![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/ce/699491dc2f54840dd552d77087d70993.jpg)
昨日、6月7日の日曜日、ワシントン大学でロースクールの卒業式がありました。
卒業式と言っても、学部生とは違ってすでに大学や大学院を卒業した後にロースクールで専門領域を研究してきた人たちです。「学位授与式」と呼んだ方がふさわしいかもしれません。
厳しい試練を経て、晴れて修士、博士の学位を授与されたのは131名の青年たちでした。その中には11名の日本人の名がありました。全員が日本の大学や大学院を卒業してから、ワシントン大学での学びを続けた人たちです。うちひとりは女性でした。あるいはこう言うべきかもしれません。「うち女性はひとりしかいませんでした。」と。
しっかりした厚手の紙で綴じられた名簿の表紙には、白抜きでこんなアルファベットが並んでいます。
「UW SCHOOL LAW
COMMENCEMENT」
「UW」とは「University of Washington」の略称。
「COMMENCEMENT」とは「卒業式」のことです。
「卒業式」と聞けばすぐに「GRADUATION」という言葉が浮かびますが
アメリカでは「COMMENCEMENT」と称されることが多くなりました。
メイおばさんとしては「COMMENCEMENT」の方を気に入っています。
だって、「はい、終わりましたよ。卒業ですよ。」の「GRADUATE」ではなくて
「COMMENCE」は「さあ、始まりますよ。」という感じではないですか(笑)。
さて昨日、新しい人生を『COMMENCE』した人たちに、どんな贐(はなむけ)の言葉を贈りましょう、などと楽しく考えていたら、だいぶ前に出会った「よしもとばなな」さんの言葉を突然思い出しました。
『金物屋さんにおまんじゅうを買いに行く人はいない。私は金物屋だから、いくら困ってもおまんじゅうを売り出そうと思わないことだ、と自戒している感覚があります。これができる、これは苦手と判断しながら、己を知るというのが全てです。いい仕事をするというのは、自分の持っているその範囲を磨くってことなのじゃないでしょうか。』
う~ん、これだとちょっと可能性を限ってしまうような気がするなあ、、、、、
でもいいのかなあ、専門性に秀でた人たちなのだから。
じゃ、こっちはどうかしら。
これまた同じ「ばなな」さんの言葉です。
「人はそれぞれ秀で方が違う、適材適所。人の数だけ、仕事や存在の仕方があるのだと思わずにはいられません。」
う~ん、まだなんとなくぴしっと来ないけれど
まあ、そんなところでしょうかねえ。
でも、これらをメイおばさん流に翻訳いえ意訳すれば、こうなります(笑)。
「いくら専門的な能力を高めても、裾野の部分がしっかりとしていなかったらそれを支えることができません。どんな裾野の上に、どのようにあなたの専門力を構築していくか、あなたにはあなたにしかできない『存在の仕方』があるはずです。」
どうかしら?
何はともあれ、まずは皆さん「おめでとう!!」
ところで、いつもアメリカ暮らしで困っていたのは
みんなどうやってお布団を干すのかしら、ということ。
一軒家だって洗濯機と乾燥機で済ませる人たちですから、ベランダにお布団がかかっていることも、お庭に洗濯物が干してあることもありません。
でも、この季節は部屋の中にいても
日焼けが気になるぐらいにお日様が差し込みます。
ということで一計を案じたメイおばさんのお布団干しです。
枕もふかふか、お布団もふかふかになりました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/1c/bd7ee762b8957c1d4c85ca2586245f3a.jpg)
読んでくださってありがとうございます。
どうぞ今日も良い日でありますように。
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1397_1.gif)
![](http://image.with2.net/img/banner/c/banner_1/br_c_1317_1.gif)