時折日本に帰って来ると
なんだかおかしいことがたくさん。
たとえば、、、
荷物を持っていても
年をとっていても
左腕にギプスをしていようと
透明人間
シニア用のシートの前に小さなメイおばさんが
怪我をした左腕をかばって
右腕を一生懸命に延ばして
電車が揺れるたびにおろおろしてるのに
若い人たちにとってはまるで見えないらしいのです。
目の前に座っている青年たちはまず全員が
同じ動きをしています。
あんまりに同じ姿勢で
あんまりに同じ手指の動きなものですから
慣れないうちはホラー映画のようでした(笑)。
座っている若者たちだけではありません。
メイおばさんと同じように立っている人たちも
片手の指で同じ動きをしているのです。
座っていようが、立っていようが
彼らの手にはスマホがあります。
時たま本を読んでいる青年を見つけたりすると
嬉しくなってしまうのですが
やっと出会った本読み青年が夢中になって見ているのが
漫画本だったりすると
なんだかまたがっかりしてしまいます。
いえ、漫画が悪いというわけでは全然ないのですが
要するに、紙に書かれた普通の文字を読む若者たちが
日本に帰ってくるたびに少なくなっているような気がして
寂しくなるのです。
そんな自分がものすごく時代遅れに思えて寂しくなるのです。
というか、この時代に受け入れられてないように思うのです。
昨日なんか、吊り側につかまるメイおばさんの前の
7人掛けの6人の若者がスマホを見つめ、時に指を動かし
残るひとりは完全に寝てました(笑)。
新しい駅についてやっと一席空いたので
ラッキーとばかりに腰を下ろしたら
次の駅でメイおばさんよりもずっと年輩の方が乗って来ました。
そして、電車が揺れるたびに
一緒によろよろ揺れてます。
誰も立ち上がらないので
メイおばさん、やっぱり立ち上がって言ってしまいました。
「どうぞお座りください。」
そして、子供の頃に母に教えられたように
立つ場所を変えました。
「目の前に立っていたらさぞ心苦しくお思いになるだろうから
席をゆずったらほかの吊り側に移動するのよ。」
そうして移った別の場所で吊り側につかまっていたら
今度は目の前の可愛らしい女の子が
左手に手鏡を持ち、右手でバッグの中から取り出したマスカラを
塗りはじめました。
本人は気づいてないのでしょうが
塗っている時は口がゆるんであけっぱなしです。
何度も何度も角度を変えて手鏡を見て
ええ、たしかにおきれいにはなりましたけれど
知らない人たちの真ん中で口を半開きにして鏡をのぞいて
ひたすらマスカラを塗るなんて
気の小さいメイおばさんには恥ずかしくできやしません。
時々日本に帰るたびに
そうした場面に遭遇することが多くなりました。
勇敢なのか
人の思惑など関係ないのか
個室と公共の場所の隔てがなくなったのか
特定の相手にさえ「きれい!」と思わればそれでいいのか
ただ単に新しい時代になったのか、、、、
メイおばさんにとっては謎だらけ。
アメリカのメトロの中では
リンゴをかじる人ぐらいはいますけれど
口を半開きにしてマスカラを塗りたくるなんて
まず見られない光景です。
たまに帰ってくると
そんな「不思議」にたくさん出会います。
ご近所のイチョウ並木が日ごとに色を染めて行きます。
季節が変わっていくのがなんだか寂しいメイおばさんです。
我が家の猫の額ほどの小さな庭も
こんなに色づきました。
読んでくださってありがとうございます。
ランキングの方もどうぞよろしくお願い致します。 ↓
↓
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海外旅行 ブログランキングへ
―――――――――――――――――――
「メイおばさんの料理帖」はこちらです。
よろしかったらどうぞ覗いてみてくださいね。
11月8日:海の恵み 人生の恵み
11月7日:家族で海釣り 何が釣れた?
http://blog.goo.ne.jp/mayobasan
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怪我をした左腕をかばって
右腕を一生懸命に延ばして
電車が揺れるたびにおろおろしてるのに
若い人たちにとってはまるで見えないらしいのです。
目の前に座っている青年たちはまず全員が
同じ動きをしています。
あんまりに同じ姿勢で
あんまりに同じ手指の動きなものですから
慣れないうちはホラー映画のようでした(笑)。
座っている若者たちだけではありません。
メイおばさんと同じように立っている人たちも
片手の指で同じ動きをしているのです。
座っていようが、立っていようが
彼らの手にはスマホがあります。
時たま本を読んでいる青年を見つけたりすると
嬉しくなってしまうのですが
やっと出会った本読み青年が夢中になって見ているのが
漫画本だったりすると
なんだかまたがっかりしてしまいます。
いえ、漫画が悪いというわけでは全然ないのですが
要するに、紙に書かれた普通の文字を読む若者たちが
日本に帰ってくるたびに少なくなっているような気がして
寂しくなるのです。
そんな自分がものすごく時代遅れに思えて寂しくなるのです。
というか、この時代に受け入れられてないように思うのです。
昨日なんか、吊り側につかまるメイおばさんの前の
7人掛けの6人の若者がスマホを見つめ、時に指を動かし
残るひとりは完全に寝てました(笑)。
新しい駅についてやっと一席空いたので
ラッキーとばかりに腰を下ろしたら
次の駅でメイおばさんよりもずっと年輩の方が乗って来ました。
そして、電車が揺れるたびに
一緒によろよろ揺れてます。
誰も立ち上がらないので
メイおばさん、やっぱり立ち上がって言ってしまいました。
「どうぞお座りください。」
そして、子供の頃に母に教えられたように
立つ場所を変えました。
「目の前に立っていたらさぞ心苦しくお思いになるだろうから
席をゆずったらほかの吊り側に移動するのよ。」
そうして移った別の場所で吊り側につかまっていたら
今度は目の前の可愛らしい女の子が
左手に手鏡を持ち、右手でバッグの中から取り出したマスカラを
塗りはじめました。
本人は気づいてないのでしょうが
塗っている時は口がゆるんであけっぱなしです。
何度も何度も角度を変えて手鏡を見て
ええ、たしかにおきれいにはなりましたけれど
知らない人たちの真ん中で口を半開きにして鏡をのぞいて
ひたすらマスカラを塗るなんて
気の小さいメイおばさんには恥ずかしくできやしません。
時々日本に帰るたびに
そうした場面に遭遇することが多くなりました。
勇敢なのか
人の思惑など関係ないのか
個室と公共の場所の隔てがなくなったのか
特定の相手にさえ「きれい!」と思わればそれでいいのか
ただ単に新しい時代になったのか、、、、
メイおばさんにとっては謎だらけ。
アメリカのメトロの中では
リンゴをかじる人ぐらいはいますけれど
口を半開きにしてマスカラを塗りたくるなんて
まず見られない光景です。
たまに帰ってくると
そんな「不思議」にたくさん出会います。
ご近所のイチョウ並木が日ごとに色を染めて行きます。
季節が変わっていくのがなんだか寂しいメイおばさんです。
我が家の猫の額ほどの小さな庭も
こんなに色づきました。
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