奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

くじびきアンバランス

2006年12月23日 17時49分14秒 | アニメ・コミック・ゲーム
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=seitenichijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000IZJ17U&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

で、「げんしけん」からスピンオフしたTVアニメ版「くじびきアンバランス」も見終わった。まあ人に薦められるレベルの作品とは思わないが、感想などを。
OVA版は短いながらも破天荒なノリが楽しかったが、TV版はキャストはもちろん、設定もかなり大幅に変えたものとなった。よくある何でもありの世界観の中で、地味に心の動きを描こうという姿勢は分かるが、正直全く成功していない。場面場面のシナリオや演出には見るものがあったりもしたのだが、それが作品全体の基調とミスマッチしたまま終わってしまった印象だ。

笑いとシリアスは両立する。過去最も成功させた「こどものおもちゃ」に限らず、うまく相乗効果が発生すればその魅力はとどまることをしらない。本来のくじアンは、ラブコメとドタバタが渾然一体化したものだった。その落差をうまくつけることができれば、面白い作品になっていたと思う。
結果はどちらも中途半端で、とりとめのない作品に終わった。ちょうど「桜蘭高校ホスト部」と平行して見ていたので、その出来の違いに余計気付かされてしまう。

この作品の唯一の成功は、次回予告。げんしけんメンバーが語るという方式はスピンオフ企画だからこそできたことだ。DVDの販売でもげんしけんOVAをつけるように、結局はげんしけん頼みに終始した。作り手側が冒険したことは認めるが、残念ながら力量不足というしかない。


げんしけん完結

2006年12月23日 17時26分34秒 | アニメ・コミック・ゲーム
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=seitenichijin-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4063211835&fc1=000000&IS2=1&lt1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>

アニメから入ったクチだが、アニメ以上にコミックは楽しめた。
文科系のぬるいサークル活動のまったりした雰囲気。オタクの独特のニオイを如実に醸し出している。まあいろいろと身につまされる部分もあったりで、しかし、ある意味そうした立場の者にとって理想の環境であり、理想の展開であった。そういう意味ではまさに願望充足だったりするが。

全9巻で大団円という形はいかにも青年誌という感じか。個人的にはストーリー展開よりも細部の描写をもう少し徹底して欲しかった気もするが、「アフタヌーン」誌であってもこれくらいが限界にも思える。
ちなみに、雑誌での進行は見ていないので知らないが、1巻が2002年12月に刊行され、完結した9巻が2006年12月刊となっていて、主人公・笹原の大学生活と同じ4年間で物語も書き終えられている。シチュエーションに違いはあるが、昔「翔んだカップル」で用いられた手法だ。今、というもののリアリティをうまく描くために効果的に取り入れられている。

オタの端くれとしては、学生時代ならともかく、こういうコミュニティはある種の羨望の的ではある。まあネットが代用になってるとも言えるけれど。