杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ハンナ

2012年02月12日 | 映画(DVD・ビデオ・TV)
2011年8月27日公開 アメリカ 111分

ハンナ(シアーシャ・ローナン)は、元CIA工作員の父エリック(エリック・バナ)とフィンランドの山奥で人知れず暮らし、並外れた格闘テクニックを叩き込まれた少女。愛らしい外見に反し、痛みを知らず、感情を持たないまま16歳に成長する。いつしか戦闘応力が父を越えるまでになったハンナに、ついに外の世界へ旅立つ日が訪れる。だが、ある任務によってヨーロッパへ旅立った彼女を、かつての父の同僚であるCIA捜査官マリッサ(ケイト・ブランシェット)が執拗に追う。行く手を阻むマリッサの手下との壮絶な戦いの中で、ハンナは自身の卓越した身体能力の秘密を知ることになる……。(goo映画より)


シアーシャちゃんの透明感のある可愛さにため息。そして一見した無邪気さと対極にある冷徹な殺人者の顔に身震い。でも見所はそれだけなんだよね~~惜しい!!

ハンナの出生の秘密がCIAによる秘密の研究にあり、それを握りつぶすためにマリッサが関係者を抹殺。その時ハンナの母親も殺され、逃げ延びたエリックがハンナを殺人マシーンとして育てた・・・らしい。でも結局マリッサを殺すためだけにハンナを利用したとしか思えない筋書きは穴だらけな気がするんですが。

フィンランドの森の奥深くでの狩猟シーンは白銀の世界。少女の生きる世界の厳しさを暗示しているかのようです。父から教え込まれたのは戦闘の技術(要は殺しのテクニックよね)と複数の言語。外の世界との接触も無く育った少女の願いはもちろん父に認められて外へ出ていくことです。同時にそれは組織に追われることも意味しているんですが。

無事任務を果たしたと信じているハンナが追跡の手を逃れて潜り込んだ一家とモロッコ、スペイン、ドイツと旅をする中で、同じくらいの年齢の少女とその弟と仲良くなります。ハンナにとって初めての友人です。疑似恋愛もしますが、キスしようとする男の子を瞬刹で抑え込むシーンは、微笑ましさと哀しさが混じった気持にさせられました。

身代りを立てて難を逃れたマリッサが執念深く父子を追い詰めていきます。CIAから一目置かれる優秀な工作員のエリックのはずがマリッサにあっさりやられちゃうのって・・どうよ

ハンナが「外」の人間と出会い成長していく物語とも言えるでしょうけれど、物語にハッピーな終わりがくるようには思えず・・なんだかなぁ

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あぜ道のダンディ | トップ | アメイジング・グレイス »
最新の画像もっと見る

映画(DVD・ビデオ・TV)」カテゴリの最新記事