奇想庵@goo

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おもしろいもの

2006年12月30日 01時33分24秒 | アニメ・コミック・ゲーム
私は「おもしろいもの」が好きである。まあ誰だってそうだとも言えるけれど、人より早くそういったものを見つけることが好きである。

一種の「嗅覚」みたいなものだと思う。
例えば、アニメだと『エヴァ』に出会った。いっぱしのアニメファンなら放送開始前から話題になっていたからたいしたことではないだろうが、いっぱしとは言えないアニメファンだったので、かなりの幸運に助けられたとも言えなくもない。
ゲームでは、『ダビスタ』を発売日に購入した。発売時はひっそりとした感じだったが、その後どんどん人気となっていった代表格のゲームだ。発売前の雑誌の小さな記事に、求めていた競馬ゲームの真髄を感じ取り、わくわくしながら発売日を待ったものだ。
そして、『ガンパレ』。なんとなく発売前に気になって発売日に購入。その後、口コミでどんどんと広がっていったある意味伝説のソフト。いくつかの偶然が重なってこのソフトと出会い、人気が少しずつ拡大していく様をリアルタイムに感じて自分にとってもかけがえのない作品となった。

ここまでビンゴすることはなくても、ブレイクする直前や直後に作品と出会い、単に作品内にとどまらず、周りの盛り上がりや熱狂自体も楽しみの一部として感じることが好きだし、そのために嗅覚を研ぎ澄ますようにしていた。そうした状況まで含めて「おもしろいもの」が好きなのである。

ところが、ここ数年そうした出会いと無縁となった。
年齢的についていけなくなった部分はもちろんある。FFXIばかりやってて他に目を向けていないことも大きな理由の一つだ。ビッグヒットというものが見えにくくなっているし、ネットの影響で情報量が膨大となりその中から見つける労力が大変なことも原因だ。
でも、やっぱり一番の要因は自分の中でそういう出会いに鈍感になっていたせいだ。『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメ放送時に面白いとわざわざ教えてもらったのに関心を示せなかった。たら・ればは言っても仕方ないが、当時にすぐに関心を持っていたら、もっと楽しめていたかもしれない。
『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んで、この作品に限らず、いろいろと乗りそこねたものがたくさんあったのにという思いを強くした。短い人生、本当に「おもしろいもの」に出会う機会なんてたかがしれている。「おもしろいもの」に、まさにドンピシャのタイミングで逢えるなんてそうそう訪れないのだ。

スニーカー文庫などのヤングアダルト系は、私がまさにその世代の頃は朝日ソノラマ文庫やコバルト文庫くらいと数が限られていた。その後スニーカー文庫などが創刊され、それなりに読んでもいたのだが徐々に離れていった。そして、ガンパレがきっかけで面白いSFなどを紹介してもらう機会があり、そこで様々なヤングアダルト系の作品を知ることとなった。当時はまだあまり日が当たらず、ヒット作以外はすぐに店頭から消える時代。だが、ろくに読むことなくまたも関心は他に移ってしまった。
ここ数年、このジャンルを扱ったムック本などが出版され、コミック化やアニメ化も増えて、かなり日の当たるようになってきたが、それでも手を出さずにいた。そしてようやく『涼宮ハルヒの憂鬱』を読んだ。
『スレイヤーズ』は読んでいたし、この分野にもっと関心を持っていてよさそうなのにと悔やんでも後の祭り。後悔ばかりしていても仕方ないので、次にブレイクしそうな作品を、と言いたいところだが、なかなかそこまで目が回らないのが現状だが。

で、アニメを見ようというのが最近のテーマだったりする。基本的に地上波では見れない体質となってしまっている。特に深夜枠だと時間変動があるため録画を撮り続ける事すら難しい。ガンパレード・オーケストラの時も若干遅れて放送していたキッズステーションの助けを借りたし、それ以前に最後まできちんと地上波で見たのは絢爛舞踏祭まで遡ることになる。(ハガレンは途中から見たのでカウントしない)
もっぱら見るのはスカパーとなるわけだが、年間でも片手の指を越えるかどうかという数が平均で、今年も、攻殻機動隊2nd Gigs、ゼロの使い魔、蟲師、くじびきアンバランス、リングにかけろ、それに今も見ているケロロ軍曹と桜蘭高校ホスト部といったところ。当然本放送より遅れていることが多く、というか遅れているかどうかも定かでないくらいだ。

先日たまたま地上波で深夜にチャンネルを回していたら、アニメの次回予告(タイトルのみ)と提供を知らせるときの止め絵を見て、初めて『ゴーストハント』がアニメ化していることを知った。それだけの情報量で直感したのもなんだが、この作品は小野不由美の原作だけでなく、コミック版も目を通しているくらい好きな作品。マイナーなのでアニメ化とは予想もしていなかったが、へぇ~アニメ化かぁと思っていた。それが今月からスカパーのAT-Xで放送されることを知り、スカパーは開局直前から加入しているが初めてAT-Xに入った。
アニメ版ゴーストハントについては、うーん、、、、といった感じだが、これだけ見るんじゃもったいないので、他の作品にもチャレンジ。それが『Fate/stay night』。人気の高さは知っていたし、アニメ化されたときに見てみたいと思っていたが実現しなかった。

いわゆる18禁のエロゲに関してはパソコンを初めて買った直後に何本かプレイした経験はあるが、それ以後は全く無縁となってしまった。エロゲであってもゲーム性を求めてしまうので、それに見合うものに出会えなかったわけだ。特にノベル系のゲームは、18禁に限らずゲームとして出す意味があるのかどうかどうしても感じてしまい『かまいたちの夜』以来手を付けなくなってしまった。
そのため同人から世に出た『月姫』のヒットの仕方に興味は持っても作品にまでは手を出せなかった。『Fate/stay night』が高い評価を受けてもそれは変わることはなかった。

アニメを見始めて、まだ4話程度だがかなり引き込まれている。『Fate/stay night』は年明けにはPS2版も出るが、どうせなら原点であるPC版をやってみたいなと思っていたりする。メモリ不足なのでまともに動くか心配だったりするし、それ以上に、今更感もある。更には、ここまで長い前振りをしてしまうほどにエロゲのノベル系に手を出すことに抵抗も感じる(笑)。年末だの新年早々だのにエロゲかよって思うしね。
昔はエロゲだろうとボーイズラブだろうと面白ければオールOKって感じだったのに(それもどうかと思うが)、最近は一歩を踏み出すことに躊躇うようになっちゃったね。プレイしたら感想を書く価値はありそうなので、決断したらいつか記事を書くでしょう。