酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

福田内閣は総辞職しかない?

2008-04-06 20:38:14 | Weblog
 福田内閣の支持率がまた一段と低下した。

 毎日新聞が5、6の両日に行った世論調査では前回3月の調査より6ポイント下がって24%。共同が4、5日に実施した緊急電話世論調査では26・6%といずれも政権発足後最低の水準となった。

 ここまでの実績を見れば当然の数字であろう。特筆すべきは産経の調査数字だ。なんと毎日や共同を下回る23・8%だった。
 
 世論調査はRDD(コンピューターで電話番号を発生させ、年齢などで調査対象を確定する方式)で行われており、実施者による差異は出ないはずだが、産経と読売の調査が政権与党に高めに出ることは良く知られた事実だ。

 その産経の調査が最も低かった。内閣支持率が30%を切ると危険水域に入ったとみなされる。3社揃って20%台、産経と毎日では25%を割ったとなれば、福田内閣は「死に体」とみなさざるを得ない。

 支持率に関しては森喜朗元首相が某紙で「私は支持率なんて気にしていなかった。辞めたのは国政が停滞するのを避けたかったから」などと語っている。福田氏に支持率に一喜一憂するなとエールを送ったつもりなのだろう。

 この方にこんな風に言われたら、ひいきの引き倒しもいいところだろう。

 福田氏は首相になるべきではなかった。経綸も抱負も展望もなかったからだ。「父子2代の首相になれればいい」などと思っていたわけではないだろうが、何のために首相になったのか思いが全く伝わらない。政権発足から半年たってもメッセージが伝わらないのは致命的だ。

 プライドが高く、バタバタしないのが福田氏の取り柄だ。党内をまとめきれず、民主党とのパイプもない福田氏は、これからも孤独の道を歩むしかない。そうなれば泥まみれだ。背中に「何も決められなかった最低の首相」というレッテルが貼りつくことになる。その屈辱には耐えられないと見たが…。

 揮発油税の再議決をやって総辞職する。福田氏はそう決意しているのではないか。解散はできない。選挙の顔が福田氏では、自民党がそれを許すまい。

 民主党も小沢氏では具合が悪い。大連立の失敗をはじめ手練手管と突っ張りだけが目に付く。国民からは古い政治家の代表格と看做されている。

 自民党も民主党も代わりがいない。自民党の一番手は谷垣氏なのだろうがは線が細い。加藤の乱の取り乱しぶりを見ればよく分かる。結局、小泉劇場復活、ということにならないとも限らない。

 民主党は岡田氏か。菅氏では新鮮味がない。鳩山氏は得たいが知れない。消去法でいくとそうなる。

 ことはそんなに簡単には進まないだろう。だが、いずれこの構図で総選挙になる可能性は高いと思う。

 さて福田氏はサミット議長を務め上げることができるのでしょうか。

 


コメント
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