Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

小さな点であることが嬉しい

2015-06-18 02:36:28 | メイの教訓
ひとりだって


ふたりだって


4人だって


おおぜいだって


男同士だろうが
女同士だろうが
男と女だろうが

家族でも
友達でも

相手のことを思いやる優しさと
出会ったことを感謝する気持があれば
いいのだと思う

ひとりだって同じ
自分をたいせつにして
今生きていることを感謝する気持ちが
だいじなのだと思う

誰かと比べては一喜一憂することは
もうとうの昔にやめてしまった

ひとりでも
ふたりでも
三人でも
おおぜいでも
自分は自分なのだから

そしてどんなに虚勢をはってみたところで
こんな自然を前にしたら
ただ大きな宇宙の中の小さな小さな点に過ぎないのだから

今、そんな点であることが嬉しい

カウアイ島 ワイメア渓谷にて


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「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞこちらも覗いてみてください。
6月17日:救いの神はカレー!!
6月16日:ふらりの出会い~三色フリッター
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ハワイ島からカウアイ島へ~新しい日々の始まり

2015-06-17 02:11:21 | ハワイ


一口にハワイと言っても、そこには8つの島があります。
そのうち、オアフ、ハワイ、マウイ、カウアイ、ラナイ、モロカイの6つの島には
飛行機で行くことができます。

けれども、全部が繋がりあっているわけではありません。
ここ、カウアイ島へと繋がっているのは
オアフ島とマウイ島だけです。

昨日、私たちは朝8時半のハワイ島コナ発のハワイアン航空に乗り
たった20分の飛行でマウイ島に着きました。

そこで今度は別の飛行機に乗り換えて
また、たった40分飛んで、ここ、カウアイ島に着きました。

どちらも、上がったかと思えば、もう下がります。
機内で配られるのは、紙の蓋をはがして飲むような
小さなプラスチックパックのジュースだけです。

ハワイ島ではバルコニーの向こうはゴルフコースでしたが
今、広い部屋の目の前に広がるのは水平線です。
絶え間なく聞こえるのは波の音、それに共鳴するかのように
あちこちで放し飼いにされているニワトリたちが鳴き声を上げます。

開け放った窓からは朝の光と、朝の風と、海の匂いが入ってきて
私の心と私のからだをふんわりと優しく包みます。
長年慣れ親しんできたあの感覚です。
私を単純に幸せにするあの感覚です。

今日からしばらくはカウアイ島暮らしになります。
まだまだハワイ島でのことの半分も書いていませんが
それらの良き思い出や、感動や、気づきや学び、ノスタルジーや感傷、、、、、、
そんな想いはひとまず「メイおばさんの宝箱」に入れて
時折ひっぱりだしながらも、新しい土地で新しい日々を歩きます。

朝5時半の写真です。


6時にはこんなになりました。


6時半


そしてこれが今、7時の風景です。


こうして書いていると、顔の左側と背中がちりちりと焼けそうで
ひとまずブラインドを締めました。
地球も私たちと一緒に歩いています。
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一日4杯のコナコーヒーを楽しむための16の理由

2015-06-15 12:31:54 | 健康
この可憐な美しい花は何だと思いますか?


メイおばさんも初めて見た花です。
これが何とコーヒーの花だなんて、、、、、


ところで皆様も耳にしたことのある「コナコーヒー」。
これは文字通り、ハワイ州ハワイ島西海岸のコナで生産されるコーヒーのブランド名です

アメリカには50の州がありますが、商業ベースでコーヒーを生産しているのはここハワイだけ。しかも、コナコーヒーはブルーマウンテンに次ぐ高価な豆だそう。

そんなコナコーヒーを作っている工場に行って来ました。


そして一人13ドルを払って、コーヒーについてお勉強をするツアーに参加してきました。
と言ったって、参加したのはメイおばさん夫妻と、ニューヨークから飛んできてくれたハギ―との3人だけですから、まるでプライベートツアー。

「何時からですか?」
と聞いたら、「ええ、何時でも都合の良い時に声をかけてください。」ですって(笑)。

かくして始まったツアーの説明役は、スペインからテキサスの大学に留学して、農業を勉強中のマリアです。「スペインではコーヒーはとれないんですけれど」と言いながらも、なかなかどうして専門的な説明を堂々としてくれました。勉強のためにハワイ島のコーヒー農園にインターンとして来ているのだそうです。

