奇想庵@goo

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BCS Championship Game 2010

2010年01月09日 21時55分01秒 | アメリカンフットボール
NCAAランキング1位のアラバマ大と2位のテキサス大の対戦。事前情報では、1位のチームの勝率が悪いとか、ハイズマンウィナーのいるチームは勝てないとかアラバマ大不利のデータが並べられていた。

アラバマ大があっさりスリーアンドアウトした直後、テキサス大は順調に進んでいきそうだったが、そこでエースQBのMcCoyが肩を負傷。最初はそれほどシリアスな怪我には見えなかったが……。このシリーズ、その後テキサス大はランを軸にゴール前1ヤードまで前進。しかし、フィールドゴールに終わった。状況的に、4thダウンでゴーでも良かったように思ったが。
しかし、次のキックオフで、プーチキックをテキサス大がリカバー。攻撃はあまり進めなかったがフィールドゴールで追加点を奪った。

その後は一進一退の攻防が続く。アラバマ大のオフェンスは特にパスが通らず、サックされてロストヤードが増えていた。一方のテキサス大も、ランランパスと判で押したようなコールが続いた。この均衡を破ったのはランを増やしたアラバマ大。ついにハイズマン受賞者Mark IngramのTDランで逆転に成功した。
続いて、IngramではないRBの独走TDランが出てアラバマ大が追加点。FGなどもあって17-6で前半終了間際。テキサス大はそのまま時間を流すかと思われたがわざわざタイムアウトをコール。そして、なんとショベルパスによるスクリーンをコールし、RBがジャッグルしてるところをディフェンダーに奪われてリターンTDを許した。無理をする、というか、無理ができる状況ではなかったにも関わらず、このお粗末なプレイコールによって試合は決したかに思われた。

ハーフタイムの情報でQBマッコイはこの試合アウトと分かり、試合への興味はほとんど薄れたのだが……。
それはアラバマ大の選手たちの油断を生み出したのか、両チームともドライヴが続かない展開がしばらく続いた。そして、エースWRへのパスを多用したテキサス大がついにTDを取る。これで24-13。更に第4クォーターに入って、テキサス大はTDを奪い、ツーポイントも成功させて24-21と1FG差まで詰め寄った。ここに至ってもアラバマ大の攻撃はリズムに乗れない。もしやと思ったところで、テキサス大はターンオーバーを喫してしまった。リスクを背負ってのプレイが続いていただけに仕方がないとも言える状況だったが。テキサス大ディフェンスはそれでも踏ん張って、ゴール前1ヤード第3ダウンまで耐えたが、Ingramに最後は押し切られた。この後もターンオーバーが2回続いてジ・エンド。

ワンサイドゲームになりそうな場面から勝負できるところまで追い上げた点は見事だったが、試合内容は決して褒められたものではない。テキサス大はMcCoyが負傷して1年生のQBが奮闘したとはいえ、QBのランを織り込むならこういう危険は想定しているはずなのに対応できていなかった。アラバマ大はIngramが万全ではなかったのかプレイ数が少なく、見せ場もゴール前に限られた。
カレッジフットボールを見る機会はBCSくらいなのでNFLとの違いを楽しめはしたが、試合の質としては物足りなかったのは事実。NFLのプレイオフの戦いに期待したいところだ。