杏子の映画生活

新作映画からTV放送まで、記憶の引き出しへようこそ☆ネタバレ注意。趣旨に合ったTB可、コメント不可。

ムーンライズ・キングダム

2013年02月08日 | 映画(劇場鑑賞・新作、試写会)
2013年2月8日公開 アメリカ 94分

1965年、アメリカのニューイングランド沖に浮かぶニューペンザンス島。12歳のスージー・ビショップ(カーラ・ヘイワード)は、厳格でお堅い父ウォルト(ビル・マーレイ)と、口うるさくいつもせわしない母ローラ(フランシス・マクドーマンド)、そして3人の幼い弟たちと海沿いの大きな屋敷で暮らしていた。趣味は本を読んで自分だけの世界に浸ることと双眼鏡での観察。ある日、スージーはその双眼鏡で母とシャープ警部(ブルース・ウィリス)の密会を目撃する。同じ頃、ウォード隊長(エドワード・ノートン)率いるボーイスカウトのキャンプ地では、隊員の一人が置き手紙を残して姿を消す事件が起きていた……。1年前、ボーイスカウトの活動で劇を観に行ったサム・シャカスキー(ジャレッド・ギルマン)と、カラス役で出演していたスージーはわずかな言葉を交わしただけで惹かれ合い文通を開始。1年にわたる手紙のやりとりを通して密かに駆け落ちの計画を練っていた。草原で落ち合った二人は“3.25海里 潮流口”を目指し愛の逃避行に出る。手つかずの自然が残ったその美しい入江を“ムーンライズ・キングダム”と名付けた二人は、海に飛び込み、絵を描き、本を読み、夢を語り合い、ダンスを踊り、初めてのキスをする。翌朝、二人がいなくなったことに気付いた大人たちは右往左往。娘を誘惑したとウォード隊長に食って掛かるビショップ夫妻だったが、ボーイスカウトの少年たちによって二人は見つかり、離ればなれにされてしまう。だがサムの両親は里親で「変わり者のサムはもう引き受けられない」と言い、福祉局(ティルダ・スウィントン)の説明によると、問題児のサムは少年収容所に戻される可能性が高いという。長年トレーラーハウスで孤独な生活を送ってきたシャープ警部は、身寄りのないサムを預かり、男同士で愛について語りあう。そしてスージーも自分の思いを初めて母親に打ち明ける。サムをのけ者にしていたボーイスカウトのメンバーたちも同情するようになり、ウォード隊長に内緒で二人の駆け落ちを手助けすることに。やがてスージーとサムは、小さなボートを漕いで島からの脱出を図るのだが……。(goo映画より)


劇場で予告編を見た時「絶対観る!!」と決めてました。
ポイントが貯まったので初日にいそいそと出掛けました

スージーもサムも同年代の子供たちに比べると早熟な面があり、そのため周囲から浮いています。彼らが惹かれあったのは類友で自然なことだと思います。
サムは両親を亡くし、里親に預けられていますが問題行動(と大人が受け止めている)があってボーイスカウトを脱走した時点でもう受け入れられないと拒否されます。そうなると彼の行く先は養護施設(孤児院)なのですが、そこは電気ショック療法で強制的に大人しくさせるようなところです。おそらく当時はそういうのもありだったんでしょうね

二人を探しにボーイスカウトの面々も駆り出されますが、追走劇の中で不思議な友情が芽生え、後には二人を彼らが助けるという流れになるのも面白いです。

無慈悲なソーシャルワーカーに腹を立てたシャープに引き取られることになったサムの未来はきっと明るい!と思わせるラストにでした。

ナレーターが出てくるけれど、その意味がよくわからなかったのは残念。きっと何か元ネタがあるんだろうなぁ(^^;
作品自体にも妙なズレ感があって、そこから生じるユーモアも味わいにつながっています。
不思議な懐かしさというか人情味がある映画でした


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