バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

バランスの取り方

2009年11月28日 | リード調整
昨晩は、オケで第九の練習。アドラーで第九を吹くのは初めてとなる。どうしてもピュヒナーで吹いている感覚が残っていて、ここはこのぐらいの息の圧力でとか、ここはこのくらいのタンギングで、とやってしまうと、楽器が違う反応をしてしまい音程がとれなかったり、きれいに発音できなかったりしてしまう。

この数日は練習のとき楽器を鳴らすように、あまりニュアンスを気にせずにできるだけセンプレメゾフォルテからフォルテで吹くことに努めてきたが、これからは細かいニュアンスが付けられるような練習をしていかなくてはいけない。うーん、楽器に慣れる、というのは一朝一夕にはいかないものだ。

さて、リードを作るようになってからずっと気になっていたことがあり、昨晩も布団の中でそのことを考えていた。それは、リードのカラー部分、ブレード根元の部分でどのようにバランスをとるか、ということ。下の図は根元部分の断面図で、私の場合だいたい次の3種類で作っている。絵が下手なので分かりにくいかもしれない。



Aは、厚さがだいたい均等でチューブの曲面にそっている。Bは断面は真ん中が山(三角形)になるように平面になっている。CはBとほぼ同じだが、Bがサイド(端)の部分を薄く中央部分は厚く残してあるのに対し、Cはサイドを厚く残して中央部分をBよりも薄くしてある。

自分の場合、Aを意識して作ることはなく、今まではだいたいCで作ることが多かった。この場合はサイドの厚みでリードのハリを保ってバランスを取っていて、Bは中央の山でハリを保ちバランスをとっていると考えている。このような削り方をしているのは、故田中先生が中央に山を残す作り方をしていたのではないか、と考えたからだ。それはこのホームページで確認できる。この写真の限りではCタイプのように見える。ただこのリードがいつの時期のものか不明であるし、晩年までこのように削っていたのかも不明である。

サイドの厚さでバランスをとるか、中央の山でバランスをとるか。材質にばらつきがあるので単純に比較できないが、とりあえず今日2本作ってみた。





上がB、下がCになる。Cの方が少し材質が柔らかめのこともあり、Cの方がよく振動する。ただクロウは少しパリパリした感じがする。Bは悪くないのだが、振動が足りない感じがする。楽器ではまだ試していない。

どちらを基本の削り方にするかまだ決めかねている。まだ当分は試行錯誤が続きそうだ。
コメント
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