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俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

花曇

2023-03-27 | 俳句・春・天文

 

 

スマホもて子を撮る母や花曇

 

 

 

 

 

 

花が咲く頃の曇り空をいう。

 

 

 

 

 

 

この頃は、日本列島を前線が通過して小さな低気圧が発生しやすくなるため、天気が不安定となる。

大きく崩れはしないが、すっきりしない空模様の日が続く。

 

 

 

 

 

 

「養花天」も同じ意味で、漢語的な表現である。

 

 

 

 

 

 

桜が満開となったが、生憎の花曇であった。

それでも、幼子を連れた母親は、スマホでわが子を撮っていた。

 

 

 

 

 

自転車の下校学生養花天

 

 

 

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花の雨

2023-03-25 | 俳句・春・天文

 

 

花の雨直売所には何もなく

 

 

 

 

 

 

桜の花に降る雨、あるいは花時に降る雨をいう。

 

 

 

 

 

 

これから花見を楽しもうとする人には、花を散らさないで欲しいと願う雨である。

 

 

 

 

 

 

花も終わりの頃に降る雨には、今年の花ももう終わりだなあと断念させるものがある。

 

 

 

 

 

 

花の雨が降っていた。

雨の所為か、いつも野菜を売っている無人の産地直売所には、何も置かれていなかった。

 

 

 

 

 

打ちつ放しゴルフの音や花の雨

 

 

 

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春の雲

2023-03-20 | 俳句・春・天文

 

 

歩くうち少し流れて春の雲

 

 

 

 

 

 

春の空にふんわりと浮かび、流れてゆく雲をいう。

 

 

 

 

 

 

春は気圧の谷や低気圧が次々と通過するため、雲が 発生しやすい。

 

 

 

 

 

 

春の雲の代表的なものは、淡い白色のヴェール状の巻層雲、やや濃い灰色の高層雲があるが、いずれも薄く広がる。

 

 

 

 

 

 

空に綿状の春の雲が浮かんでいた。

歩いているうちに雲は少しずつ流れて行った。

 

 

 

 

 

軽快に走る若者春の雲

 

 

 

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春日

2023-03-19 | 俳句・春・天文

 

 

川沿ひの開けてゐたる春日かな

 

 

 

 

 

 

春の太陽のことをいう。

別に春の一日をいう「春の日」(時候)がある。

 

 

 

 

 

 

春の昼は長く暖かく、少し霞む大気の中を太陽が渡っていく。

 

 

 

 

 

 

日暮れになると、夕日が西空を染め、郷愁を覚える。

 

 

 

 

 

 

川沿いを歩いた。

やはり川の上は空が開けていて、春の日が溢れていた。

 

 

 

 

 

畑にきて振り返る癖春入日

 

 

 

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春の月

2023-03-07 | 俳句・春・天文

 

 

散策の帰りの先や春の月

 

 

 

 

 

 

単に月といえば秋の季語。

春の一字を付して春の季語とする。

 

 

 

 

 

 

秋の月はさやけさを愛で、春の月は朧なるを愛でるという。

 

 

 

 

 

 

ただ、三月の月は大気中の水蒸気がそれほど多くはないので、冬の月のようにくっきりとしているが、それでも明るい春の情緒がある。

 

 

 

 

 

 

散策をして帰る頃になると、道の先に明るい春の月が昇っていた。

 

 

 

 

 

春満月いくさの地にも輝かむ

 

 

 

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