企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

正論なのに説得力のない人 ムチャクチャでも絶対に議論に勝つ人(本の紹介)

2006年05月14日 | 本の紹介(ビジネス)
小野田博一氏の著書のひとつに、タイトルに挙げた名前の本がある。著者は、論理的になんたら・・という本をたくさん上梓されており、特に、普段の会話などの日常生活における論理矛盾や、論文などにおける論理展開についての大家だと思う。著者の本は分かりやすく、軽く読み流せ、またじっくりと腰を据えて読むこともできる本が多いと思う。
本書は、詭弁、そして論理矛盾に焦点を当てた本。ちょっと論理(屁理屈)に自身がある人にとっては、なかなか興味深く読めることと思う。また、人に「論理的でない」とか「もっと論理的に話なさい」と言われる人などにとっては、どういう説明をしたら人から論理的だと思ってくれるのか、の勉強になるでしょう。なにより、詭弁の例がすばらしい。上手な詭弁とは、ほとんどの人に詭弁と思われないけれど、実は間違っていること。。という考えの中で、ぱっと見て詭弁だんぁ、と思えないような例までたくさん掲載されている。
こういう本を、屁理屈だけで生きているような人、また、自己中心の論理しか展開しない人に読んでもらいたいものだ。もっとも、論理、など思考の方法について、本を読んだくらいで恥ずかしくなって改心する、なんて人はなかなかいないことだろうけれど。
正論なのに説得力のない人ムチャクチャなのに絶対に議論に勝つ人 正々堂々の詭弁術

日本実業出版社

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話は変わるが、本を読んで改心するのって、どんなときだろう。恥ずかしくなるのは、自分が考えていた読み仮名が間違っていることを発見したとき。また、自分が考えていた言葉の意味と、本当の意味、そして適切な用法とが違っていたとき。自分が考えた事とおんなじことが、さもよのなかの当然の情報として書かれていたとき。そんなときではないだろうか? では、心を改めて、生活を、考え方を変えていくときというのは、どんなときか。本当に文章を理解したときはそうだろう。気になるのは、自分なりに理解した気になってしまっている時だ。先に上げた、理屈屋さんなんかは、なまじっか頭がいいものだから、自分にとって都合のいい解釈をして、理解してしまった気になることだろう。とかく、人に動いてもらうのは難しい。

オリジナル投稿日 2005/1/29
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