ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

オール読物12月号

2014年11月26日 09時59分41秒 | お知らせ
最近、多忙で(ここ一週間はとくに取材のテープおこし)ぜんぜんブログを更新できなかった。というか、ブログの存在をはんぶん忘れていた。9月に島根半島、10~11月に西表でカヤックの練習もしたので、本来ならブログにもシーカヤックというカテゴリーをもうけて、その報告もすべきなのだが、それもすっかり忘れていた。

そう、私はひそかに最近、シーカヤッカーになったのだ。

シーカヤッカーになった経緯は、今月号のビーパルの連載で書いてますので、そちらをご参照ください。簡単にいうと来年11月から、冬の北極圏で長い旅をするため(4カ月を想定している)、食料と燃料を夏にカヤックでデポする予定なのである。そのための訓練を最近になってはじめたのである。

その北極圏の旅について書いた「太陽は昇らない」第二部がオール読物12月号からはじまった。1月から4月にグリーンランドのシオラパルク村に滞在したときの話で、冬にグリーンランドで長い旅をできるのか、情報収集などしてそれを模索する話と、例のウヤミリックという犬との愛憎劇を中心に書いている。





グリーンランドに3か月滞在した結果、最終的に2015年11月ごろから、極夜の期間にカナダに向けて旅するという大まかな計画が固まった。今後の大雑把な予定としては、来年の3月に再びシオラパルクに行き、4,5月に橇引きで一回目のデポ設置。6、7月にシーカヤックで二回目のデポ設置。そして11月から本番の極夜の橇旅行に出発し、3月にカナダのレゾリュートかグリスフィヨルドに向かおうと思っている。

しかし多忙のため、準備も全然進んでいない。いい加減に食料や燃料の計算など具体的な詰めに取りかからなければならないのだが、なにしろ出発までに例の沖縄の漁師もののルポの連載原稿もまとめなければならないので、それどころではないのである。冬になって寒さがますほど、焦りもつのってくる。

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