ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

我慢の子

2008-09-16 | 0~1歳
 最近アリエスに試されているような気がすることがある。前に「いけない!」と言ったことが今もいけないのかどうか、また多分止められるだろうことを本当に止めるのかどうか。それをしながらこちらを見るのだ。NOだと伝えると、「やっぱりね」みたいな顔をする。油断もスキもあったものではない。親の判断基準に筋が通っているのかどうか、確認している。ヒトの思春期によく似ているな。

 幼い頃の犬舎でのビデオを見るに、彼は物音や動きにとても反応よく飛び出していた。だがその後で、ちょっとひるんだり驚いたりしている。声もよく出している。迎える前に会いに行った時、ブリーダーさんは大きな子達と本当に良く遊ぶ子だとおっしゃっていた。お陰で顔も傷だらけ、と。外から来た犬や人に積極的に絡んでゆくのも実際に見た。刺激への反応性の高さや、積極的ながら小心なところは、今と同じだということだ。吠えることは興味の表現なのだろう。今の時点では積極性が裏目に出ているが、慣らすことさえできたなら、きっと次のもっと楽しいステップへ進めると思うのだ。
 少しずつ変わっていくアリエスを見ていると、苦しい日も山ほどあるけれど、育てることは楽しいなと思う。一緒に生きていくんだと、日々に自覚する。

 このところ我慢しようとする姿を目撃することが多くなった。以前から庭で、吠えたい時に走りながらボールを拾い、そちらに自分で気を逸らそうとするのは知っていた。

 わざわざ犬をガレージや庭に放している家の前を歩き、先に吠えられてもアリエスに応戦を許さないことを繰り返してきた。まるで熱い物に触れたかのように反応していたのが、反射で一度だけ「ワッフ!」と言い、それも「フ」は口を懸命に閉じているのが分かる。よく耐えた、と仲間として嬉しい瞬間だ。彼は自分の庭でも通行人としても吠えてはならず、他犬は結構好き放題にしているので不満は溜まるだろうと思う。その分は残りの散歩をのんびり楽しく、遊ぶ時間はこれ以上ないくらい楽しく、で帳消しにする。もちろんお互いバッタリ横になるまで運動も。体力つくよなー。