おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

何 なさってんですか  エダマメ 播き に 向けて 耕してる

2011年07月09日 04時40分44秒 | 農業

写真1 石灰を振り耕す

写真2 Uターン中


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 2011年6月4日、石田川右岸のネギ植え中の農民の取材を終え、さらに右岸を矢太神水源へ歩いていると、白い帯状の耕土をトラクターで耕しいる農民(写真1・写真2)が目に入る。近づき、見ていると、トラクターを止めてくださる。何なさってんですか。(以下、< >は筆者の質問あるいは返答。「 」は男性農民のご教示。)
<すいません、仕事じゃまして、これは、今、どうゆう作業なさってんですか>「え、えっ」
 <これは、どゆう作業なさってんですか>「エダマメ播くにさ、耕してほれ、やっこくしてほれ、雨が降ったから固まってるからほれ、で、エダマメ播くんにほれ、耕してほれ」
 <エダマメ播く>「えー」
 <この白い粒はなんですか>「これ、ハトにやられねよに、石灰振った」
 <あっ、ハトにやられないように>「ハトは芽が出たときさ、食べる」
 <食べますね>「えー、そ、石灰振ると、ハトがたまげて来なくなる」
 <これは、前は、なにが植わってたんですか>「ネギがあった」
 <ネギがあった>「あー」
 <じゃ、ネギ植えて、エダマメ植えて、そのあと(後)はなに植えるんですか>「ちょっと冬だから、あかしといて、で、来年のほら、多く、フルに使っちゃうとさ、人間とおんなじ、くたびれちゃう、ジベタもね、だから、休ませるんさ」
 <休ませる>「ちんぐはぐ、ふたっつあれば、こっちを作って、こっちを休ましといて」
 <この前は、なんでしたったけ、ネギ>「えー」
 <そして、エダマメ>「えー」
 <来年は休ましといて、来年は何も作らない>「休ませといて、今度はほれ、水かけといて、土壌消毒の替わり」
 <はあー、水かけて消毒して>「うん、いったんほれ、なんだ、そのー」
 <うん>「流剤だ、そんなんもの、1函1万3千円ぐりぇするんさ」
 <うん>「それ、1反に対して2つか、3つ使わなくちゃなんねえんだ、だから、それにゃ、3万5千ぐらいかかっちゃうから」
 <うん>「水だら、ただだー」
 <ただねー>「夏はねー」
 <じゃー、来年の夏は水かけて土壌消毒して>「土壌消毒してあるから、なに播いてもいいが」
 <あー、じゃー、来年の秋ぐらい、なに播くんですか>「だから、ネギかさー」
 <うん>「あー、ネギか、エダマメよ」
 <あー、なーるほど、あー、そうですか、ここは麦は作らないの、今度は>「作らない。作るウチもあるよ」
 <ひと(人)によって違うんだ>「あー、あー」
 <わたしゃ23年生まれですが、旦那さん何年生まれですか>「昭和9年」
 <若いですね>「昭和9年8月15日はー、77なるんだよ、あっというまねー、人生はね。23年かい」
 <えー>「あー、うんじゃ、64ぐりぇ」
 <63なった、満の>「あー、64、わかげ(若気)だねー」
 引用・参考文献等:当ブログ2011年6月30日版・何なさってんですか ネギ植えしてる
執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2011年6月4日 撮影地:群馬県太田市
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