日差しの中、コーヒーの木が栽培されている間を縫って歩き


工場の中では収穫された豆が焙煎されて私たち消費者の元に届くまでの話を聞いて

最後にはマリアが入れてくれたコーヒーをいただきます。


このツアー、ウォーキング付き、工場見学付き、見晴の良い場所でのコーヒー付き、カップ付きで13ドルです。カフェインが一番少ないのはエスプレッソ!などと言う真実を始め、いろいろなことを知りましたよ。13ドルの値打ちはあります。

「一日4杯のコナコーヒーを楽しむための16の理由」
も学んじゃいました。


コーヒー飲みの皆様に謹んでお伝え致します(笑)。

1. 記憶力を改良する。
2. 肝硬変を防ぐ。
3. 2型糖尿病を防ぐ
4. パーキンソン病を防ぐ。
5. 結腸癌を防ぐ。
6. 胆石を防ぐ。
7. 虫歯を防ぐ。
8. 時差ボケを防ぐ。
9. 貧血を防ぐ。
10.食欲を抑え肥満を防止する。
11.生産性を増す。
12.肝臓癌を防ぐ。
13.アルツハイマーを防ぐ。
14.反射能力を高める。
15.運動能力を高める。
16.最高に美味しい。

さて、コーヒー飲みの皆様
いくつか実証できることはありましたか?
それにしても16番目がいいですよねえ(笑)。
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6月15日:花よりフルーツ~ハワイの市場
6月14日:島のはずれのかき氷
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スピリチュアルパワーのワイピオ渓谷

2015-06-14 13:27:26 | ハワイ

昨日も今日も朝からよく走りました。
助手席だろうが運転席だろうが
ハワイ島の太陽は容赦なく車の中まで入ってきます。
外を歩く時はなおさらです。

いくら日焼け止めを塗っていようとも
柄にもなくサングラスをかけて
髪の毛がペチャンコになるのにも耐えて帽子をかぶってはいますが
この3日間でもう随分焼けたのではないかと思います。

きっと後から皺になるんでしょうけれど
「あ、これはね、ハワイ皺」
「あ、これはね、ラロトンガ皺」
「あ、これはね、シアトル皺」
などと、人生のありがたい航跡と思うことにしています(笑)。

昨日は、ハワイ島西側の「ワイコロア」を出て北東へと向かい、
展望台や滝を訪れ
時間が止まってしまったような小さな町で足を止め、
コナと並んでこの島のもう一つの中心とも言われる町、ヒロを歩きました。

お話ししたいことはたくさんあるのですが
今日は「Waipio Valley Lookout(ワイピオ渓谷展望台)」のことを少しだけ。

日本を離れる前々日に、年下の友からタイミングよく電話がかかってきました。
いっとき、共に良い仕事をなしとげたチームメートです。
ついでに言えば、長年、世界のスピリチュアルスポットを訪ね歩いている人です。

「メイさん、ハワイ島にはスピリチュアルスポットがたくさんありますよ。
 良い気をたくさん取り入れてきてくださいね。」

昨日訪れた「ワイピオ渓谷」はまさにその一つ。
たしかにガイドブックにもこんなことが書いてあります。

「島の北部に位置し、かつてハワイ王族の楽園だった神聖な場所。千年以上前から人が住み、偉大な首長が何人も埋葬されているので、マナ(霊力)が谷に住む人々を守っているという伝承が残る。」

そんな先入観があってのことか、そこは確かに息を飲むような景観が広がって
ふーっと吸い込まれてしまいそうな気にもなりましたけれど
凡人のメイおばさんにはスピリチュアルパワーは降ってこなかったようで
帰り道でひどい車酔いをしてしまいました。

