私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

吉備って知っている 2

2008-09-23 15:24:29 | Weblog
 もう少し吉備について考えて見ます。
 岡山県には、東から吉井川。朝日川(現在の旭川、神代では「あさひ」でなく、たんに「ひ」川と呼ばれていたらしいのです。簸川です)、高梁川があり、この川から流れ出す大量の土砂が肥沃な沖積平野を作り、南部の河口付近に広がっていました。
 総社市、高松、一宮、岡山の津島・三野、瀬戸、和気など現在の岡山平野の一番北のあたりです。
 人口も希薄であった時代です。故里を戦いに敗れて追われた多くの渡来人(中国人や朝鮮人)が、この肥沃な土地に移り住み、自分達の小さな村を作りました。
 その集落に自分達の出身の地域の名前をつけます。「はた」「から」「とう」「あや」と言ったを作ったのです。その地名が現在までに生き残っているのです。こんな発音のある地名が、当時の岡山平野の海岸線に沿っていくらでも見ることが出来ます。わが町「むかいばた」もお隣の「からかわ」もその例です。
 私がかって勤めていた倉敷市庄でも見ることが出来ました。現在、川崎医大のある辺りに「投町」と言う小字の地名がありました(知る人がだんだん減って来てはいますが)。もしやと、思い両児神社(ふたご)にもお参りしてを見たのですが何もそれらしい形跡はありませんでした。でも、渡来人の「とう」との関係がありそうに思えるのですが。

 そんな大陸からの落人でもある渡来人(現代語で言うと「避難民」です)をも受け入れる融通の利くおおらかな人柄が当時の吉備人の特長でもあったのではと思えます。そんな気質が現代にまで受け継がれてきているのです。風土とは面白いものですね。
 まあ、そんな吉備人の気質を表す吉備言葉が、「ここらへんにゃあ いっぺえあるんでぇ、しっとんさったか」と、いうわけでもないのですが
  
 ・「どうでもええわぁ」
 ・「そうじゃのう。まあええわぁー」
 ・「そげんなことばあいわんと、ええかげんにしてぇたりゃぁええがなぁ」
 ・「くよくよしんさんなぁ」
 ・「そげんこたぁこんめぇこっちゃ」
 ・「かまやぁへんがなぁ これぇてやりゃぁええがなぁ・・・・ そげんいわん   とこれぇておやりんしぇ」

 そんな言葉も、総て吉備の風土(気候温暖で天災も少なく作物も豊穣な風土)が、生き馬の目を抜くようなぎすぎすした人間関係でない、おおらかないたってのんびりとした気質を生み出したのだと思われます。
 この吉備人気質は「ぼっけぇめぇから」そうじゃ、縄文のころからから続いているのです。


 わたしは、今日一日かけて、これだけやっと探しだしました。だれか、こんな悠長な雰囲気を持つ吉備言葉もありますと、教えて欲しいものです。是非お願いします。

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