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ハルヒ派~『涼宮ハルヒの動揺』

2006年12月03日 18時39分05秒 | 本と雑誌
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ハルヒがウルドで、みくるがベルダンディー、長門がスクルド、と相変わらず他作品との比較に気を取られる今日この頃。『涼宮ハルヒの動揺』読了。前作に続く短編集。とはいえ、前作が意味のある繋ぎ的な位置付けに対し、今作は補完というか番外編と言ってもいいかもしれない。

「ライブアライブ」は久しぶりにハルヒの活躍が楽しめる。特殊な力を除けば、頭脳明晰容貌秀麗運動神経抜群ハルヒに不可能の文字はないと言い切っていいキャラクター。ただし、性格は驚天動地であるが。まあ可愛けりゃ性格はどうでもいいのが世の常なので、問題のうちに入らないとも言える。

「朝比奈ミクルの冒険 Episode 00」は劇中劇。『涼宮ハルヒの溜息』とセットで成立している。この『動揺』で6冊目だが、長編の3冊は時系列に従った順番だが、短編はかなり紆余曲折している。雑誌に掲載するための短編と、書き下ろしの長編との兼ね合いが生み出したややこしさだが、短編はいい意味で本編の肉付けになっている。

「ヒトメボレLOVER」は本格アメフト小説……ではもちろんない。まあハルヒにクォーターバックは似合っている、いつかやらせて欲しい、とだけ言っておこう(笑)。あと、短編の最後のセリフはいらない気がしたがどうか。

「猫はどこに行った?」も劇中劇と呼べるもの。パラレルワールド前提に、名探偵涼宮ハルヒシリーズとか書いても面白そうだね。まあここまでキャラを立てることに成功してしまえば、あとはいかに終結させるかを除くと、いかようにでも展開できる訳で。

「朝比奈みくるの憂鬱」はこれ自体では非常に弱い。ストーリーもなにもなく、登場人物も実質二人だけで、あくまでも今後への伏線と言ったところか。もうちょっと何か欲しかったところだが。

現在刊行されているのは8冊なので、残り2冊となった。終わりではないものの、やっぱり少しの寂しさも感じる。長門の人気が高いのは頷けるが、現時点では私はハルヒ萌えなので(爆)、彼女の暴虐非道傍若無人振りが味わえなくなるのはこの上なく不幸なことだ。それでも残り2冊を早く読みたいのだけどね。