とはいえ、美しい渓谷でした。
ハワイ島、お勧めの場所のひとつです。
スピリチュアルパワーを浴びるために渓谷へ下りるツアーなどもあるそうですよ。

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旅が暮らしで暮らしが旅か

2015-06-12 13:06:30 | ライフスタイル

ハワイ島コナでの暮らしが始まりました。
と言ったってほんの何日間かのことなのですが
そう言ってみたくなるほどに「暮らし」です(笑)。

今私たちがいる所はこんなドアの向こうです。


この向こう側へ入るには車の窓から手を伸ばして
5桁の数字を押さないとドアが開いてくれません。

中には何棟かの建物があり、プールやジムもありますが
ホテルと違って閑散としています。


私たちの家はJの23。
窓の向こうは海!と言いたいところですが
残念ながらゴルフ場です。


左向こうには湖が見えます。


ハワイ諸島最大の島ハワイ島の中央にあるのは
標高4205メートルのマウナ・ケアと
4170メートルのマウナ・ロアです。
活火山のキラウエアもありますから
私たちがいる西側(コナ側)は走っても走っても
砂漠のような溶岩台地が続きます。
ハワイ=南国=椰子の木 とはまるで異なる景色です。


けれども、この家の窓の向こうのゴルフ場には
珍しいことに何本かの椰子の木が空高くまっすぐに伸び
いつもサワサワと大きな葉が風に揺れています。


このコンドミニアムの「J23」は
「J21」の親友夫婦の紹介で借りることができました。
と言っても私たち同様ウロウロ暮らしの人たちですから
せっかくお隣のお隣に来たというのに
彼らは今はニューヨークです。

全く色合いもデザインも違うベッドルームが2つ、バス&トイレが2つ、広いキッチンとリビングダイニングとバルコニー。

なかなか快適なのですが、ホテルと違って
良くも悪くも「旅」と「暮らし」との境目が曖昧です。

今日だって島の東側を車で回りながら(これは旅!)
途中でスーパーらしき所を見つけて
夕飯用の食材を買い込んできたんですから(これは暮らし)。

たった今だって
「メイ、さっき買ってきた豆でコーヒーいれてくれる?」
などと言われて、なぜかうまくドリップしないコーヒーマシーンと
孤軍奮闘していたんですから(これは暮らし)。

なまじっか洗濯機も乾燥機もあるものですから
どんどん洗濯しちゃうし(これは暮らし)。

そのくせ「明日は『ワイピオ渓谷の展望台経由でヒロに行こう!』
などという計画がもう決まって(これは旅!)。

「それじゃ僕は夕食までちょっと仕事をするからね。」と
部屋のドアを閉める夫(これは暮らし)。

でも気づいてみれば私たちの日常生活だって
毎日やってくる新しい時間の旅をしているようなものですから
旅は暮らしで、暮らしは旅
そう思って境界線はひかないようにしています。

今日、素敵な出会いが二つありました。
今日6月11日は、ここハワイ島で生まれ
ハワイ王国初代国王のカメハメハ1世のお誕生日です。

島の東側をまわっている途中でこんな催しに出逢いました。
大王が生まれたハワイ島北端の町、ハヴィです。


もう一つはこちら。
こんな可愛い子たちがバルコニーに住んでいます。
時々隙間からお部屋の中に入って来てくれたりもしますが
とにかく内気な子たちで、なかなかなついてくれません(笑)。


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行ってきます!と告白

2015-06-10 23:31:24 | ハワイ

ただいま10日水曜日の午前8時。
さあ、なんとか準備ができました。
もうすぐタクシーが家の前までやってきます。

メイおばさんたら、こんなギリギリまで
いつもの早朝スイミングをやってきましたよ。
だってサボる理由がないんですもの。
24時間、365日のプールですから(笑)。

それに、あっちでは「お遊びスイミング」はできても
こっちのような「ひたすら往復ストイックスイミング」なんて
できるわけありませんからね(笑)。

というわけで
これからしばらくはハワイ島とカウワイ島です。
シアトルからだと簡単なんです。
空港まではタクシーで20分。
ビッグアイランドと呼ばれるハワイ島のコナまでは
国内線の直行便。
飛行時間だって6時間もかかりませんから。

さて、それでは行ってまいります!
ハワイからまたお便り致します。
(さすがに「アロハ~!」とは気恥ずかしくて言えません。)

そうそう、ひとつ告白が(笑)。
メイおばさんの宝箱が最近いっぱいになってきて
蓋がしまらなくなりましたので
お料理や食べ物や食器やら食文化やら
そんな「食」に関するものはさらりと気楽にこちらに書くことにしました。
ええ、どうぞどうぞ「食いしん坊ブログ」とでもお呼びください。
本当の名前は「メイおばさんの料理帖」ですけれどね(笑)。
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読んでくださってありがとうございました。
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楽天的で思慮浅く

