私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

あやめの輿

2010-05-04 10:00:06 | Weblog
 4月29日に「今日はみどりの日だね」と言って、孫に嘲ら笑いされたばかりですが、今日も、又々、今度は幾分の憐れみに似た憫笑と言うんでしょうか、そんな笑い顔をされました。
 「今日も祝日の名前のないお休みの日だね」
 と。
 
 「何かへんてこなことを言ったかな」と、カレンダーをこっそりと覗きます。するとどうでしょう、3日の下に赤い小さな字で「みどりのひ」と書きこまれてあるではありませんか。如何に電光石火な時代とは言え、全く、そんなことになっているなんて、もう何年にもなるのだそうですが、気がつかずにいたなんて鈍間な年寄りだったのかと反省しきりです。

 でも考えて見ると、29日の「みどりの日」を「昭和の日」として、良い意味であるのか悪い意味であるのかは知りませんが、「昭和」という文字を後世に残さなくてはならないような特別な意味が、この2つの文字の中に秘められているようなことはないように思われます。
 やっぱり、古いと言われるかも知れませんが、29日は「昭和」より、「みどり」の方が一段と文字としては光り輝いて見えるように思われるのですが。「憲法記念」と「こども」の間にはさがっているよりは、その両者の前にでんと腰を落ち着けるようにあるのが私は好きです。緑がいや増しに輝いているように思われます。

 そんな気持ちが天に通じたのかもしれませんが、今朝から吉備の中山の緑が靄の中にかすんでぼんやりと見えます、29日の緑の方が一段と晴れやかできれいでした。

 天のみ知るか、人の為す意味のない可笑しさを、それこそ憫笑しているのではないでしょうか。

 なお、今日、5月4日は「あやめふく」といって、宮中の近衛などに「あやめの輿」を作って階の両側に立てたりもしたそうです(増続山井四季之詞より)が、この風習は、今では、完全に姿を消してしまっているのだそうです。

 なお、あやめの輿を調べてみました。写真のような形をした菖蒲や蓬(艾)で作った飾りもののようです。

              

 この宮中での行事が、一般に広がったて、現在では、そんな風習も見えなくなってしまっていますが、菖蒲と蓬を、一本のわらしべで、一括りにして屋根の上に投げるあげる風習になって伝わっていると言われています。

 今日、4日に、私も菖蒲と蓬を取ってきて屋根に投げ上げています。

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