Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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「武相荘」~白洲次郎・正子夫妻をしのんで

2015-11-15 20:36:30 | 東京

ずっと長い間、気になっていた場所がありました。
何冊かの本でその生活や人となりを知るほどに
今度こそ足を運ぼう、運びたい、と思いながら
時間ばかりが過ぎて行き
昨日、そぼふる雨の中、やっと実現することができました。

小田急線鶴川駅北口から歩いて15分
樹齢100年を超える木々の間に
かやぶき屋根の古民家が建っています。


それが「旧白洲邸武相荘」。
「武相荘」と書いて「ぶあいそう」と読みます。


武蔵野と相模の境にあり
白洲次郎氏がご自身の「無愛想」な性格をもじって名付けたと言います。

若くしてイギリスのケンブリッジ大学で学び
遠くを見る目と、近くを見る目を併せ持ち
戦後は、吉田茂に請われてGHQとの交渉に当たった白洲次郎さん(1902~1985)と

伯爵家の次女として生まれ、14歳で女性として初めての能舞台に立ち
アメリカへ留学後、次郎氏と結婚し、文学、骨董の世界で多くの貢献をなさった
白洲正子さん(1910~1998)が
1943年以来お住まいになっていた家です。


日本を知り、世界を知り
美と粋を知り、本物を探求する夫妻が住んでいた家は
2001年に夫妻の長女、牧山桂子さんによって公開に踏み切られました。
これまでに約70万人以上もの人々が訪れたといいます。

昨年12月には白洲家の料理を再現したレストランも開かれました。


私たちが訪れた昨日の土曜日は
晩秋の緑も花々も雨に濡れる肌寒い日でした。

レストランで素晴らしいランチを運んできてくださった方が言いました。

「晴れた日ももちろん美しいですけれど
今日のような雨の日の緑はまた格別です。」

その言葉通りに
ひっそりとたたずむこの一角に流れる時間は特別で
その空気の、その雨の、その匂いは
私たちのほとんどがもう失ってしまった本物の「粋」の世界を
垣間見せるものでした。

明日は、心に響く次郎氏の言葉について書くつもりです。
あの時代にこれほどの国際人がいたことに
深く心を揺り動かされます。

旧白洲邸 「武相荘」
東京都町田市能ケ谷7-3-2
http://www.buaiso.com/

読んでくださってありがとうございました。
どうぞ今日も良い一日でありますように。
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よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
11月13日:簡単うっとり人参とクミンのスープ
11月12日:飛んでイスタンブール
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