2015-06-10 07:47:54 | 
いっとき、共通の絆で深く結ばれた学生時代からの友人たちの間でこんなメールが飛び交いました。きっかけは、天皇・皇后両陛下のペリリュー島ご訪問でした。

*天皇皇后両陛下が昨日ペリリュー島をご訪問されましたが、繰返し放映されるニュース映像を見て45年前を思い出し、感慨に耽っていました。あの時ぼく達はパラオの中心地コロール島からモーターボートをチャーターしてペリリューに向いました。途中エンジントラブルで一時ボートが漂流しはらはらしましたが、無事紺碧の海を渡り島に着きました。後で知りましたが、この海上ルートは米軍上陸後にパラオ本島から増援部隊(高崎15連隊)が夜間逆上陸のため辿ったルートです。現在は慰霊施設が多数整備されているようですが、当時は戦後25年を経たとはいえ、終戦直後から殆ど時間が止まったような状況でした。

*私たちもグアムのジャングルで道に迷って抜け出せなくなり、からだ中がブチブチになるほど蚊に刺されながら延々と泥沼の中をさまよいました。どこかから横井さんが見ていたのではと思います(笑)。私たちがピーピーべそをかくタイプでなくて本当によかったですね。

*タラフォフォの滝で泳いでいたらFさんの姿が忽然と消えて、不安を感じ始めた頃にようやく浮かんで来て、なんでも滝壺のなかに潜ったら滝の力で上に上がってこれなくなった、なんて言ってヘラヘラ笑っているのです。あの頃はみんな死とは全く無縁に生きていたのですね。

*遭難もどきの話が出てきたので、もうひとつ記憶にある話を。みんなで天元台にスキーに行った時、MさんとNさんが夜になっても宿に帰ってこなくて大騒ぎしたことがありました。みんなで山の方に捜索を開始したところ、暗闇の林間道をスキーを両手に抱えて雪道をずっぽずっぽと足をとられながら懸命に下山している二人を見つけて、その根性に感動したことがありました。確かみんなで山上のゲレンデのリフトに乗って山頂に至り、男性陣はそこからスキーで麓の民宿まで下りてきて、女性陣は下りのリフトに乗って帰ろうと思っていたら、帰りのリフトが営業を終えてしまって、歩いて帰るしかなくなったということだったように記憶しています。二人を見つけた途端、それまでの心配が、わははと全て溶けてしまいました。本当に青春時代は楽天的で思慮浅く、何でも何とかなると思っていましたよね。 
 

たしかにあの頃は、みんな何が起ころうととも「死とは無縁に生きていて」、「楽天的で思慮浅く」、「何でもなんとかなると思っていた」と思います。それが若いということ、若さの特権でした。

そんな私たちも今では「分別」や「知恵」や「経験」を幾重にも身にまとい、「あの頃はねえ」だとか「若かった時はねえ」などと言っては、まるで遠い将来を見るかのような目で、遠い過去を思い出すようになりました。 そしてこんなことを言い出しました。

「70越えたら誰かしらが欠けていって、こんなに全員で集まれるなんてこともなくなるんだろうから、もう少し頻繁に集まろう!」

そして、いい年をした11人の元青年たちが、遠い過去を振り返りながらも、今でも一緒に将来に向かって歩いています。メイおばさんの宝物です。

ところでこれは昨夜9時半の窓の向こうです。


そしてこちらは今朝6時のプールです。


お日様が寝不足にならないかと心配です(笑)。


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あなたにしかできない存在の仕方

2015-06-09 07:13:03 | メイの教訓

昨日、6月7日の日曜日、ワシントン大学でロースクールの卒業式がありました。
卒業式と言っても、学部生とは違ってすでに大学や大学院を卒業した後にロースクールで専門領域を研究してきた人たちです。「学位授与式」と呼んだ方がふさわしいかもしれません。

厳しい試練を経て、晴れて修士、博士の学位を授与されたのは131名の青年たちでした。その中には11名の日本人の名がありました。全員が日本の大学や大学院を卒業してから、ワシントン大学での学びを続けた人たちです。うちひとりは女性でした。あるいはこう言うべきかもしれません。「うち女性はひとりしかいませんでした。」と。

