髪にハリ・コシがあって良かった!・・だそうです。その理由は?
ルシードという40代以上の男性向け整髪料のCM。トヨタのマークX(佐藤浩市出演)CM以来の我が家で大注目のCMです。
ルシードは女性向けラインもあるようですが、こちらは20代女性がターゲットのようです。
最初の出会いはJRの広告でした。これは家族が面白がるに違いない!と思って揺れる電車の中撮ったのでピントがずれていますが・・。
美人OLの台詞は
-同僚から、『私も佐々木課長の部下が良かったなあ』て言われちゃいましたよ-
下には小さくうれしそうな「佐々木課長」の写真が。
別に上司の髪がどうであろうとどうでもいいでしょ~とツッコミたくなりますが、ターゲット層(年代)の男性陣の心理をよく突いているのでは。逆バージョンで、自分と同年代の女性に、若いイケメン同僚/部下が「このごろ髪型ゴージャスですね」とか言っているCMを見たら、私も思わずその製品を買ってしまうかも・・と思わせられます。
他にも、同じ美人OLが「佐々木課長、このごろカッコいいって評判ですよ」など色々バージョンがあるみたいです。
ルシードを製造販売している株式会社マンダムのHPを見ると、たくさん載っています。
スキンケアもでているようで(他社を訪問時に?)「受付の人、佐々木課長のことずーっと見てましたよ」というちょっと気恥しくなるバージョンも出ています。
といってもマークXのCMのように、この先この二人に何か起きるのかもしれない・・という余韻はありません。
「妻の友人から、若く見えるとほめられる」「娘がパパかっこいいと連呼」バージョンもあり、「素敵なマイホームパパ。会社でもちやほやされる」というコンセプトなのでしょう。マークXの佐藤浩市演じる「部長」のように男性の色気ぷんぷんという感じではなく、佐々木課長は「明るくさわやか好青年」タイプですし。
ところで、今「どう、すごいでしょ?」という表情は「どや顔」と呼ばれるようですが、ひと、ふた昔前は「どう、すごいでしょ?」のカテゴリー内の「俺ってカッコヨクナイ?」という表情は「マンダム」といったものでした。
ちなみに、マンダムというのは1970年に発売されたスキンケアシリーズ。ハリウッドスターのチャールズ・ブロンソンがしたり顔に「うーん、マンダム」とつぶやくCMで、製品は大売れしたそうです。それもあってか社名も翌年「丹頂株式会社」から「株式会社マンダム」に変更。社史はこちら。
このルシードCMもいうなれば「マンダム」の進化版ですよね・・。どの代理店が提案しているのか分かりませんが、人の心理なんて普遍でしょうから、成功体験に忠実なのにあらためて感心です。