2月9日に発表された「不正によるRMT行為への対処について」。
昨年末頃から、一部のプレイヤーの大幅な価格操作などにより、アイテムの取引価格が急激に高騰する現象が全ワールドで同時に発生しておりました。この問題について開発およびGMにて詳細な追跡調査を行った結果、不正な手段を用いてギルを大量に所有し、現実世界の金品による売買(RMT)を行っている集団が存在することが発覚いたしました。このたび、当該件に関する一連の対処が完了したことを受け、対応内容等についてご報告いたします。
今回の調査により、不正を行っていたアカウント、および不正な手段で得たギルを利用して大規模なRMTを行っていたアカウントのうち、現在までに700アカウント以上を特定し、本日までに全て強制退会の処分を実施いたしました。引き続きこれらのアカウントから不正なギルの収受を行っているアカウントに対しても調査を続行しております。
この処分によって、全ワールドで3,000億以上の不正に利用されていたギルを回収することができ、極端な貨幣価値の低下・アイテム価格の高騰という問題は、緩和される方向へ向かい始めております。
なお、不正を防止するための対策につきましては、1月18日より2度にわたり全ワールドの緊急メンテナンス作業を実施し、既に完了しております。
これまでにも重ねてお知らせしておりますとおり、ファイナルファンタジーXIでは不正行為およびRMTを例外なく禁止しております。これらの行為については、今後も行為を発見し次第厳しい対処を行うとともに、すべてのユーザーの皆様が安心してプレイできるようより一層の取り締まり強化を行っていく所存です。
今後とも健全な運営を保つため、皆様のご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。
昨年末からの異常とも言えるインフレの原因がこれで明確となった。ヴァナ・ディールのインフレ傾向自体は構造的な問題であるため、現状では歯止めがかからないと思うが、昨年末のそれはそうした流れと異なる異質なものであったので、やはり不正が背景にあったことが証明され、その改善が図られたことは評価したい。
ただ多くのプレイヤーはこの厳しい事態に苦労し、或いは踊らされた。可能であれば、異常事態に対し前もってアナウンスをすべきだったのではないかとも思う。摘発優先で考えればもちろんアナウンスはしにくいのも理解できるが。
RMT自体がこのような急激なインフレを引き起こすことは考えにくいし、またRMT自体の取り締まりは現実問題として困難だ。MMORPGの運営としては、ツール等の不正に対して厳しく取り締まることが現実的な対応であることは間違いない。競売制度により他のMMORPG以上に経済の個人に対する影響の強いFFXIだけに、こうした姿勢をより強く打ち出すことが求められている。