しっかりした厚手の紙で綴じられた名簿の表紙には、白抜きでこんなアルファベットが並んでいます。

「UW SCHOOL LAW
COMMENCEMENT」

「UW」とは「University of Washington」の略称。
「COMMENCEMENT」とは「卒業式」のことです。

「卒業式」と聞けばすぐに「GRADUATION」という言葉が浮かびますが
アメリカでは「COMMENCEMENT」と称されることが多くなりました。

メイおばさんとしては「COMMENCEMENT」の方を気に入っています。
だって、「はい、終わりましたよ。卒業ですよ。」の「GRADUATE」ではなくて
「COMMENCE」は「さあ、始まりますよ。」という感じではないですか(笑)。

さて昨日、新しい人生を『COMMENCE』した人たちに、どんな贐(はなむけ)の言葉を贈りましょう、などと楽しく考えていたら、だいぶ前に出会った「よしもとばなな」さんの言葉を突然思い出しました。

『金物屋さんにおまんじゅうを買いに行く人はいない。私は金物屋だから、いくら困ってもおまんじゅうを売り出そうと思わないことだ、と自戒している感覚があります。これができる、これは苦手と判断しながら、己を知るというのが全てです。いい仕事をするというのは、自分の持っているその範囲を磨くってことなのじゃないでしょうか。』

う~ん、これだとちょっと可能性を限ってしまうような気がするなあ、、、、、
でもいいのかなあ、専門性に秀でた人たちなのだから。

じゃ、こっちはどうかしら。
これまた同じ「ばなな」さんの言葉です。

「人はそれぞれ秀で方が違う、適材適所。人の数だけ、仕事や存在の仕方があるのだと思わずにはいられません。」

う~ん、まだなんとなくぴしっと来ないけれど
まあ、そんなところでしょうかねえ。

でも、これらをメイおばさん流に翻訳いえ意訳すれば、こうなります(笑)。

「いくら専門的な能力を高めても、裾野の部分がしっかりとしていなかったらそれを支えることができません。どんな裾野の上に、どのようにあなたの専門力を構築していくか、あなたにはあなたにしかできない『存在の仕方』があるはずです。」

どうかしら?
何はともあれ、まずは皆さん「おめでとう!!」

ところで、いつもアメリカ暮らしで困っていたのは
みんなどうやってお布団を干すのかしら、ということ。
一軒家だって洗濯機と乾燥機で済ませる人たちですから、ベランダにお布団がかかっていることも、お庭に洗濯物が干してあることもありません。

でも、この季節は部屋の中にいても
日焼けが気になるぐらいにお日様が差し込みます。
ということで一計を案じたメイおばさんのお布団干しです。
枕もふかふか、お布団もふかふかになりました!



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まさか絵を描くなんて!!

2015-06-07 07:22:13 | 


メイおばさんには得意なことが少しばかりと
不得意なことが山のようにあります。

その、不得意山の一角をなすのが絵を描くことです。
小学生の時に市の○○展などに入賞したことなどがなかったわけではありませんが

どう考えてもそれはまぐれか
図工の先生がちょっと手伝ってくれたのに違いないと
今でも信じて疑いません。

そんなメイおばさんが
何を血迷ったか水彩画の教室に通うことになりました。
ええ、確固たる目的があってのことです。
結婚記念日に夫にプレゼントをしたかったからです。
かなりの付け焼刃ですが(笑)。

幸い知り合いの先生がいらして
手取り足取り、いえ、いくらなんでも足は取りませんね(笑)
2回お教室に行っただけで仕上げまで後押ししてくださいました。

「ほら、メイさん、6月5日に間に合わせるんでしょ。
 頑張らねば。」

およそ向いていない不得手の作業に
メイおばさんたらいい年してもう半泣きになりながら
鳥好きの夫のために、とにかくハミングバードを描き上げましたよ。

得意満々、日本の子供たちにLINEで写真を送ったら
すぐにこんな返事が返ってきました。

「う~っ、無言。けれども良く頑張ったことだけは認めます。
 あえて苦手なものにチャレンジしたっていうのが、何よりのプレゼントです(笑)。」

いやはや、子供っていうのはいくつになっても手厳しいものでございます(泣)。

実は、メイおばさんをまさかのその気にさせたのにはわけがあります。
夫へのプレゼントと言うのは実は二の次です。

先回のシアトル暮らしの間に、ある場所で、偶然同じテーブルを囲むことになったのが水彩画を教えているケイさんでした。ケイさんは半身不随の身、しかも絵筆を握っていた右側の半身が動きません。歩くこともできませんから車椅子で生活をしています。それなのに誰よりも明るく、誰よりも楽しそうに笑います。

