Rain or Shine~メイおばさんの宝箱

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FOODEX 2014~幕張から晴海へとたゆたう思い

2014-03-06 23:35:55 | 東京


一昨日の火曜日から4日間の会期で開催されている「FOODEX JAPAN 2014」も、いよいよ明日の金曜日が最終日となりました。場所は幕張メッセです。

「FOODEX JAPAN」と言えば、アジア最大級の「食」の専門展示会。今年は78の国と地域が参加しています。参加社数は2,808社です。

すでにアップされている入場者数によると、4日が16,835名、5日が19,545名、
そして今日、6日が20,538名!

実は私、20,538名のうちの1名です(笑)。
10時の開場に間に合うように乗った電車も、海浜幕張のホームも人でいっぱい。
ホームから下りる階段も、階段を下りてから改札までも、その先もずっとずっといっぱい。
トイレは行列、入場するのも行列。
人混みの中からは色々な国の言葉が聞こえます。

商談を目的としているこの展示会に入場できるのは、原則としてバイヤーのみです。
それゆえにかなり面白いのです。
どう面白いのかと言えば、世界の「食」の試食でお腹がいっぱいになるぐらい(笑)。
もちろん世界の「食」の勉強で頭もいっぱいになりますが。

メイはバイヤーではありません。けれども、日本にいればなぜか毎年、首からIDを下げて入場をしています。バイヤーではなくとも色々あるのです。ほら、例えば通訳、例えばコンサル、例えばイベントのMC、例えば海外からのお客様のアテンドとか、、、、今日もそのうちのひとつでした。

この展示会とは長い長いお付き合いです。
1976年に始まった、今年で39回目の、このめちゃくちゃエキサイティングなイベントは、1989年までは「国際食品展」という名の下、晴海の「東京国際見本市会場」で開催されていました。

この間の何年かを外国政府で働いていたメイは、唯一の日本人職員としてパビリオンの設計から、本国からの輸出業者の誘致とそのお世話、通関、日本側の輸入業者とのコンタクト、商談の成立まで、とにかく何から何までを請け負わねばなりませんでした。パビリオンの建設が間に合わずに徹夜をしたり、通関トラブルで税関に駆け込んだり、日本市場への進出を目指して意気揚々とやってきた方が急病になったりと、それはそれは様々なハプニングがありました。

思い返せばよくもまあできたものだと思いますけれど、いつも何とか成し遂げられたのは、まさに若さのおかげでしょう。今ではもう絶対にできません。今日だってたった一日で疲労困憊しているのですから(笑)。

「東京国際見本市会場」のWikiサイトにはこんなことが書いてあります。

「東京国際見本市会場とは、かつて東京都中央区晴海に存在したコンベンションセンターである。その所在地から『晴海』と呼ばれることが多かった。1996年、東京ビッグサイト完成に伴い、その役目を譲渡し閉場した。最盛期には年間600万人を超える来場者数を記録した。」

まるで「つわものどもの夢の跡」のような記載ですが、その後、閑散としていたこの跡地は、どうやら2020年の東京オリンピックの選手村の予定地になったようです。

思い出と現実の間を行きつ戻りつしながら、忘れていたことなども次々と思い出し、忘れていた人たちの顔が一人また一人と浮かんできて、今日は幕張から晴海へとしばしタイムスリップしていた一日でした。ちょっとしたセンチメンタルジャーニーです。

沢木耕太郎さんが朝日新聞に連載している映画評「銀の街から」に、心の奥底にまで響くこんな言葉がありました。中年手前の息子と老いた父とのロードムービー「ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅」について、いつもながらに素晴らしい切り口で書かれた映画評です。

「そうなのだ。老いるとは、たぶん自由に『移動』する手段と方法を徐々に失っていくことに他ならないのだ。」

きっと誰もがいつかはそうなるのでしょう。
でも、それが「老いる」ということならば、同時にまた「老いる」ということは、現実と思い出の間を自由に「移動」する手段と方法を身に付けることかもしれません。
などと、長かった一日の終わりにしっとりと思っているメイです。

ご訪問をありがとうございました。
どちらでも一つ押してくださるととても嬉しいです。
どうぞ良い一日でありますように!

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