
写真1 最初の1条目、田植え綱に垂れる布切れの下に水稲苗を手挿す。

写真2 7条目の手挿し。そろそろ終わり、いや半ば、つらいなー。

写真3 直線状の条がきれいに並んでいる。あっぱれ、お見事。


東京の西部、「種入り」谷戸の耕作放棄田。
八王子里山クラブ員が2011年04月29日から数回にわたり起こす(弊ブログ2011年05月25日)。
07月09日は平らに均して田植え、蘇生。
田植えの際、苗と苗の前後や左右を等間隔に保つために田植え綱を使う。
これを正条植えと呼ぶ。
早乙女(?)は綱に垂れる布切れの下に苗を手で挿す。
布切れの間隔は40㎝。
1本の綱すべてを挿し終えると、すなわちひとすじ(1条)終えると後ろへ移動。
また布切れの下に挿す。
この作業を繰り返す。
綱の間隔、すなわち条の間隔は60㎝。
このような、今日当たり前の正条植え。
100年余前の明治30年代から政府が推奨。
正条植えを含む政府推奨農法の実施状況を警察官が取り締まる地域もあった。
そのため、サーベル農政とも揶揄される。
それまでの植え方は乱雑植えとも呼ぶ。
2011年07月11日に紹介したラオスの田植えは乱雑植えに当たる。
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年07月09日 撮影地:東京都八王子市