企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

金井豊氏 カリスマ美容師にして会社の代表で、写真家?

2006年05月24日 | 本の紹介(ビジネス)
この本を手に取るまで、正直な話しですが、ヘアサロンRITZの事を知りませんでした。物知らずにもほどがあるというのでしょうか。以前、大阪の京橋のヘアサロンのチラシについて記事を載せたことがありましたが、RITZという会社も、ミッションを明確にしてサービスレベルを高めていっているとのこと。その言葉がスゴイ、「美容師は最高のサービス業」なんだそうで。。。言われてみれば、なるほどなぁとも思う説明。一人の美容師というプロは、技術が必要で、センスも求められ、加えて対人関係能力が必要なんだ、って指摘しています。
美容師って、それこそとんでもない人数がいる割には、なかなかスイッチングコストが高い業種だから、一度しっかりとお客様の心をつかめば、相当な割合でリピートが考えられる。ワントゥワンの考え方が素晴らしく適合する業種なんだと思うのです。1から2か月に一度は間違いなく来店してくださる。そんな商売って、高齢者向けの医者と似ているなぁなんて感じますね。
文章の中では、毎回ちょっとずつ変化を提案する、なんていう小手先の技みたいなのが紹介されていますが、それを真似すればいい、なんてもんじゃない。多分、来店されたお客様の状況に身を置いて、こうなりたい、試してみたいとか思っているようなところをピンポイントにくすぐらなければだめなんでしょう。皆が皆、こうしたい、って明確な言葉をもっているわけじゃない。

美容室に行くとき、多くの女性は、うきうきしていく。中には、1000円カット的なものでも、よいと思っているひともいるでしょう(もっとも1000円カットだって、今どきはきっちりと声は聞いてくれる。言えば、だけれどね)そんな気持ちを、美容室を出た後にどれだけ維持できるかなんてことも重要かな。新しいヘアスタイルが、友達に変、とか言われたら・・・、やっぱりへこむわけで。結構、親しくなればどんな友達が近くにいるのか、とか信頼している友達がどんな人か、みたいな情報も参考にするのだろう。そんな意味では、医者、と言ったけれど、ホスト・ホステスとかとも近いんだろうね。
さて、この本の中で、「インプット・アウトプット」という章があるのだけど、ここに載っている話は、ヘアサロンに関係なくとっても重要。この章にこそ、人が変われる何かが書かれていると思います。あとは、マインドマップとか速読(フォトリーディング)について触れられているけれど、こっちはその筋の本の方がくわしい。まぁ、著者の人となりを説明する上では、これなしでは語れなかったんだと思う。ただ、マインドマップは、簡単には真似できないと思います。ロジカル・シンキングと同じで、ある程度訓練しないと、きれいに描けない。もっとも、情報を整理して、アイディアを生み出すという目的に使うなら、2軸フレームワークとかばかりやるよりは、いいものができると思う。マインドマップ、僕はあきらめました。一つのことを考えるのに、あれだけの情報量を書き出す時間がもったいないから。頭で考えた方が速い、と感じたもの。これは、マインドマップの本の紹介で詳しく書いてみよう。


すべては記憶に残るサービスのために―最先端ヘアサロン「RITZ」がなにをやっているか

フォレスト出版

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