初めて会った時、ケイさんが私にたずねました。

「日本はどこから?」
「はい、東京です。」
「東京のどこ?」
「はい、○○区です。」
「○○区のどこ?」
「はい、XXXです。」
「ワタシ、名古屋時代の中高の同級生がXXXに住んでるんだけれど知らない?●●という苗字なんだけれど。」

ここまで来て、同じテーブルの人たちが大声で笑いました。

「そんなの無理よ。XXXに●●さんなんて何人もいるんだから。」

ところが、ふとしたことからケイさんの同級生の●●さんが、なんと私の知り合いであることがわかりました。そんなご縁で時々ケイさんのクラスを訪ねるようになりました。そしていつの間にやら、彼女の車椅子を押す身となりました。

ケイさんが語ってくれました。
スキーのコーチをしていたケイさんは、オレゴンの雪山で脳梗塞を起こしました。
そのままヘリコプターで麓の病院まで運ばれ手術が施され、続く長い月日をあちこちのリハビリ施設で過ごすことになりました。

けれども、右半身の麻痺は直らず、右手で絵筆を握ることはできなくなり
日本語は何とか口にできても、英語は話せなくなりました。

けれども、もう一度絵を描きたいという強い気持ちに押されて、さらなるリハビリに励んだ結果、今では左手を使って描けるようになり、ゆっくりですが日本語も英語も話せるようになりました。そして4年前からシアトルで、車椅子に乗ったまま、左手を使って水彩画の指導をしています。


私のこの超特急で仕上げた絵は、ケイさん、いえケイ先生の手助けがなければとうてい完成しませんでした。いえ、その前にケイさんに会わなければ、絵を描こうなんて思いもしなかったことでしょう。

そうした意味でも、この稚拙なハミングバードはメイおばさんの宝物です。

ところで、ふと目を上げたら
静かな海面にヨットがたくさん!
週末の土曜日、最高のヨット日和です。



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今日という特別な日に

2015-06-06 10:24:39 | パートナー

昔々、おばあちゃんが小さな小さなメイに言いました。
「メイや、そんなに浮かれているとオオカミに食べられちまうよ。」

昔、お母さんが小さなメイに言いました。
「ねえメイ、そんなに浮足立っていると足元をすくわれちゃうわよ。」

でも、今日ばかりはいいんです。
オオカミに食べられようと、足元をすくわれようと
浮かれて、浮足立ちますとも!

なぜって
今日6月5日は特別な日ですし

外は光がいっぱいの素晴らしいお天気で
それなのにどんなに歩いたって汗をかくこともなく爽やかで
街を行く人だってみんなニコニコ。

冬の間はしょんぼりしていた市場が賑わいを取り戻し


ずらりと並んだ花屋さんは
色とりどりのスイートピーとシャクヤクで溢れかえるばかりで


大きな花束と小さな花束を両手に抱えて家に帰る途中のパイク通りでは
ひいふうみいよーいーむーなー
七人もの知らない人たちがメイおばさんに声をかけてきました。
この町はそうした町なのです。

「What beautiful flowers!」(なんて美しい花!)
「Excuse me, where did you buy the flowers?」(失礼ですがそのお花どこで買われたの?)
「Oh, how wonderful!!」(オー、素晴らしい!)

家に帰ってみたら
もう6時近くだというのに
目の前の海はまだこんなに光り輝いていて


カモメが気持ちよさそうに飛び交っているし
東の窓の向こうには雪をかぶったレイニア山。


そして私たちはもう少したったら
この特別な日を祝うために
ちょっとばかりお洒落をして
お気に入りの場所に食事に出かけます。

今日は私たちの○○年目の結婚記念日です。
そして大事な家族のお誕生日です。

一緒にいてくれてありがとう。
生まれて来てくれてありがとう。




読んでくださってありがとうございます。
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