「江戸の食と粋を楽しむ会」についてお話しするつもりでしたのに、昨日はすっかり横道にそれて紫陽花話になってしまいました。「いつものことだ」なんて言わないでくださいね。そこが色々つまった「宝箱」の面白いところなんですから(笑)。
今回、世話人が選んだのは、浅草は「助六の宿 貞千代」です。
仲見世通りをずずずい~っと浅草寺へ
その手前を左に折れれば花やしき。
通り越してひさご通りを右折して、、、、
と、とにかく浅草の喧騒をちょっと離れた古い町並みにある
江戸情緒にあふれた宿です。
まずは広い個室のお座敷で
鬼平犯科帳に登場するお料理8品と
いいお酒をいただいて
もう日本に3人しかいなくなってしまったという
幇間(たいこもち)さんの芸を楽しむというプラン。
だけかと思ったら
幇間さんが登場する前に
宿の主人がご挨拶にいらっしゃいました。
「プロの噺家さんですか?」と問いかけたくなるほどに
絶妙な話術を展開なさいます。
聞き手の間から笑い声が絶えません。
だってのっけからこんなんですもん。
「先日ね、鳩に100円玉を投げているお婆さんがいたんですよ。
驚いて止めようとしたら、お婆さん、こう言うじゃありませんか。
『だってそこに<鳩の餌 100円>って書いてあるじゃないですか。』」
そんな宿主が、私たちの会の趣旨を受けて
「粋」について語ってくれました。
「粋っていうのはですねえ、「すい」と読むでしょう。
つまり『水』なんですよ。
四角い器には四角くなる。
丸い器では丸くなる。
相手の出方によって対応できることでしょうかねえ。
ほら、『江戸しぐさ』っていうじゃないですか。
相手の立場を考えて、そういうしぐさができるってことでしょうねえ。」
いいぞご亭主、その通り!
逆に「無粋」なら
相手がどう思っていようがおかまいなしのマイウェイ。
延々と自分のことを話し続けたり
触れられたくないことを質問し続けたり、、、、、
要するに粋かどうかっていうことは
「聞く力」いえ「聴く力」
加えていえば、「場を読む力」の有無なんですかねえ。
ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!
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