はるみのちょっとTea-time

日々の暮らしのなかで感じたこと、市民運動のことなどわたしのことばで、つづります。

【マイノリティ】にこだわった1日

2007-11-18 | ジェンダー関連

2007年11月18日(日曜日)
 17日は、福井教育センターでの
【コム・サポートプロジェクト
   5周年記念シンポジウム】に参加。

「さまざまなマイノリティが
    生きやすい市民社会を
      どのようにつくるのか」を
模索しているわたしにとって、
まさに、ぴったりのシンポ。
 記念講演
  「社会保障システムを問う!」は、
ノンフィクション作家の
岩上安身さん。
 諏訪マタニティクリニックの
代理出産に深くかかわっている
ジャーナリストのひとりでもある。

 パネルディスカッションは、
講師の岩上安身さん

 全国で差別禁止条例制定に向けた活動を
展開し、自らも障がいをもつ車椅子の弁護士
東俊裕さん

 子ども虐待防止相談員や
フリースペースimaのスタッフとして
福井で子どもの権利に関する活動をしている
竹澤賢樹さん

 福井県の健康福祉課の
天谷泰公さんの4人がパネリスト。

 コーディネーターは、
コム・サポート事務局長の
吉田知栄美さん。

 権利条約が制定された今、
福井県での取り組みは?ということで
まずは、県の担当者である
天谷さんの報告から始まった。
「権利や差別については
うちの課は、直接関係ない」とことわりを
いれての報告に、縦割り行政の弊害モロ出し!
を感じた。

 竹澤さんは
日々、子どもの権利に関する活動のなかで
感じていることの話。
「子どもの権利条約は、
すべてのマイノリティに通じること」という
言葉が印象に残る。
 
 不妊患者との付き合いのなかで
「差別とは何か」を語られた
岩上さんは、
「国が進めようとしているのは、
マイノリティに対する『差別』の法制化だ」と
厳しい口調で訴えた。

「命に優劣はない。命のことは、誰にも
決められないし、決めてはいけない。」
「15歳のころ、施設で先生から
  恋愛をしてはいけない
  結婚はできない
  子どもを産んではいけない、
不幸が待っているだけだからと言われた。
当時はどういうことなのか、
わからないかったが、とても悲しかった」と
たんたんと語る吉田さん。
聞いているわたしにも、
区別され、差別されてきた吉田さんの
悲しみや悔しさがつたわり、
怒りがこみ上げてくる。

 障害者の権利条約について
なぜ条約が必要か、
条約の基本的コンセプトのなかから
障害とは何か、
差別とは何かの考え方などを
わかりやすく話された、東さん。
「社会のあり方が、障害者を区別し、
  差別を生んできた。
 差別禁止条例は必要!
条例化には、どう多くの人を
   説得するのかがポイント。」
「実質的な格差、不平等を
   同じ水準に持っていくこと、
 格差を埋めるための新しい考えを
   作り上げること」
「声をあげることは、
   障害者のためだけではない。
  障害者の視点で
 世の中を変えていくことは
すべてのひとにとっても、幸せなこと」
など、心に響く話の数々に、
限られた時間であることが、
残念でならなかった。

 帰りの電車の中で、
12月のフォーラムにむけて、
取り組んだKJ法
【さまざまなマイノリティが
  生きやすい市民社会を
   どのようにつくるのか】の
文章化をこころみた。
つい夢中になり、気がつけば
「敦賀~、敦賀~」のアナウンス!
もうちょっとで、乗り過ごすところだった。

 そのまま、7時からの勉強会に直行。
メチャメチャつかれたけれど、
メチャメチャ気分爽快!
の1日でした!
コメント
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