ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

頸椎MRI

2010年08月30日 11時04分53秒 | 雑記
GWに剱岳に行った時、左腕にひどい神経痛が走り、ひどい苦労した。それ以来、首のあたりにこりというか、寝違えた時の痛みを弱くしたような違和感が、ずっとある。腰に続き、ついに首も椎間板ヘルニアにかかったらしい。知り合いに聞くと、首のヘルニアは腰のヘルニアよりも注意が必要で、一度MRIをとって、原因を確定させたほうがいいといわれた。
たしかに腰のヘルニアが悪化しても歩行困難になるくらいだろうが、首のヘルニアは脳や知覚に障害が出そうなイメージがある。そう考えたら恐ろしくなり、まあ副賞で300万円もらえることだし、思い切ってMRIをとってもらった。

まずは豊島区長崎の自宅アパートから自転車で5分の小さな整形外科へ。待合室でおばあちゃんたちの腰痛自慢に耳を傾けながら1時間ほど待機。レントゲンをとり、池袋の病院を紹介してもらうのに約3千円。次に池袋メトロポリタンホテルの地下一階にある「メディカルスキャニング池袋」へ。女医から型どおりの問診を受けたあと、MRI撮影開始。撮影室は室温が低くひんやりしている。巨大な撮影機械の中に体を寝台ごと移され、グイーン、ゴゴゴと、すごい音が耳に響く。約8千円。

27日に結果が出ると聞いていたので、本日午前、再びアパートから自転車で五分の小さな整形外科に行った。眠たそうな目の医師がパソコンでMRI画像を見せてくれた。
「頸椎の五番、六番で神経が圧迫されてますね。まあヘルニアです」
そしてペラペラのA4紙にコピーされたメディカルスキャン池袋発行の「医療機関用報告書」を手渡された。
「この画像はもらえないんですか」
「病院に五年間、保管義務があるので……」
「なにか気をつけること、やった方が良いことはないですか」
「痛みがない限り、特にないですね」
370円なり。

結局1万2千円も出して、分かったことは、ヘルニアの発症ポイントが頸椎の五番と六番の間だということだけだった。分かってもできることはないらしい。マッケンジー体操をしたほうがいいとか、日本橋の枕専門店に行って、専用の抱き枕を購入した方いいとか、なにか有効な対策法を専門家から示してほしかったのだが。釈然としない……。
コメント (1)
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