「だって主婦だから」なんて言いながら

文旦の砂糖漬け
干し椎茸の煮含め
お庭で採れた蕗の煮つけ
裏山で採れた筍の煮つけ
だけではなく

これまでだって会うたびに
昔懐かし丸ぼうろを焼いて来てくれたり


チーズケーキを焼いて来てくれたり


しかも食べきれないぐらいにたくさんたくさん
しかもきれいにきれいにラッピングして。


「残ったら冷凍して好きな時に食べられるでしょ。」
なんてさらりと言いながら。

私がひたすら感心していると
「だって主婦だから」
なんてまたさらりと言う。

それなのにミチコさんは
７６歳の木目込み人形作家であり
キルト作家でもあったりする。

かと思えば
こんなぬいぐるみまで作って遊んでは
バーバリーのお店に見せに行ったりもするお茶目さん。


たまには私もお菓子を焼いて
ワインと一緒にバスケットに入れ
赤ずきんちゃんのように届けに行こうと思ったら

「ごめんなさい、私、今、四国にいるの。
　お遍路さんやってるのよ。来週には帰るわ。」

いつものように
留守の間のご主人様のお食事を
きちんと用意したと聞き
私が電話口でひたすら感心していると

「だって主婦だから」
なんてまたさらりと言ったりする。

そのくせドキリとするようなことも言う。

「なんでこんなにメイさんに会いたいんでしょう。
　なんでこんなにメイさんに作ってあげたいんでしょう。
　亡くなった母がそうさせるのかしらねえ。」

実は、そんな言葉が深々と心に響くある思い出があるのです。（続く）


ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように！

ライフスタイル ブログランキングへ

海外旅行 ブログランキングへ