Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

雨が降れば虹が出る、晴れた空には光が躍る。
雨でも晴れでも歩きましょう!
世界のどこかから、あなたへ贈るメッセージ

メイ首相の無念

2019-06-09 22:52:47 | イギリス
しばしのイギリス滞在から
大西洋を渡ってここアメリカのワシントンへと帰って
もう何日か経つというのに
今頃になってこんなメモ、もっと正直に言えばなぐり書きが
ひょっこり出て来ましたよ。

、、、、、、、、、

「この今にも泣き出しそうな
 なんとも哀しみに溢れたご婦人


 いったい何があったというのでしょう。
 いったい何に心を痛めているのでしょう。
 その「悲しみの迫力」に見ているメイおばさんまで心が重くなりそうです。

 今いるここ、イギリスで手にした新聞
 5月25日、土曜日の「The Daily Telegraph」紙です。


 その方の目の周りにも、口の周りにも
 幾重にもシワが刻まれています。
 視線を下に落としたお顔に
 いつ涙が溢れたっておかしくありません。


 写真の左肩の上には
 黒地に白く6行の言葉が大きな文字で書かれています。

「It is, and will
 always remain,
a matter of deep
regret to me that
I have not been able
to deliver Brexit’」

 政治に疎いメイおばさんが下手な解説をつけるまでもなく
 イギリスという国の行く末を前に
 世界中に名の知れたこの偉大な女性が面している
「deep regret」(深い後悔、深い無念、、、)が伝わってきます。

 世界中にその名を知られたと言ったって大げさではないくらいの方
 イギリスのメイ首相です。

 ページをめくってみれば
 そこにもまた同じ赤いスーツの後ろ姿
 その次の紙面も
 またその次の紙面も
 この偉大な国が面している不安と変動に覆われています。

 ブレグジットと呼ばれる
 イギリスの欧州連合(EU) 離脱案は
 この先いったいどう展開していくのでしょうか。

 今、ここイギリスの町を、そして村を歩きながらも
 いつもの心地良さの隅っこの方で
 一抹の不安が首をもたげます。」
、、、、、、、、、

 
 私たちが年月と共に変わって行くのと同じように
 私たちの世界もまた変わって行きます。
 それが「成長」ならばいいのですが
 時としてまるで「後退」や「老化」のように思えて
 心配になることもあります。

 居住者用のプールに水が張られ
 威勢の良い御仁の泳ぐ姿が窓越しに見えるようになりました。


 もう少し水温が上がった頃を見計らって
 メイ首相ならぬメイおばさんもまたお魚に戻ります。
 

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