 

 

 

 

 

春陰の中散策をした。

畑道を歩いたが、誰にも出会わなかった。

 

 

 

 

 

春陰の夕日のありど野に立てば

 

 

 

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春の雪(2)

2024-02-06 | 俳句・春・天文

 

 

ポストへと春雪の道歩きけり

 

 

 

 

 

 

春の雪はすぐに解けやすいが、曇っていて気温が低いと解けずに残っている。

 

 

 

 

 

 

外に出てみると、昨日降った春の雪が畑や空地に真っ白に残っていた。

 

 

 

 

 

 

二年振りの春の雪も滑ったりしなければ、見ていて楽しいものであった。

 

 

 

 

 

 

郵便物を出しに、長靴を履いて春雪の道をポストへと歩いて行った。

いつもの道が長く感じられた。

 

 

 

 

 

父母のゐしころ思ひ出す春の雪

 

 

 

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春の雪

2024-02-05 | 俳句・春・天文

 

 

自転車を転がし行けり春の雪

 

 

 

 

 

 

立春以降、春になってから降る雪をいう。

 

 

 

 

 

 

関東以西では、ことに春先に思わぬ雪に見舞われることがあり、春を呼ぶ雪ともいわれる。

 

 

 

 

 

 

春の雪は、冬の雪と違って解けやすい。

 

 

 

 

 

 

午後に春の雪が降り、夕方には降りしきって真っ白に積もった。

保育園に幼児を迎えに行った自転車は、乗らずに転がして帰って行った。

 

 

 

 

 

春雪や日課の散歩叶はずに

 

 

 

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炎天

2023-07-31 | 俳句・春・天文

 

 

風受けてをり炎天の川堤

 

 

 

 

 

 

真夏の灼けつくような空をいう。

 

 

 

 

 

 

外に出ると鳥も飛ばず、猫も歩かず、歩く人もほとんどいない。

 

 

 

 

 

 

照りつける太陽に、やりきれない暑さである。

 

 

 

 

 

 

炎天のもと川堤を歩いた。

だが、風があり、まだ歩くことができた。

 

 

 

 

 

炎天下昼餉のために出でにけり

 

 

 

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春光

2023-04-09 | 俳句・春・天文

 

 

春光や川の曲りに人のきて

 

 

 

 

 

 

春の景色のことをいう。

 

 

 

 

 

 

本来は春の風光のことであるが、春の光として詠む句が多くなった。

 

 

 

 

 

 

まばゆい光が春らしい柔らかさを感じさせる。

春色、春の色も同様に春の風色をいう。

 

 

 

 

 

 

春の景色の中、川が曲がる所には人々がやってきて遊んでいた

 

 

 

 

 

草原に春の光の遍しや

 

 

 

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